旧東海道にブロンプトンをつれて 徒歩尺取虫方式旅との比較
(御油の松並木にて)旧東海道の駅も、JR関西本線の朝日駅下まで参りました。次回は乗り継ぎ&到着時間と運賃の関係で、近鉄名古屋線の伊勢朝日駅からになります。ちょうど駅前の踏切が旧東海道なので、尺取り虫方式の旅を再開するにはうってつけと思われます。伊勢朝日駅前の踏切は、旧東海道の旅全行程544.8km(佐屋街道及び河川における渡船乗り場までの往復を含む)のうち、東京日本橋から421.2km、京の三条大橋...
View Article旧東海道の旅 9日目~10日目のプランニング(その1)
年末に2泊3日の予定で浜松から出発した前回の旧東海道の旅は、1日目が赤坂宿と藤川宿の中間、2日目が鳴海宿、3日目が佐屋街道を含めて桑名宿を過ぎ、近鉄名古屋線の伊勢朝日駅前を通過した、小向立場付近で終了しました。ということは、これから四日市、石薬師、庄野、亀山と南下し、そこから北西に進路を変えて、関、坂下を経て鈴鹿峠を越え、土山、水口、石部を経て琵琶湖に近く、中山道との合流地点である草津へと向かうこと...
View Article旧東海道の旅 9日目~10日目のプランニング(その2)
(夕暮れ時に亀山宿から関宿へ向かう途中、鈴鹿川沿いから鈴鹿峠方面を望む)1泊2日の旅で鈴鹿峠を越えて行けるところまでゆくと決めたものの、並行する交通機関の頼りなさは、いかんともしがたいところです。これまで、箱根の西坂(箱根宿~三島宿間 距離14.9km 標高差下り716m)はバス便(沼津東海バス)が極端に少ない状況でした。また、金谷宿から菊川を経て日坂宿までの間(距離7.1km...
View Article水害報道で記憶に甦った真備町(2018年7月)
いま、西日本の広範囲にわたる地域において、集中豪雨による被害が出て、大変なことになっているようです。縁や土地勘のない人には、岡山県倉敷市の真備(まび)町と聞いても、すぐにどこにあるのかわからないでしょう。でも、ブロンプトンで街道めぐりをやっていると、真備の「高梁川と小田川の間で被害甚大」と聞くと、それって西国街道の川辺宿付近でしょうと、具体的にわかってしまいます。川辺宿は、京都羅城門跡を起点として西...
View Article夏の早朝、三崎港にブロンプトンをつれて
久々に、アメリカ人の男性おひと方をご案内して、三崎漁港へ行って参りました。彼はお友だちの妹さんの旦那さん。わたしのこと、色々心配してくれて、また自転車に乗って見知らぬ街を走ってみたいと申し出てくださいました。鎌倉出発なので、朝早くに三崎口まで電車で行き、そこから三崎港へ立ち寄って、三浦半島西岸を鎌倉へ戻ってくるというコースと、そのまま江の島へ出て、サイクリングコースで平塚までゆき、その先大磯、二宮、...
View Article水に映る雪山を求めて(長野県大北地域-その1)
大北地域というのは、長野県の大町市周辺部(大町市、池田町、松川村)以北の地域、白馬村、小谷村を指します。住所でいうと、大町市と北安曇郡、大糸線の駅名でいうと、細野駅から北小谷駅までの間を指します。鉄道の車窓からみていると、大糸線の中でも地形が劇的に変化する区間です。...
View Article水に映る雪山を探して(長野県大北地域-その2)
(前回からのつづき)そんなわけで、場所を南へ移動する途中、木崎湖の湖畔に八重桜が咲いているのをみつけました。木崎湖は仁科三湖の中でもいちばん下流に位置して、大町の市街地にもちかいため、キャンプ場や宿泊施設など、はやくから観光地として開けていました。今から40年以上前の夏に行ったことがありますが、湖ではモーターボートが水上スキーを引いて、キャンプ場では炊事の煙がたなびいて、それはとても賑やかなものでし...
View Article途中降雨の自転車通勤(2018年7月)
夏の早朝、今日も暑くなりそうだと都心に向かうべく、7時に家を出ました。南や西の空は問題なかったのですが、坂道を登って北の方角をみたら、前方にあやしい雲が広がっています。はるか上を仰ぐと、巨大な積乱雲のようです。夏とはいえ、朝からこんな雲をみるとは珍しい。だいたい、朝は地表も冷えているのであまり対流は起こらず、気象も安定していることが多いのです。おそらくは、上空のどこかに温度差があって、それが積乱雲を...
View Article“Abide with me”『日暮れて四方(よも)は暗く』(その1)
暑いですね。こう暑いと、路上の信号待ちで、靴の裏がアスファルトに溶けていってしまいそうです。ふと一緒に信号待ちをしている人をみると、歩行者も、自転車に跨っている人も、若い人は音楽でも聴いているのか、両耳にイヤホンをしています。この暑さですから、音楽でも聴いて気を紛らわさないと、歩いたり、自転車に乗ったり、外を移動する気持ちになれないのも分からないでもないです。自分で自分を鼓舞するというのでしょうか。...
