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Channel: 旅はブロンプトンをつれて
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東横沿線散歩 東白楽から元町・中華街駅まで(その1)

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前回、横浜の海べりをショートカットして横浜・中華街駅へゆくのが一番近いと申し上げました。
今回から、そのルートをご紹介しながら、横浜臨海部にあるスポットに立ち寄ってゆきたいと思います。。
渋谷方面から東横線沿線を走ってきて、横浜港に最初にもっとも近づくのか、東白楽駅です。
東白楽の駅前(35.482022, 139.630176)から、東横フラワー緑道がのびていますが、起点は同じでもまっすぐ海の方へ向かっている暗渠上の緑道があります。
これは滝の川の支流で、東白楽駅からこの道を辿ってゆけば、最短距離で横浜の海辺へ出られることになります。
滝の川は、むかし水源が分からなかったために、上無川(かみなしかわ)と呼ばれていて、これが訛って神奈川になったという説は、反町手前でご紹介しました。
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東横フラワー緑道を左にわけて、暗渠脇の側道を直進すると、まもなく国道1号線のバイパスを横断します(35.478874, 139.630457)。
横断した後斜め左手の道を150mゆけば、JR東神奈川駅西口の広場に出ますが、ここは親水公園の続く滝の川支流をまっすぐたどります。
250mさきで反町公園脇のスケートリンク(35.475919, 139.629982)裏に出ます。
ここは昔からある通年営業のス屋内ケート場で、神奈川スケートリンクといいました。
当時としては通年営業のスケート場はとても珍しかったのです。
涼を求めて夏などに行くと、中はキンキンに冷えていて頭が痛くなるほどなので、厚着をもってゆくほか手はないのでした。
でも、着なくてもコートを持って電車に乗るのは変ですよね。
そんなわけで、なかなか行けなかったのでした。
変な話なのですが、スキーをやっていれば全くスケートが滑れないということはありません。
昔のスキー場ではたくさんスケーティングをしなければならない場面がありましたし、スキーに比べれば接氷面がえらく細くて短く、心細いのですが、乗る位置さえつかんでしまえば何とかなるものです。
ただ、フィギュアのように技を繰り出すのは、スキーというよりはバレエや体操の世界ですし、スピードは歯の形が違いますから、氷上のスキーヤーというのはどうしても中途半端になってしまうのです。
そんなわけで、スキーヤーにとっては、スケートよりは、自転車を漕いでいる方が練習になるかもしれません。
あ、リンク際のスタンドで食べたハンバーガーやカップヌードル(当時は自販機がありました)は、えらく美味しいのでした。
あれだけ寒いと、食欲は増すのでした。
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スケートリンクの裏を左折してすぐの場所が国道1号線(第二京浜)の二ッ谷交差点(35.475631, 139.630610)です。
この地点で、滝の川支流と本流が合流しているので、二ッ谷なのでしょう。
どちらの川も暗渠になっているので、出合いの部分は全く分かりませんが、二ッ谷交差点から下流の滝の川は開渠となります。
そして、国道を渡ってすぐ、JRのガードをくぐると、左側に以前ご紹介した慶運寺(35.475297, 139.631441)があります。
すぐに京急本線のガードをくぐります。
二ッ谷交差点から270mで右に曲がり、土橋(35.473202, 139.631580)を渡って滝の川の左岸から右岸へと移り、川沿いを下ります。
すぐに首都高速道路が上を走る第一京浜(国道15号線)にぶつかりますので、正面の滝の橋信号(35.472208, 139.632334)で横断します。
この滝の橋がある東西が、神奈川宿になります。
信号手前の滝の川沿いに、神奈川本陣跡の碑(35.472538, 139.631910)があります。
国道を横断したら、再びやや右手の滝の川右岸をゆくのですが、ここは左岸にあたる信号正面の道を海に向って進んでみましょう。
このあたりの住所は、「神奈川県横浜市神奈川区神奈川」といい、住居表示の中に神奈川が3回も出てきます。
男の中の男ならぬ、神奈川の中の神奈川といったところでしょうか。
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2本先の角(35.471040,139.633833)を左に曲がり。突き当りまでゆくと台場公園(35.471427, 139.634600)があります。
ここが神奈川台場跡です。
幕末期に幸ヶ谷公園の頂上や、周囲を削った土砂を用いて埋め立て、蝙蝠が羽根を広げたような形をしていたことから、コウモリ台場とも呼ばれていました。
