言葉オタクを自認する私は、旅に出たさきばかりでなく、日常生活でも通勤途中や作業中、読書中にふと気が付いたことや、考えたことをメモしておく習慣は、昔からありました。
家に帰るまでには忘れてしまうので、小さなノートとペンを持ち歩いたり、PDAやスマホのメモ機能を使ったりしたことがあるのですが、あまりうまくゆきませんでした。
胸ポケットにペンを刺したままにしておくものだから、たまにシャツを汚しました。
昔の本は、気になった場所に線引きしたり書き込んだりしたから、本も汚しました。
ブログをはじめてからは、お散歩中に思ったことをレシートの裏に書いたりもしましたが、どうもうまくゆかないのです。
マスコミの人みたいに、ICレコーダーに音声でメモしておくという手も知ってはいましたが、再生に同じ時間をかけるのもどうかと思い、実行しませんでした。
そんなわけでポータブルのハードディスクを持ち歩き、PCが使える環境で空き時間に文章を残すという方法をとっていました。
先日、仕事から帰る際にハードディスクをショルダーバックに入れ、駅まで来てブロンプトンのカバーを同じ鞄から出そうとしたら、ハードディスクがカバーに絡まっていたのか、ポロンと床に落ちてしまいました。
始発電車の発車時刻が迫り、焦っていたのもいけなかったのかもしれません。
最近のハードディスクは軽いから、カランと音がしたきりで、いやな予感がしたのですが、拾ってそのまま帰宅しました。
帰ってから、くだんのハードディスクを家のPCにつないだら、通電もしてPC上で読めたものの、中身を見ようとしたら、カチッ、カチッと異音がはじまって、「反応なし」になってしまいました。
ああ、これで2年分の写真と、読書感想文も含め、ブログの為に書き溜めた文章が全部取り出せなくなってしまいました。
大金をはたけばある程度は修復も可能だとは思いますが、趣味の写真や文章にそこまで支払うのもどうかと思い、そのまま保管することにいたしました。
原因は、ポータブルハードディスクを耐衝撃性のあるケースに入れずに、そのまま鞄に入れていたことと、ブロンプトンのカバーをきちんとたたまずに、無造作に鞄に入れていたことだと思います。
幸い、写真だけは2年半前にバックアップをとっておいたために、全滅は免れましたが、書き溜めていた文章は全部パー。
よい勉強をさせてもらったと考え、新しく買ったポータブルハードディスクは購入時に箱に入っていた梱包材に入れて持ち運び、ブロンプトンのカバーは面倒くさくても小さくたたんで鞄に入れるように習慣づけようと思います。
でもこれで、当分ブログに投稿する文章を書き溜めないと、旅に出られなくなってしまったのでした。
ああ、読みたい本もたくさんあるし、やらなければならない仕事もあるし、時間が足りません。
変だな、IT社会はもっと時間に余裕ができると思っていたのに。
やはり、細かいことにも心の余裕が必要だと反省しました。