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Channel: 旅はブロンプトンをつれて
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旧東海道点描(浜松宿~舞阪宿 その1)

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浜松の市街地に入って間もなくくぐる、遠州鉄道西鹿島線です。
新浜松から西鹿島までの17.8㎞を結び、浜松駅はJRと130mほど離れているため「新」があたまについています。
また、終着駅では天竜浜名湖鉄道(旧国鉄二俣線)に接続しています。
名古屋鉄道の資本が僅かに入っているものの、地場の企業です。

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車両は赤字に白のストライプで、関東なら京急線に似ているかな。
地元では、「えんてつ」とか「赤電」と呼ばれているそうです。
戦国時代の戦いで有名な三方ヶ原を通って、井伊家発祥の地といわれる井伊谷川を遡る奥山線という25.7㎞の路線が存在しましたが、モータリゼーションの隆盛とともに業績が悪化し、東京オリンピックの開かれた1964年に廃線になっています。
廃線跡の一部はサイクリングコースとなっています。

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沼津や静岡の中心部にもあった、彫刻付きの椅子。
寒い時期だと、ちょっと腰かける気にはなりません。
もう少し陽の当たる場所だったら、この子ともども良かったのにと思います。

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祭り用品の専門店。
「凧人」と書いて「カイト」と読むのだそうです。
子どもの頃、「ゲイラカイト」という輸入凧が爆発的に流行った時期がありました。
ゲイラ(“Gayla”)とは、会社の名前だったのに、英語を知らない子どもは「ゲリラカイト」と間違って呼んでおりました。
黒地に血走った黄色い目玉がついていて、ゲリラっぽかったんですけれどねぇ。

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国道としての東海道と姫街道が分岐する連尺交差点。
浜松城はこの角度でみると右手奥になります。
ここに2005年まで営業していたのが文泉堂書店。
映画館の浜松中央劇場と一緒のビルに入っていました。
大型書店と映画館ということは、ここが文化の中心だったわけです。
いまのショッピングモールに併設されたシネコンにはない、重厚さがあります。

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旅籠町バス停。
歩いたり、自転車でゆっくりと走ったりしていると、番地表示よりも、このようにバス停からその町の名を知ることも多いのです。
遠津淡海(とおつあわうみ=とおとうみ)の国の中心だった浜松宿は最盛期に本陣六、旅籠は九十四を数えたといいますから、まさにメガ宿場でした。

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旧東海道からは少し外れますが、JR浜松駅北口にあるモザイカルチャー(園芸アート)の出世大名家康君。
離れていると分かりにくいですが、身長4m、顔の直径は2.5mもあるそうです。
浜松のゆるキャラなのですが、家康は岡崎生まれです。
その岡崎市には、オカザえもん、オカザえんぬ、パンダ犬、味噌崎城と、家康が聞いたら怒りだしそうなふざけたゆるキャラしかいないのでした。
なお、出世大名家康君のちょんまげであるうなぎを撫でると、出世するらしいですよ。
本物の家康公の髷に触ろうものなら、即家臣に成敗されそうですが。


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旅籠町よりやや西にあり、菅原町交差点から見える、料亭旅館の呉竹荘(1948年創業)。
写真右側にみえる、黄色い建物とその奥の茶色いマンション風の建物です。
いまや静岡県内を中心にビジネスホテルを展開するグループ企業に発展しています。
一番奥に見える、いかにも昭和の大ホテルという佇まいの建物は、グランドホテル浜松です。
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同じく、雄踏(ゆうとう)街道と東海道が分岐する菅原町交差点の対面にある、首なし地蔵。
たしかに首がないのですが、正式には子育て地蔵というそうです。
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面白い色合いの病院。
まさか色分されている部分で外科と消化器科が分かれているわけでもないと思うのですが。


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