こんにちは。
ずっと使用してきたゴルフキャップがボロボロになってしまったので、量販店に行って買ってきました。
夏用のキャップは、正面クラウンの内側にポケットがついていて、ここに保冷剤を入れたら頭が涼しそうです。
靴のソールにもアイスノンなどを仕込めたらいいのに(笑)
ところで友だちから、なぜゴルフをやらないのにゴルフキャップ被って自転車に乗っているの?と聞かれるので、今日はその答えを書いてみようと思います。
あ、ちなみにサラリーマン時代、付き合いでゴルフはやりましたよ。
ゴルフも旅行や景色を楽しむという要素があるアクティビティだとは思いますけれど、スポーツの例に漏れず、一定のレベルに達していないと、楽しくありません。
夏の沖縄で初ラウンド経験したときには、熱中症になりかけてクラブハウスで20分くらい倒れてしまい、あれで嫌になってしまいました。
私はもともと体温が高い身体が冬向きなので、暑さには滅法弱いのです。
ということで、なぜ自転車に乗るときにゴルフキャップを被るのかは、やはりスキーの名残なのです。
70年代、真面目なスキーヤーのファッションといえば、イカ帽というニットキャップでした。
80年代になって、正ちゃん帽のてっぺんに紐が2本出ていて、その先に小さなポンポンがついているニットが流行りましたが、イカ帽にしろ、正ちゃん帽にしろ、デモンストレーターのファッションだったと思います。
だから、基礎スキー以外の人は、帽子が「ダサい」って被らない人が殆どでした。
レーサーなんか、ポールを倒すスラローマーは、頭にパット入りのヘアバンド巻いていました。
でも、ダウンヒルやジャンプ競技する人以外は、ヘルメットを被っていなかったと思います。
ヘルメットが認識されるのは2000年代に入ってからだと思います。
だから、バブル当時のスキー場では、ニット帽なんか被っていたら「真面目っ子」だったのです。(笑)
前に例に出した、映画『私をスキーに連れてって』を確認してみてください。
主人公やヒロインはおろか、登場するスキーヤーの殆どが、無帽ですから。
でもスキーの場合、前に倒れて自分の板のテールで後頭部を切るなんて事故が、けっこうあったのです。
隠語で「氷いちご」とか「トマトジュース」って呼んでいましたけれど、頭って血管が集まっているものだから、切ると血がドバッと出て、周囲を慌てさせるのです。
その昔、テレビドラマなどで、悲劇のヒロインや時代劇のお侍は結核(労咳)で吐血する場面なぜか多くて、強調するために雪に血が垂れてゆくシーンがあったのですが、あんなものではありません。
ホラー映画か、坂本龍馬の暗殺シーンかと思う程に、血飛沫がピューッと飛びます。
怪我した本人は見えないものだから、ポカンとしていることが多いのですが。
そんな場面をスキー場で小学生のころから見ていましたので、ダサいと言われようが帽子は必ず被っておりました。
でも、冬場でもよく晴れた日の午後とか、春スキーなど、ニット帽被っていると頭が痒くてたまらなくなります。
運動しているから当然なのですが。
で、耳が寒くない限り、ニットではなくキャップを被っていました。
もちろん、『北の国から』の子どもたちじゃあるまいし、耳あてなどはいたしません。
えっ?今はイヤーウォーマーって呼ぶのですか?
キャップの場合、ニット帽と違ってゴーグルは併用できません。
無理に併用すると、むかしの飛行機乗りみたいになってしまいます。
なので、当然サングラスになるのですが、転んだら目が危ないので、上手なオジサンしかグラサンにキャップというファッションは許されないのでした。
わたしは中学生だったから、サングラスなんて使わず、雪目になりながら滑っていましたけれど。
そして、いまは自転車に乗る際にサングラスをすることも多いのですが、ゴルフキャップはつばの上にサングラスを載せやすいのです。
そして、スキーキャップ同様に、つばが深くて直射日光を避けやすいというのも、利用している理由です。
スキー場で帽子を被るのは、防寒と頭の保護のほかにもうひとつ目的があります。
それは「目立たせる」ということです。
おそらく、ゴルフも前を行くパーティに球をあてないようにという配慮があるのだと思いますが、スキーも相当な速度で滑るため、目立たないと危ないのです。
あの映画のヒロインみたいに、白のつなぎを着用するのは、髪の毛や顔を強調するためですが、あれで雪面に寝そべっていたら、滑っている方は視認しにくくて危ないのです。
その頃は蛍光色が流行っていましたが、そこまででなくても、原色を使った派手な色のファッションの方が、雪映えもしましたし、若くなくても派手な色を嫌味なく着用できる人って、上手い人はとくにお洒落だけじゃなく安全にも気を配っていたんだと思います。
これはオートバイもそうで、道路上で目立たないと危ないのです。
オフロードバイクや、レーサーレプリカと呼ばれるバイクは、派手な色をしているものが多かったのですが、その他の跨り系とかスクーターは黒、白、シルバーが主流でした。
で、パトカーもそうなのですが、モノトーンやシルバーは道路上で追突事故に遭いやすいのです。
路上に多くある色は、ドライバーから見てほかの色より認識しにくいのだとか。
電子機器の発達で、たえず周囲の状況に目配りをしているドライバーも少なくなりましたから、道路上で目立つ必要性は相対的に増してきていると思います。
さいごに、ヘルメットはとくにこの季節に近所や都内を走るときは、敬遠しています。
電車にちょこちょこ乗るのに、脱ぎきして持ち歩くのも大変ですし。
そのぶん、キャップのときはゆっくり走ることに徹しています。
都市部は広い道を走っていても脇道から出てくる人や車も多いですし、路地を走っているときも出会い頭の事故を避けるために徐行が基本だと思っています。
そのぶん、スピードを出すことが前提のダウンヒルやサイクリングロードを走ることが分かっている場合は、極力ヘルメットを持ってゆくようにしています。