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Channel: 旅はブロンプトンをつれて
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旧東海道の旅における宿泊-豊橋を拠点にする(その1)

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旧東海道尺取虫方式の旅において、関東(東京や神奈川)に住んでいる旅人が青春18きっぷを使用して日帰りできるのは、掛川が限界という話を以前本編で致しました。
新幹線を使えば名古屋まで行って、佐屋街道も含むその先を踏破して、近鉄なり関西本線なりでまた名古屋へ戻ってきてのぞみで帰るということもできますが、自転車ポタリング60㎞(徒歩ならせいぜい40㎞が限界)のために、名古屋まで新幹線ののぞみを利用して往復するというのは、経済的にかなり無駄です。
だから、始発列車の早い鈍行を使えなくなる掛川以西は、どうしても宿泊をして週末の1泊2日なり連休の2泊2日をつかって、西へ向かうことになります。
その方が、京都までの交通費+宿泊費のトータルは、安く抑えられますから。
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(掛川駅のひとつ手前の菊川駅。東海道最終到達地点が手前であれば、駅も手前で下車します)

さて、掛川より西に尺取虫方式の旅をする場合、どこを拠点にしたらよいでしょう。
まず大前提として、宿泊を伴った尺取虫方式の旅でも、家からと同様に早寝、早立ちが基本になります。
宿泊施設で優雅に過ごす時間があったら、1㎞でも京に近づくべく、日の出から日没までの時間をできるだけ、自転車走行に費やしたいですから。
1日の距離を少しでも伸ばすのは、宿泊日数を抑えることにもなります。
だから、早起きしたならすぐ一番列車に乗れるように、駅近くの宿になります。
ということで、必然的にかつての駅前の商人宿、現在のビジネスホテルが対象となります。
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(日没の時間くらいに在来線で東京まで帰れるのは、掛川駅が限界です)

ここで、費用を節約しようとネットカフェに泊まるのは、お勧めしません。
一日足が棒になるまで歩いてみて分かったことですが、昼間に運動した日ほど、きちんと質の良い睡眠をとらねば釣り合いがとれないのです。
それには、最低限の空調管理と遮光がなされていて、防音もきちんとしていて、寝返りが打てる程度のベッドの幅は必要です。
また、たたんだブロンプトンは持ってかれない場所に収納する必要があります。
カプセルホテルがこの条件を満たすかどうか、私は泊ったことがないのでわかりませんが、ネットカフェでは無理だと思います。
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(掛川駅にて。 熱海まで直通なので、トイレを済ませてから乗りましょう)

さて、駅前のビジネスホテルに絞ったとして、さらに次のような条件があえば、優先順位が決まってきます。
1.駅ビルにあって、傘をささずに、また時間をかけずに改札口までゆける
2.その駅は新幹線、できればひかり号が停車する駅が望ましい。
3.在来線も始発列車がたくさん設定されている駅がよい。
4.複数の競合ビジネスホテルがあって、宿泊料がふだんから安く設定されている
5.週末の観光客向け、早期予約割引、滞在時間割引など、旅行の計画にマッチする割引制度がある
6.大浴場がある
7.近くに24時間営業のファストフード店がある
8.キャンセル料が、直前までかからない
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(浜松駅 掛川よりずっと賑やかです)

1は早立ちの基本です。
慣れない土地で、朝5時台の電車に乗るには、ベッドで起床してから改札を通り抜けるまで、近くて時間がかからないに越したことはありません。
2と3は、それぞれ家から宿泊地と、宿泊地から旧東海道の旅の継続地点までのアクセスが有利になるようにです。
4と5は江戸から京までの費用を安くあげるためです。
西へゆけばゆくほど、家との往復の交通費もかさむわけで、1泊当たりの宿泊費を抑えるのは、江戸時代の旅と同じです。やほお
6は風呂に入らないと疲れが取れないという人向けですが、冬場はしゃかりきになって進まないと身体が冷えてしまいますので、シャワーだけでは厳しいと思います。
7は、朝一番列車に乗るのに朝食をとる為です。
8は、これからの季節のように、ちょうど台風の通過時期にあたったようなときは、思い切って旅行を中止することもあり得るからです。
自転車ではなく歩きでも、一日30㎞も40㎞も、雨の中を西進したら、そこだけ旅が苦行荒行になってしまい、ぽっかり穴の開いたように印象が薄くなってしまいます。
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(浜松駅とデッキでつながっているホテルオークラ。飲ん兵衛がみたら、巨大なスキットルのように見えるのかも)

以上のような条件で、掛川以西でまず宿泊地として候補にあがるのが、当の掛川(こだま号しか泊まりませんが)、浜松、豊橋の3つの街です。
企業の研究所や工場が多いため、駅近くに手ごろなビジネスホテルがある掛川。
3市の中では人口がダントツに多く、浜松城があり、餃子で有名な浜松駅。
愛知県に入って最初の街、文化的には東西の境目といわれる豊橋。
このなかで、旧東海道を辿ることを優先させるとなると、どこが有利でしょう。
答えは表題に出てしまっているのですが、つづきは次回ということで。
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(豊橋駅の新幹線のりば。豊橋は東海道新幹線の中でも珍しく、在来線とともに新幹線ホームが地上階にあります。同じような駅はほかに品川くらいしか知りませんが、あちらは後付け駅ですから)


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