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Channel: 旅はブロンプトンをつれて
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ノロウィルスにやられました

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先日のことです。
ブロンプトンを脇に電車の座席に座って本を読んでいました。
ふと目をあげて外の景色を眺めた途端に、胸がムカムカして嘔吐感が沸き上がりました。
子どものころから電車にだけは酔ったことのない私は、疑問を感じながら本を鞄にしまって、流れる景色の遠くの方を眺めていたのですが、不快感が増すばかりで一向におさまりません。
まずいなと思い、空いていたのに立ち上がって吊皮を掴もうとしたら、腕が異様に重いのです。
二の腕から手のひらまで、鉛にでもなってしまったかと思うほどの重さです。
イメージ 1

 
「乗り物酔いの際は吊革につかまって眼を閉じ、一本足で立ってバランスをとってみる」と確か小学校のときに読んだ本に書いてあったので実践してみました。
吊皮のある乗り物といったら電車かバスですが、バス酔いでこうした格好を取ってみたことはあっても、電車でははじめてです。
座っている人から見たら、急に奇妙なことをはじめたと思われて当然でしょう。
意外にバランスとるが難しく、ムカムカする胸と併せて不快倍増じゃないかと思っていたら、今度は腰から下が二日酔いみたいに痺れてきました。
 
なんじゃぁ、エコノミー症候群じゃあるまいしと思っていたら、今度は痺れた下半身のお尻に危機が迫っているのを感じます。
やや、やばいと不自然な歩き方で今度は車両を移動して、最後尾のトイレへ移動しました。
するとそこには、長蛇の列が待っておりまして…と、まるでサスペンス(笑)映画のように、手に汗握る展開になって参りました。
私は吊革につかまりながらもお尻に力を入れ、顔では百面相をしており、傍目にはとてもまともな乗客ではなかったと思います。
もちろん、トイレに入ると嘔吐よりも先に激しい下痢に襲われました。
イメージ 2

 
これは食べ物に違いない、昨日食べた何かにあたったんだとその時は思いました。
原因を探ろうにも体の方が言うことをきいてくれず、次に乗り換えた電車はトイレがついておらず、私は今にもお尻を浮かせようという格好でロングシートに腰かけ、正面に座った人の顔を見ながら目を三角にしたりしかめてみたり、自分でもわかるほどそうとう怪しい表情になってしまいました。
お尻だけでなく、上の口からも出そうで、何度も生唾を飲み込んでは耐えるという、まるで二日酔いのオジサンの通勤のような状態です。
 
最寄駅からブロンプトンに乗ろうにも、今度はサドルのうえにお尻を載せられません。
仕方なしに、わざとサドルの位置を下げ、冷や汗をかきながらオール立ち漕ぎで帰ります。
ほうほうの体で帰宅してトイレへ駆け込むと、米のとぎ汁のような水便が出るばかり。
てっきり貝毒にでもあたったかと思っていましたが、翌日医者に行ったら「多分ノロでしょう」とのことでした。
45日は激しい下痢や嘔吐が続き、最低1週間は便や吐瀉物からノロウィルスが出るから注意するようにいわれました。
イメージ 3

 
今の時期、分かっていても不特定多数の人が使うトイレや洗面所を利用しないわけにはゆきません。
だとしたら、手洗いとうがいを念入りにするしかありません。
私の場合、不眠で疲れていたのと慣れない集団生活に、自転車の整備によってできたひび割れが痛くて手洗いを怠ったのが原因のようです。
普段自転車に乗っていたから、混雑した電車内でマスクをしていなかったのも迂闊だったかもしれません。
なお、急におかしくなった病ですが、治るのも急で、医者の言いつけ通り食事をせずにスポーツドリンクだけ飲んで寝ていたら、5日目の朝には嘘のようにケロッと治りました。
インフルエンザも含め、ここ2カ月くらいはウィルスが猛威を振るいますので、みなさんもご注意ください。

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