青春18きっぷとは、1982年に登場した「青春18のびのびきっぷ」を元祖とする、貧乏旅行者が愛用する企画乗車券のことです。
期間が設定され、新幹線を含む特急や急行列車など、運賃とは別に特別料金を支払って乗る優等列車は利用できないものの、鈍行、いわゆる普通列車であれば、一日中規定の運賃で乗り放題というものです。
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発売前から、一筆書ききっぷ（いわゆる長距離運賃逓減優遇制＝長い距離を乗るほど安くなる制度＝を利用した長距離乗車券）と、長距離鈍行列車を組み合わせた貧乏旅行は存在していましたが、この企画乗車券でさらに弾みがつきました。
夜行の鈍行列車を利用すれば同じ運賃で乗車距離をもっと伸ばすことも可能で、その代表が「大垣夜行」、すなわち現在のムーンライトながら（季節臨時列車）でした。
私も小学生の夏休みに大垣夜行や中央線の山男夜行は利用したことがありますが、当時は急行型の車両（中央線はスカ色の普通車両）で、もちろん青春18きっぷなどありませんでしたが、かなり混雑していた記憶がありますが、この企画乗車券の登場で混雑に拍車がかかったとききました。
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（興津駅）Clik here to view.
発売当初の値段は、春季は合計5日間で8,000円、夏季は10,000円でした。
現在は5枚綴り（5日間分）で11,850円になりましたが、それでも1日普通列車に乗り放題で2,370円です。
利用期間は概ね春季（41日間）、夏季（53日間）、冬季（22日間）の年3回で、主に学生の休暇期間に合わせています。
また、5枚綴りを同時に複数人で使用することも可能です。
しかも、一筆書きの長距離片道乗車券と違って、同じ場所を二度通ってはならないという規定（だから「一筆書き」と呼ばれていました）もありません。
これは、往復なら70㎞超（1,320円：幹線の普通運賃）、片道であれば160㎞超（3,020円：同、但し有効期限は2日）乗れば元が取れてしまうことになります。
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そこで、距離を書いてもよくわかりませんから、どれくらい乗れば元が取れるのか図表にしてみました。
70㎞というのは意外に近くて、どの路線でも通勤圏に入っていたりします。
また、160㎞というのも鈍行といえども3時間台で到達できる範囲です。
たとえば、東京を起点に東海道線を乗り継いで静岡県の清水までゆき、港から駿河湾フェリーに乗って西伊豆の土肥へ。
そして東海バスで修善寺へとくだる峠で下車したら、ブロンプトンで修善寺へ下り、そこから鹿野川沿いを沼津まで走って、帰りは始発の東海道線で寝て帰るなんてプランができてしまいます。
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（鳥沢駅）Clik here to view.
中央線であれば、諏訪湖や松本の浅間温泉、上越線であれば水上や湯沢温泉、宇都宮線であれば那須温泉への旅行の往復をあえて鈍行にして、途中下車しながら、あるいはその先まで電車で行ってブロンプトンで戻ってくるということをしながら温泉1泊旅行を楽しむのも面白いと思います。
とくに高崎線と宇都宮線は、郊外においてはガラガラのグリーン車を併結していますから、これでビールと柿ピーでも持ち込んで、旧知のひとと楽しくおしゃべりしながら往復することも可能です。
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これ、運転手一人に嫌な思いをさせるマイカー温泉旅行より、ずっと公平で安全ですよ。
飲酒運転で検挙される確率もゼロですし。
あっ、その場合往路は駅から宿まで送迎バスを利用し、帰路は最寄駅から自宅まではブロンプトンで走らないでくださいね,。
バスやタクシーを利用するのも良し、押し歩きして懐かしさにひたりながら帰宅するもの良いと思います。
えっ？
1泊2日の温泉旅行になぜブロンプトン君が必要なのかって？
それはですね、往復でビール飲む代わりに宿での（高価な）飲酒は控え、朝早起きしてまだ暗いうちに宿の周りをブロンプトンでお散歩するのですよ。
その後に朝風呂に浸かってから、昨夜深酒して充血したオジサンたちが迎え酒しているのを尻目に、バクバク朝食をお代わりして御覧なさい。
あなただけ超健康優良になりますから。
会社の忘年会旅行等、上司を尻目にやってはいけませんよ（笑）
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（神立駅）Clik here to view.