View Article“Abide with me”『日暮れて四方(よも)は暗く』(その2)
先日鷹狩山の展望台に日暮から夜までいたことを書きました。あの時、携帯音楽プレイヤーなど無い状況で、ふと心に浮かんだのも讃美歌でした。イギリスでは“Abide with...
View Article冬の京都1泊2日にブロンプトンをつれて(その8-きぬかけの路・鞍馬口通)
京都三弘法のうち、神光院と仁和寺をまわって、残るは東寺だけです。しかし、東寺は大人なってから行ったこともあるし、京都駅からも近くていつでも行ける寺という感覚があって、帰りの新幹線の時刻とにらめっこしながら、今回は別の場所に行くことにしました。それは、おととし位に本を読んでから、どうしてもそこに行ってみたい思いを強くしていた場所があったからです。目的地は北白川。スマホの地図で確認すると、京都大学のある...
View Article施餓鬼について
前回、冬の京都のブロンプトン散歩に出てきた言葉を説明します。施餓鬼会(せがきえ)とか、施餓鬼供養とか、どこかで聞いたような言葉ではありましたが、お寺の手伝いをするまで、その意味を考えたことはありませんでした。「こんどおせがきをやるから…」と言われて、色紙に何か書いてもらうのか(それは寄せ書き)と勘違いしたくらいですから。字から推測すると、餓鬼にお布施をするのかなと推測はできます。(漢字文化ってこうい...
View Articleなぜ帽子をかぶるのか
こんにちは。ずっと使用してきたゴルフキャップがボロボロになってしまったので、量販店に行って買ってきました。夏用のキャップは、正面クラウンの内側にポケットがついていて、ここに保冷剤を入れたら頭が涼しそうです。靴のソールにもアイスノンなどを仕込めたらいいのに(笑)ところで友だちから、なぜゴルフをやらないのにゴルフキャップ被って自転車に乗っているの?と聞かれるので、今日はその答えを書いてみようと思います。...
View Article信濃大町~白馬にブロンプトンをつれて(春)
春の北アルプスを背景に、大糸線沿線にブロンプトンをつれていったときの動画です。鷹狩山のタイムラプス撮影や、水田に映る雪山はカメラマンさんの労作です。各所の説明は、甲信越のタグをご覧ください。ブロンプトンで走っていても、水田に映る後立山連峰は圧巻でした。BGMは『日暮れて四方は暗く』(Abide with...
View Article夏朝の都心における自転車走行環境と道路の様子
毎日暑いですね。この酷暑はいつまで続くのでしょうか。希望では、お盆が終わった頃に落ち着いてくれるとありがたいのですが、今年は夏が早く来たから秋も早く来るなんて都合の良いようにはならないだろうと内心思っています。さて、こうも暑いと自転車なんか乗っていられるかって感じる人も多いかと思うのです。とくに都心の暑さといったら、殺人的と表現しても良いくらいです。アスファルトをはがしてやりたいほどです。...
View Article新宿三丁目のレストランいづみにブロンプトンをつれて
新宿って駅の近くに飲み屋さんや高級レストランは多けれど、庶民的な食堂ってなかなかありません。でも、ブロンプトンで走っているとお腹がすくものだから、リーズナブルでがっつりと食べることのできるお店は貴重なのです。馬場までゆけば、そういうお店が大学の近くにたくさんあるのを知っていますが、新宿は大人の街ですから。ただ、ブロンプトンであれば駅から多少離れていても、10分もかからないでお隣の駅の向こうまでゆけま...
View Article最近重宝している中型のフロントバッグ
グーワタナベさんで3種類のフロントバッグを作っていただいた話を以前しました。(https://blogs.yahoo.co.jp/brobura/39445021.html)これまでは、なるべく小さなSmallサイズ(H23×L18×D11)を愛用してきたのですが、最近はMiddleサイズ(H25×L20×D14)を、主に通勤で頻繁に使うようになりました。理由はいくつかあります。...
View Article旧東海道の旅 9日目~10日目のアプローチ
年末年始に2泊3日で浜松から三重県桑名市の南隣にある朝日町すすんだ旧東海道の旅も、残すところ120㎞強となりました。毎月1~2日のペースで来たものの、12月は3日間を旅程にあてたこともあり、1月はお休みしました。2011年2月12日、ブロンプトンによる旧東海道尺取虫方式の旅人となるべく、私とDANさんは東海道新幹線下り新横浜始発6時ちょうどの、ひかり493号に乗車しました。さんざんプランニングをたて...
View Article『拒絶された原爆展―歴史の中の「エノラ・ゲイ」』を読む(前半)
最近、宗教と教育についてテーマを絞って読書しているため、あまりほかのジャンルの本を読めないのですが、毎年この時期になると、何か戦争に因んだものを意識的に読むようにしています。今年は春先に見たJ.オダネルの写真「焼き場に立つ少年」のニュースに触れた(https://blogs.yahoo.co.jp/brobura/40950336.html)こともあって、今夏は表題の本を選びました。本文だけで560...
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