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大山ケーブルカーと林道阿夫利線にブロンプトンをつれて(その1)

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大山は丹沢山系の関東平野からみて表尾根に位置する標高1,252mの山です。
神奈川県の東部から見ると富士山の手前にそびえる三角錐がとても目立ちます。
別名を雨降山(あふりやま)といい、古くから山岳信仰の対象として、正面中腹にある阿夫利神社は雨乞いの願掛けに多くの人が訪れていました。
奈良時代中期の755年にはやはり中腹に大山寺が建立され、不動明王が祀られました。
江戸時代になると大山講が組織され、江戸庶民は大山街道を経て大山へ詣で、帰りに江の島へまわって精進落としをして、東海道を経由して江戸へ戻る23日から34日程度の旅が周遊コースとして親しまれていたといいます。
 
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丹沢山地の林道は、関東の郊外から最も近い山塊の杣道として、早くから開削、舗装が進みました。
しかし、その分規制も早くて、車やオートバイが立ち入ないよう柵を設けたり通航制限を掛けたりと対策がとられてきました。
林道阿夫利線は浅間山線と合わせて、大山寺と麓を結ぶ全長5.4㎞標高差352mの林道です。
もちろん、自動車は大山寺に用がある車しか通行できないことになっているのですが、自転車に関しては特に規制はないようです。
 
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おもにロードバイクの人たちがヒルクライムの練習に使う道ですが、今回は大山ケーブルカー(正式な名称は「大山観光電鉄大山鋼索線」)にふもとの大山ケーブル駅から乗車して中間駅の大山寺駅で下車し、大山寺に詣でてからブロンプトンを使用して下山してみました。
索道を使って山に登り、林道をブロンプトンで下山することを試すには、東京から最も近い場所にあるコースだと思われます。
大山街道を山から江戸方向へと案内して欲しいという要望があり、そのはじめにあさイチのケーブルカーに乗って実験して参りました。
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小田急線の伊勢原駅に7時半に待ち合わせ、神奈川中央交通の大山ケーブル行き神奈川中央交通のバスに乗りこみ、終点まで乗車します(運賃310円)。
4月の天気の良い日曜日でした。
大山は小学生の頃何度も登ったので、バス車窓からの風景には見覚えがあるのですが、やはり少し寂しくなった気がします。
バスでの所要時間が30分弱に対し、ケーブルカーの始発が9時と早めにしたにもかかわらず、神奈中バスは積み残しが出るほどではないものの、そこそこ混雑していました。
バスを下車してからケーブル駅までは800mほどの参道を登ります。
下から600mほどは車道があるので、急登ではありますが押し歩きができます。
その先の200mは階段混じりの参道なので、ブロンプトンは肩に担いで登ります。
自転車だけなら問題ありませんが、他に重い荷物を持っていると、かなり辛いと思われます。
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8時半には下の駅に到着しましたが、門は閉じています。
その前で列に並んで待ちましたが、先頭から10人目くらいでした。
始発15分前の845分に開門する頃には、列は40人ほどまで伸びていました。
きっぷ売り場に並びますが、なかなか列が進みません。
そうこうするうちに、改札には別の列ができました。
神奈川中央交通も大山観光電鉄も小田急グループ系の企業ですので、小田急線の駅で販売され、セットになっている丹沢・大山フリーパスをあらかじめ入手していれば、切符売り場の列に並ぶ必要はないのです。
ただ、今回は中間駅までの片道切符ですから、セット券に用はありません。
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結局、大山ケーブル駅~大山寺までの片道普通運賃が350円、手回り品であるブロンプトンの料金が210円(全区間均一)で合計560円でした。
運賃については、窓口にてPasmoSuicaなどの交通系電子マネーで清算が可能でしたが、手回り品料金については現金決済のみでした。
もちろん、読み取り式の改札機や、チャージのできる自動販売機はありません。
こうした事情が、窓口の列がなかなか進まない理由なのでした。
きっぷを入手して改札待ちの列に並び直す頃には、前から30人目くらいになっていました。
それでも乗車の際には着座できました。
始発ということもあってほぼ満員でしたが、ブロンプトンを抱えていれば何とかなりました。
駅に停車しているケーブルカーを見ると、こんなにきれいだったかなと思ったのですが、それもそのはず、2015年に戦後から使用されてきた車両が一新されておりました。
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中間駅の大山寺駅までの距離は400mで標高差は112m、所要時間はおよそ8分でした。
下車したのは自分たちだけです。
無理もありません。
この時間でこの天候であれば、通常は大山に登るでしょうし、そうでなくても終点まで乗車して阿夫利神社に詣でるのが順序ですから。
大山寺駅からは相模湾や江の島が眺望できるはずなのですが、よく晴れていても逆光のせいなのか、それとも大気が汚れているせいなのか、露出オーバーのように白くなって見えません。
ここからブロンプトンをたたんだまま対面のホームへ階段を上り下りして大山寺方面へ向かいます。(つづく)
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