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Channel: 旅はブロンプトンをつれて
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旧東海道点描 舞阪宿~新居宿

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東海道本線の舞阪駅です。
舞阪宿よりもおよそ2km東にありますが、歩いている時もブロンプトンで走っている時も、ここが終点、始点となることがありました。
きっと手前の浜松宿と舞阪宿の距離が10㎞を越えて比較的長いのと、次の新居宿の間に今切れの渡しがあって、一区切りつくことが関係している気がします
どちらも豊橋市内に宿所を設け、そこから東海道線の各駅停車で往き来しました。

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その舞阪駅から旧東海道に出たところにあった喫茶店兼レストラン。
「まろひろ」…それって昭和天皇の自称?と思ったら、「まるひろ」でした。
字体がややこしや。
歩いている時、このような店は重宝しました。
街道沿いに飲食店があること自体、珍しかったので。
 
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舞阪宿手前の松並木。
季節によっては写真ように、こもが丁寧に巻かれています。
これは松に着物を着せているのではなく、マツカレハという蛾の幼虫が根元近くの枯れ葉のなかで越冬する習性を逆手にとって、この中に潜り込ませ、春になったらこもともども焼いてしまうという、江戸時代から続く害虫駆除方法です。
近年は実験の結果、マツカレハよりもその天敵を駆除してしまう事実が判明して、中止される場所が増えています。
マツカレハと松くい虫を混同しそうになりますが、松くい虫とはマツノマダラノカミキリを媒介宿主として松の樹木内に侵入、松が根元から水分を引き上げる働きを阻害してしまう線虫のことで、明治時代以降に輸入梱包木材にまぎれて日本に入ってきたそうです。
当然、こも巻きで松くい虫は撃退できません。
 
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松並木の西端にある浪小僧。
朝にみると、美しい朝焼け空を眺めているように見えます。
 
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その朝焼けとは、こんなに美しいのでした。
ご覧になりたい方は、秋から春にかけて弁天島あたりに宿をとって、浜名湖の汽水域付近を朝にお散歩するとよいと思います。
カヌーなんてあって、そのうえでコーヒーなど淹れたら最高だと思います。

イメージ 5 舞阪宿の中にあるお土産屋さん?
写真には映っていませんが、右脇のトタンに薄くなっているものの「山口ベニー自転車 ?藤自転車店」の文字がかろうじて読みとれます。
ということは、元自転車店なのでしょうか。
山口自転車とは戦前仲御徒町付近に本社のあった自転車メーカーで、戦後はオートバイも生産していました。
資本の出入りがあって紆余曲折の後、いまは大阪にあるアサヒサイクルになっているそうです。

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こちらは現役の自転車屋さん。
場所柄船のエンジンの修理もやってくれそうな気がするのですが、どうなのでしょう。
 
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朝風に波立つ浜名湖と、浜名大橋と弁天島の大鳥居。
季節は11月末の6時半くらいです。
朝日が湖上にさし込み、鳥居だけが艶めかしいまでの朱色を際立たせているのでした。
 
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7月の午前11時ごろに同じ場所で撮影した写真。
引潮によって鳥居付近に砂州が出現し、干潟になっているのが確認できると思います。
汽水域だけに、磯とは違う様々な水生生物が取り残されるため、子どもの浜遊びにはもってこいだと思います。
春から夏にかけて、弁天島海浜公園から渡し船が営業します。
 
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東海道本線の弁天島駅。
国道1号線をはさんでお向かいには大型ホテルが立ち並びます。
その向こうに海浜公園があります。
 
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新幹線ではあっという間に通過してしまう浜名湖、今切れの渡しも、こうして自転車や徒歩で渡ればじっくり眺めることができます。
夏場に通ると、マリンレジャーの盛んな場所だということがよくわかります。

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