先日ブロンプトンを駐輪場に停めて一時(およそ2時間)ほどで戻ってきたところ、駐輪場のラックのうえで後輪がパンクしていました。
そこまで3㎞ほど乗ってきて何の問題もなかったし、タイヤの空気はパンパンに入れてきたので、リム打ちの可能性も殆どありません。
もちろん、釘などを踏んでプシュ~とパンクしたわけでもなし、どうしたのだろうと途方にくれました。
仕方なしに、自転車を押し歩きして15分ほどの場所にある自転車屋さんへ。
「パンク修理もお気軽に」と店先の看板にデカデカと書いてあるチェーン店です。
都内ということで安心して、修理工具はおろかタイヤチューブすら持ってきていません。
ところが、ブロンプトンを見るなり「後輪の外し方が分かりません」とのこと。
自分でやりますからといっても、工具は貸せないそうです。
仕方なく、店先にあった自由に使えるコンプレッサーでタイヤに空気をパンパンに入れ、2㎞さきのJRの駅まで走りました。
スローパンクだから駅までなら全く問題ありません。
電車で10分以内の新日本橋で降りて、ローロさんへ向かいました。
タイヤを見るなり、チューブだけではなくタイヤ交換も必要かもしれないといわれました。
開けてみないとはっきりしたことはいえないけれど、どうもタイヤの内側でタイヤを編んでいるケブラー繊維とタイヤチューブが擦れることによってパンクした可能性が高いらしいのです。
前にリムテープが劣化して硬化し、それが干渉してチューブに穴が開きパンクしたことがありました。
あの時はリムテープをナイロン製のものに交換するか、リムそのものをシングルからダブルに交換することで対応しましたが、今度はリムとチューブではなく、タイヤとチューブです。
はたして開けてみると、✖印の模様がチューブに規則正しく並び、そのうちのひとつが深く刻印されるように凹んで、そこから空気が抜けていました。
原因は、タイヤそのものの劣化と、タイヤの空気圧が低いままある程度の距離を走ったことのようです。
そういえば、タイヤ側面のリフレクターの帯がなんどなく波うっていたような気が。
このブロンプトンは長いこと家の中で保管していて、最近普段使いのブロンプトンが修理に入ったのでピンチヒッターとして使用したものでした。
結局タイヤチューブだけでなく、タイヤそのものも交換と相成りました。
あまり距離を走っていないままタイヤが劣化したのは少しショックでした。
対応策はなるべくこまめにエアをいれて、空気圧を高く保っておくことだそうです。
小径車のタイヤはもともと小さいですから、空気が減りやすいもので、タイヤの転がり抵抗を減じるためにも、こまめに空気を入れて高圧を保たねばなりません。
幸い、家にも玄関に空気入れがありますし、日常走っている途上の自転車屋さんにも、ご自由にお使いくださいというサインとともにコンプレッサーが置いてあるので、無精をせずに、まめに入れようと思いました。
なお、「後学のために」と断って訊いたのですが、パンクをゼロにすべくタイヤチューブにゲルを注入してノーパンクタイヤ化すると、乗り心地がえらく悪くなるだけでなく、タイヤも転がりにくくなり、ブロンプトンの重量もかなり増してしまうそうです。
やはり都内であっても、チューブくらいは持って歩こうと思いました。