拡大すると星型をしており、同じ形は箱館五稜郭と北斗市の戸川陣屋にしかないそうです。
設計は勝海舟で、施工は伊予松山藩だったそうです。
まだ桟橋の無い横浜沖に停泊した船を正面に見据えるかたちで大砲が据え付けられたそうですが、実際に火を噴いたことはなく、貴賓が来航した際の祝砲がお仕事だったようです。
南側に高島貨物船が走り、その向こうにコットンハーバーと呼ばれる高層マンションが建っていますが、これは台場公園のやや内陸側に綿花倉庫があったから名付けられたそうです。
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台場公園をあとにして、来た道をそのまま戻れば綿花橋(35.470686,139.633463)で滝の川をわたって、すぐ横浜場外市場のなかにある信号付き交差点(35.470380,139.632991)に出ます。
この南北に走る幅広の道が、中央市場通りです。
横断して突っ切り、そのまままっすぐいって突き当りを左折すれば、ポートサイド公園に出て、横浜駅のところでご紹介した、ベイクウォーターの駐輪場へとアクセスします。
滝の川橋から滝の川右岸沿いをきても、広い道に出て左折したら同じ場所に出ます。
交差点のやや北側、第一京浜国道の中央市場入口信号方向へ戻ったところにあるのが、包装の専門館オリマツです(35.470825, 139.632941)。
(滝野橋から右岸沿いの道をくると、自然に店の前を通ります)
東京の浅草橋にあるような、ラッピングの専門店なのですが、場所柄か食材包装や店舗用品が多く、市場が開いている日であれば、朝6時から営業しています。
外国人には旅行に出てお土産を買って帰るという習慣がないそうですが、ここであれば安価で大量に気軽なお土産が入手できます。
たとえば、和食弁当に沿えるための飾りなんて、国外では売っていないじゃないですか。
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中央市場通りを南(海方向)へ向かいます。
そのまま高島貨物船をくぐってもよいのですが、「ヨコカン」と多書きされた看板をあげている問屋さんの前をとおる、右手の緩い坂をのぼって踏切(35.469309, 139.634003)で渡りましょう。
高島線は旅客扱いしていないのですが、ごくたまにミステリー・トレインが走ることがあるそうです。
そういうときは、この踏切の周囲に三脚を立てた「鉄ちゃん」がカメラの砲列を敷くそうですが、私はまだ見たことがありません。
よほど珍しいのかもしれませんね。
踏切を渡った先すぐ右にあるビル建ての乾物屋さん(35.469106,139.634073)は、某有名芸能人の実家です。
本人ののぼり旗が立っているので、誰の実家なのかすぐにわかりますよ。
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その先で斜め左へ進めば中央市場通りに復帰できますが、正面やや右手にある「伝説のチーズケーキ」という看板のお店へ立ち寄ってみましょう。
ガトーよこはま(35.468728, 139.634505)さんといって、もとは場外の八百屋さんだったそうですが、いまは関内や羽田空港内にお店を出しているケーキ屋さんです。
ここが本店で、ちゃんと喫茶スペースもあり、場所が場所だけにとても空いていて落ち着けるお店です。
市場内の食堂で海鮮丼を食べた後、ここにきて紅茶にチーズケーキを食べながら、目の前の滝の川を泳ぐアカエイの親子を眺めていると、なんだかほっこりします。
横浜の中心部へ行ってしまうと、人が多いせいかどうしてもせわしなくなるので、ゆっくり話をしたい、本をよみたい方にはお勧めですよ。
ただし、何回か行った経験からいうと、チーズケーキはかなり濃厚なので、すきっ腹では刺激が強すぎます。
食後に行きましょう。
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橋を渡って中央市場の間を抜けます。
海に向かって右が本場と呼ばれる水産部、左が青果部です。
本場は毎月第一、第三土曜日の午前9時から午前11時まで一般開放しておりますが、その他の日時でも、本場内にある食堂棟(35.468202,139.634902)へは自由に入れます。
入口守衛室の前を通って右奥に駐輪のスペースもありますから、気軽に立ち寄ってみると良いでしょう。
中央市場通りの突き当り、市場信号(35.466116, 139.636434)の左右を走る道が、いちばん海に近い場所をとおり、国際大通りへと続く臨港幹線道路です。
左手に見えている東神奈川駅方面へと続くコットン大橋は、高さもあって車で東神奈川方面から走ると、横浜港屈指の眺めです。
とくに早朝と薄暮の景色は息をのむほどなのですが、あいにく歩道が未整備で歩行者、自転車は通行できません。
次回は市場信号を右折してみなとみらい橋を渡り、みなとみらい地区へ向かいたいと思います。
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