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Channel: 旅はブロンプトンをつれて
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早朝の故障― チェーンの破断

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冬の早朝。横須賀線に乗車しようと家から4㎞さきの新川崎駅に向かっていたときのことです。
橋を渡って土手からの下り坂でスピードが出て、その先の赤信号で止まるべく歩道に乗り上げた途端に、「バチン」という音とともに、ペダルの抵抗が消えました。
路面を見ると、蛇の死骸のようなものが落ちています。
よく見ると、私の自転車のチェーンでした。
6年以上ブロンプトンに乗っていて、はじめてチェーンが破断しました。
よく見ると、チェーンのつなぎ目のメガネ状のコマが真っ二つに割れています。
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時計をみるとまだ朝の五時半にもなっていません。
一番のバスが走るまで、まだ30分近くあります。
ここから駅まで押し歩きしたら15分強ですが、電車に乗ったところで行った先でまたバスを利用せねばならず、後日車で回収するのでなければ、帰りも駅から家まで自転車を押し歩きしなければなりません。
ならば、ここから30分押し歩きして家まで戻っても同じことだと、切れたチェーンをビニール袋に入れて回収し、暗い中をせっせと走ってきた道を再び家まで戻りました。
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あとからロ―ロ世田谷さんへ行ってチェーンを交換してもらったのですが、その際に自転車のスプロケット(チェーンを回す歯車状の円盤)も、長く使っているとギザギザが変形して尖るという話を聞きました。
自転車と同じくチェーンで動力をタイヤへ伝達するオフロード・バイクなどは、急発進や急加速などを繰り返していると、スプロケットの歯がサメのヒレみたいに波打ってきて、チェーンものびてしまって放っておくと外れてしまいます。
自転車のチェーンも、テンションがかかった(張り詰めた)状態で、たとえばヒルクライムなど、さらに負荷をかけるような走行をすると、スプロケットの歯が変形してしまうのだそうです。
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そして冬場など、チェーンオイルも注さずに乾燥させた状態が続くと、今回のように歩道に乗り上げた時など、衝撃がかかった際に、チェーンのつなぎ目など一番弱い部分で切れてしまうのだそうです。
ここのところ、手が荒れて不自由なのを理由に、チェーン周りの掃除や注油を怠ってきたつけが回ったみたいです。
さんざん山をくだって、ブレーキを多用してきたこともあって、前輪のブレーキパッドが殆ど無くなっていたので、そこも交換してもらいました。
自分のように、平日は通勤に使い、週末は海へ山へとブロンプトンを電車にのせて走りまわるということをしていると、整備をする時間が無くなってしまいます。
けれども、毎日使う自転車だからこそ、整備をまめにしないといけないのだと反省しました。
怠りがちになってしまっていますが、自転車を洗ったり、整備したりするのって、やってみると意外に面白いのです。
普段から自分で乗っているのなら、いっそう愛着がわきますし。
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ところで、自転車整備というと、手を真っ黒にしてガレージの中等で行うというイメージです。
都内には自転車カフェがいくつかありますが、「駐輪が出来る」とか「自転車用品が購入できる」という付加価値がある店が殆どで、自転車屋さんが併設されているから有料で整備をしてもらえるというところはあっても、「整備を(自分で)できる」というお店は、なかなか無いのです。
ちゃんと手を洗う場所もあって、洗浄や整備が終わったあとに、たたんだ自転車を足元に置いて、紅茶(ブロンプトンですから―この季節、インフルエンザ予防にもなるし)を飲みながらシェイクスピアでも読めるカフェがあったらなぁと空想してみます。
運動して、手先使って、さらに読書もするって、心身ともに使うから全人的に調和がとれている行為だと思うのです。
浪馬のお手伝いするお寺にそんなコーナーがあったらと、漠然と考えてみるのでした。
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