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Channel: 旅はブロンプトンをつれて
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JR東日本E2系新幹線(あさま)にブロンプトンをつれて

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北陸新幹線がまだ長野行新幹線だったころ、ブロンプトンをつれてあさま号に何度か乗車しました。
2017年に北陸新幹線を走るE2系電車は全廃されましたが、まだ東北・上越新幹線での運用は続いていますので、レポートしたいと思います。
 
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「あさま」という特急の名前は、信越線時代から大好きでした。
といっても、貧乏だったのでスキーに行く際には急行の「信州」とか併結されて湯田中や妙高高原までゆく「志賀」「妙高」などしか利用できませんでした。
また、今の北陸新幹線もそうですが、長野止まりの特急「あさま」や急行「信州」は、わりと指定席が楽に取れるのに、それよりも北へゆく特急「白山」急行「よねやま」などは一日一便しかなくて、週末やお盆、年末年始などは発売開始時間に予約を入れてもまず座席が取れない列車の筆頭でした。
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そして信越線といえば横川・軽井沢間の粘着運転が特徴でした。
横川で電気機関車をつないだり切り離したりする間に、峠のかまめし窓から購入するのも風情がありました。
この区間は登りも下りもゆっくりと走り、すぎるとまた軽快に飛ばすという特徴が、旅にリズムを与えていたような気がします。
東海道本線が小田原~熱海を境に東と西では雰囲気が違うように、信越線の列車は碓氷峠を境に車内の空気が変化しました。
夏などは窓を開けていましたから、碓氷峠を越えたら寒くて窓を閉めたほどです。
今では軽井沢だろうが長野だろうが、新幹線でスーツと到着してしまい、信州に来た!という実感が湧きません。
 
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さて、長野行新幹線に使用されていたJR東日本のE2系はN編成と呼ばれる8両編成で、ほぼ各車両のどちらかのデッキには、荷物置き場を備えていました。
ブロンプトンだとたたんで立ててもまだ上と横に空間があります。
一段で2台、上下段併せて4台といったところでしょうか。
高さ方向の余裕があるので、和田サイクルさんの取っ手を着けたままでも収納可能です。
以前グーワタナベさんにお願いして作った、布製の小型縦長バッグを着けたままでも収納できます。
奥まで入れましたら、シートポストをめいっぱい下げて、新幹線走行中にブロンプトンが転がらないようにブレーキをかけておきましょう。
このあたり、ブロンプトンを持っていない人にはわかりにくいことかと思われます。
なお、通常は前を奥にして収納すると思いますが、その場合にはテールライト、或いは後ろの反射板が、下の段なら滑り止め、上の段なら鍵をからませた金属製のバーの部分と干渉しますから注意してください。
私は収納する際にぶつけて割ってしまいました。
 
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ただ、この荷物置き場にブロンプトンを置くには注意が必要です。
まず、そんなことはないでしょうけれど、鍵をかけておかないと途中で他人が持って下車しても、座席で居眠りしていたら気がつきません。
これは、常に持ち歩いているワイヤーロック錠を手前のバーの部分にまわして鍵をかけておけばOKです。
そんなことする人は、この自転車が中古市場で高く売れることを知っている人だと思いますが、そこまで知っているのならブロンプトンにはシリアルナンバーがあって、フレームに打刻されていることも知っているでしょうから、盗品かどうかはチェックされればすぐに分かってしまうことも理解しているでしょう。
 
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もうひとつは、途中駅から乗車する場合、このスペースが既に荷物で埋まってしまっている可能性があるということです。
長野までの北陸新幹線の場合、下り列車なら上野や大宮から乗車するよりも始発の東京駅から、それもお盆など繁忙期であれば、列車が入線する10分位前にホームに行って荷物置き場のあるドアの列に並んでいれば、確実にこの場所に収納できます。
また、上り列車の場合、長野駅始発の列車に長野から乗るように旅程を立てておけば良いわけです。
いま北陸新幹線からはE2系は引退して、すべてE7系になっています。
このブログを読まれている方には教えておきますが、E7系の場合は「偶数車両の東京よりドア口を入ったところに荷物置き場はある」と覚えておきましょう。
この荷物置き場に鍵をかけてブロンプトンを置く事ができるのなら、座席はどこでもよいわけです。
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さて、上記のような旅程が組めず、荷物置き場への収納が期待できない場合です。
これまで通り、壁を背にした車両の最後列、指定席であれば3列のABCではなく2列のDE側、しかもE席を確保するのがベストです。
実際にこの場所にブロンプトンを置いてみたところ、E2系は東海道新幹線のN700系のようにテーブル部分が跳ね上がらないものの、取っ手を外してたたんだ状態であれば、2台は確実に置く事ができます。
また3列側でも後ろが壁であれば、横2台縦1台と合計3台置く事も可能です。
(但し、リクライニングをしにくくなるかもしれません)
ここで注意しなければならないのは、東海道新幹線以外の新幹線は、列車の運転頻度もぐっと少なく、また車両も16両編成ではなく1012両が基本(この時代のE2系あさまは8両)ですから、その席を確保できる確率はぐっと下がります。
駅ネットなどで発売直後に確保してしまえばよいのですが、ブロンプトンをつれての場合天候のこともあって早々に指定席を押さえることができない場合も多いと思います。
 
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では座席の前はどうでしょう。
E2系も足元には余裕がありますが、前の人がリクライニングを目いっぱいしてきたら、座席の上に体育座りになってしまいます。
通路に置いてみますと、人が通るスペースはちゃんと残ります。
北陸新幹線の長野~東京間は、ワゴンによる車内販売は2018年現在もありませんので、混雑期でなければこの場所でも大丈夫かと思われます。
なお、長野より先へ向かう「はくたか」「かがやき」などの列車はワゴンによる車内販売を行っていますので、通路に置くという手は使えません。
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さて、最後にいちばん気になる網棚にのせるという作戦ですが、E2系に関しては可能です。
JR東海のN700系ほどではありませんが、奥行きはじゅうぶんあります。
写真で見ると、客席側へかなり出ているようにも見えますが、ほかに乗っている方に不安をおぼえさせるようなものでもありません。
なお、網棚に置く場合はタイヤ側を奥に、ハンドル側を上にというのは東海道新幹線の場合と同じです。
このブログの写真では、ハンドル側を下にしてしまったために、少し不安定に見えてしまいますが、実際は屋根の部分が迫っているので、「はまっている」という感じになります。
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信州は東京からほど近く、善光寺平や安曇野など、平らで自転車に乗るのに適した場所もあります。
また山国の割には交通網も発達している方ですので、ブロンプトンをつれていって走るのには適した場所です。
しなの鉄道をはじめ、長野電鉄、上田交通など、沿線散歩もできます。
そして何といっても温泉がたくさん湧いています。
北陸新幹線のうち長野止まりの列車を利用して、季節折々のブロンプトンをつれた旅ができるので、今度はE7系についてのレポートもしてみたいと思っています。
E2系についていえば、上越新幹線、東北新幹線ではまだ現役ですから、こちらの新幹線を利用する時の参考としてみてください。
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