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旧東海道点描 二川宿~吉田宿

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二川宿の西の外れにある、JR東海の二川駅。
豊橋駅のひとつ手前の駅というのは、小学生のころ東海道本線の駅名を暗記したときから知っていました。
でも、旧東海道の二川宿と結びついたのは、ずっとあとのことです。
なお、ひとつ西の宿場は、豊橋宿とはいわず、吉田宿なのでした。

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なぜこんな場所に地下資源館なるものがあるのでしょう。
知っている限りでは、鉱山などは近くにありません。
調べてみると、東三河地方は九州、四国、紀伊半島を横切ってのびる日本最長の断層帯である中央構造線が、ここで大きく方向を変える場所で、いったん北上した後に、縦に走る糸魚川静岡構造線とぶつかってふたたび東へ向かうまで、構造線の左右では各々の規模は小さく、採掘には向いていないものの、様々な地下鉱物がみられるのだそうです。
構造線とか断層とか、ロマンのある話じゃないですか。
地学の中でも地質学は山や河川、渓谷の成り立ちを考えるとき、どうしても手を出したくなる分野で、時間がある時に覗いてみたくなるのです。

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「石巻 柿 一袋100円」とありました。
ここ、豊橋市内なのになぜ宮城?と思ったら、この先に石巻町という場所があるのでした。
自転車なので積んで帰るわけにゆかないから、眺めるだけでしたが、艶があって美味しそうな柿でした。
それにしても、代金どこに入れるのでしょう?

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お蕎麦屋さんの駐車場を抜けて、公民館のような建物の脇をすり抜けているこの道が、旧東海道の跡です。
土山宿の手前に、企業の施設内を通っている場所があり、そこは立入禁止なのですが、こちらは特に規制されていません。

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店名がアメリカって…
アメリカンコーヒー、アメリカンドッグ、アメリカンクラッカー、この中でアメリカにない(存在しなかった)、ものは、アメリカンコーヒーです。
でも最近では日本からアメリカに帰った米国人が、珈琲をアメリカンで頼もうとして気まずい思いをするのだとか。
日本の老舗すし屋でカリフォルニアロールを頼むようなものでしょうか。

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国道沿いを歩いていて、思わず見つけたびっくりドンキーで食事をします。
旧街道をゆくとき、ゆっくり現地の名物を味わっている時間は殆どありません。
そこで、早く食べえうことができ、なおかつなるべく元気の出そうなもの、自転車走行や歩行に支障のない食べ物を探すことになります。
びっくりドンキーは札幌が一号店です。
つまりは、北海道の会社なのです。
このブログが「旅は驢馬をつれて」をもじっているから贔屓するわけではありませんが、箱館の大森浜(石川啄木が、「東海の磯の小島の白砂に…」と歌った海岸です)にある、海岸通り店は、いつも前を観光バスで通っていて、もの凄く夕焼けが美しそうな店なので、ファミレスであってもどうしても行ってみたい店のひとつに入っています。

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東八町の交差点で出会う、豊橋鉄道の市内線。
正式名称は、東田本線(あずまだほんせん)といいます。
旧東海道が路面電車に出会うのは、お江戸日本橋を出て、この場所がお初になります。
それにしても、床下の機械をスカートで覆っているのは、もと名古屋鉄道の揖斐線から移籍した車両だからでしょうか。
なにしろ、あちらは積雪もある地域ですから。
とはいえ、豊橋が南国かというとそうでもありません。
テレビドラマなどで、冬に雪が舞っているシーンがありますし、直線距離で55㎞北にスキー場(茶臼山高原)もありますから。
またこの車両、今はやりの低床式ではなく、ドアから入るとステップをあがる形になっています。
新型車両は段差のない超低床電車が同線を走っています。
だから、電停(路面電車の停留所)などをみると、乗り場はさして高くはありません。
ブロンプトンを載せるなら、こういう路面電車がいちばん気軽で楽なのでしょうが、実際には停留所のほか信号でも停車するため、走る方が早かったりします。
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豊橋市内中心部にあった、レトロなビル1階のガソリンスタンド。
いま、この場所は駐車場になってしまっています。
あの柱にあたる部分は、会社だったようですが、中はどうなっているのでしょう。
想像するに2階へ通じるらせん階段が、柱の周りを巡っていると思うのですが。
しかし、ビルが取り壊されてしまった今となっては、確かめる術もなくなってしまいました。
昔は外からみて、中がどうなっているのか興味をそそる建物がたくさんありました。
多分、1970年に開催された大阪万博のパビリオンが、みなそんな感じだったことと関係があるのではないでしょうか。
今度の関西万博(2025年)はどうなることやら。
中にかつての大阪万博へのオマージュがあったりすると、面白いのですが。

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旧東海道が豊橋駅にいちばん近づくあたりにある、豆腐田楽と菜飯のきく宗さん。
江戸時代文政年間より200年以上続く老舗です。
特製の味噌ダレを塗って焼きあげる田楽は、香ばしい香りを空想すると思わず食べてみたくなります。
菜飯田楽は藤枝や島田でも名物ですが、ここは三河ですから味噌に秘密がありそうです。
お昼は11:30~14:30、夕食は16:30~19:30で材料がなくなり次第終了ということですから、旧東海道の旅の途中というよりは、豊橋に宿泊して周囲を散策する際に、予約をしていった方がよいかもしれません。


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