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Channel: 旅はブロンプトンをつれて
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ブロンプトンをつれて出かけるときに忘れないようにしたいアイテム

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先日、忘れものに気付かぬまま、ブロンプトンに跨って横浜市内の自宅を出て、都内の原宿駅付近まできてそれに気がつきました。
ブロンプトンってけっこう早いので、距離にもよりますが、バスや電車を乗り継ぐ場合の1.5倍くらいの時間で走ってしまうので、気づくのが遅れると取り返し、じゃなかった退き返し不能な状況になっていることも、ままあるのです。
畢竟、のっぴきならぬってやつです。
この日に忘れたのはブロンプトン専用の輪行カバー。
予定では渋谷で用事を済ませた後に、早稲田まで走って帰りは副都心線-東横線で思いきり寝て帰ってこようと思っていました。
それが、渋谷を出て原宿付近で「どうも鞄の中がすかすかだ」と気がついたところから、「帰りは電車に乗れない、どうしよう」となってしまったわけです。
昨夜寝苦しくて夜中に目が覚めてしまい、そのあと眠れなくなったものですから、家を出る時もボーッとして、つい玄関先に置き忘れてしまったようなのです。
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しかし、こんなときに自分を責めても何の得にもなりません。
「ええい、ままよ」とばかりにそのまま北へ向かう私。
日曜日ということもあり、道は空いているし時間もたっぷりあるからと思ってはみたものの、家からここまで来る間、ずっと背中に感じていた追い風が、ここにきて強くなってきたかと感じるほどに、時折逆風となって前から吹いてきます。
関東地方は晩春から初秋にかけては南風の日が圧倒的に多く、自分のように横浜から都心方面に向かうのには、恵みの追い風になるのですが、「往きはよいよい帰りは…」で、帰路はその分向かい風に晒されます。
しかも、早朝は天候が比較的安定していて、追い風も比較的穏やかなのですが、太陽が昇って9時から10時近くになると、随時というわけではないにしろ、都会の名物ビル風等も含めて瞬間的な強風に行く手を阻まれることも増えてまいります。
秋から春にかけての北風優勢の季節ならば、「早起きして脂肪燃焼だ」とばかりに、北風を切るように都心へ向かい、帰りはその北風を味方につけて帰宅することができるのですが、逆パターンは心理的に負担が大きいのです。
案の定、帰路は時折びゅうびゅうと吹く逆風に閉口しながら、「ま、人生こんなものさ」と思いつつ、風と喧嘩しないように、あるときは立ち止まり、またあるときは細い路地の家や軒塀を風よけにしながら、お昼も食べて帰宅したのは午後1時。
眠かったので、シャワーを浴びた後30分ほど、電車内でとれなかった午睡をしました。
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振り返ると、小学生のころから忘れ物の多い子どもでした。
宿題みたいな確信犯的忘れものではなく、忘れないように前の日に玄関先に置いておいたのに、それをわざわざ避けて家から出てしまうとか(笑)
あれだけ好きなスキー旅行なのに、現地で荷物を開いたらジャケットとグローブを家に置いてきたのに気付き、しかたなく宿屋のオヤジさんの作業用を借りてバッジテストを受けたら、それまで出せなかった最高得点を叩き出したりしたこともありました。
社会人になって4年目くらいに、一度だけですがノーネクタイの上に背広とコートを着て家を出て、電車の中で気がついて慌ててキオスクでお葬式用のネクタイを購入して出社したこともあります。
そういう子どもには「なんて間抜けなの」などとは叱らず、どうしたら忘れ物を防止できるか一緒に考えてあげるのが、教育的セオリーなのですが、そういう大人ってなかなかいません。
 
こんな私ですから、ブロンプトンを買った当初は忘れ物が多く、仕方なしに玄関先に次のような張り紙を貼っておりました。
「ブロンプトンで出かける際に必要なもの
・ライト(当初はハンドルへの着脱式を使用していたため)
・鍵
・輪行カバー
・財布
・携帯電話
・腕時計
指さし確認して、はいいってらっしゃい」
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来客には見えないように、内壁に貼っておいたのですが、あるとき家にあがったお客さんの帰り際に読まれてしまい、笑われてしまいました。
まるで駅員さんみたいだって。
でも、自分も高齢化してゆくなかで、仕事以外でも確認って大事だと思うのです。
たとえば、車は運転する前に一定の点検を義務付けています。
しかし、自分も含めてあれを律義に毎回行っている人って、どれくらいいるだろうと思うのです。
勉強なども同じで、自習にしても授業にしても、学習前に教科書の目次にさっと目を通す習慣をつけているひとは、記憶の引き出しが多くなり、思い出しやすくなるのだそうです。
目次をめくるのが面倒くさい人は、インデックスを自分でつけて、パラパラっと見るだけでも全然違いますよ。
 
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どれも、人間は忘れやすい生き物であるということを前提にしているのだと思うのです。
しかし、頭ごなしに「なんで忘れ物ばかりしているの!」と子どもに対して怒鳴る親は、その前提を無視するか、自分のことは棚に上げるかして「忘れ物をする人間は集中力が足りないのだ」と「べき論」を基本にしているのでしょう。
そういう人が年をとって、物忘れがひどくなったときに、年齢のせいにするのを聞くたびに、表面では無関心を装いながら、いやいや、人間は忘れることによって、ひとや自分をゆるすことのできる動物なのだし、だからこそ、自分が忘れっぽいことを真摯に受け止め、できる対策はないか、なにを諦めねばならないかを平静に寄りわけることだと内心で思っている次第です。
ということで、鉄道を併用することが大前提のブロンプトンは、自転車に乗って家をでるときに、交通系ICカード(もしくは同機能のついた携帯電話)、輪行カバー、ワイヤーロック錠は必須です。
そして、出先でのパンクが心配であれば、チューブ、タイヤレバー、ポンプ、使い捨てビニール手袋、レンチ等の工具も持ってゆきましょう。
都会を走る場合なら、自転車屋さんがありますから、最低でもチューブを持っていれば何とかなります。
備えを忘れないようにするには、格好悪くても確認を繰り返すこと。
これしかないと思っています。
ああ、神さま。
こんな間抜けな私でも、あなたの平和の道具としてお使いいただけるのなら本望です(^ ^;)
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