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Channel: 旅はブロンプトンをつれて
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向かい風対処法

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今日は横浜市内の自宅から新宿へ自転車でゆくのに、向かい風を強く感じました。
おそらく、上空に冷たい空気が入ったせいで、ひんやりとした北風が吹いているからなのでしょう。
昨日までの雨が嘘のような青空で、多摩川を渡る際には富士山がくっきりと見えました。
ところで、こんな向かい風の強い日にブロンプトンで自転車通勤するにはちょっと工夫するとだいぶ楽になります。
今回はその工夫を書いてみようと思います。
 
イメージ 1

 1.風と戦わない
まず、中高生のマラソンじゃあるまいし、北風を切って走るのはやめておきましょう。
挑戦者みたいな態度は改めることです。
5キロ以内の通勤距離なら何とかなる(それも年齢次第)かもしれませんが、10キロ以上の通勤距離について、歯を食いしばって「気合いで乗りきる」なんて、年寄りの冷や水シンドロームにり患してしまいます。
「どれ、春の北風じゃ、ならば吹かれてゆこうか」と風流にのんびりと構えることです。
私は走りだす前だけでなく、走っている最中も急く気持ちが出るたびに始終祈っています。
何に対してどう祈っているかは秘密ですけれど(笑)
 
 2.ギリギリの時間設定をしない
1のような気分を実現し持続させるためにも、ギリギリで間に合うような時間に家を出ないことです。
私は普段から始業の45分前に着くように家を出ていますが、朝起きて窓の外をみて、今日は風が強そうだなと思ったら、さらに15分~30分早く家を出るようにしています。
途中、通学する小学生をみて、(時間が変わるとみかける場所も変わるので)、街や学区によって(校門前で立番している先生や、横断歩道でのPTAの見守りも含め)ずいぶんと通学態度が違うのだな、などと内心で面白がって観察しています。
イメージ 2

 
 3.幹線道路や河川沿いの道は避ける
幅広の幹線道路や川沿いの道は、風の通り道になっているケースが多いのです。
特に都区部の幹線道路沿道は、両側が(防火帯の意味もあるのでしょうけれど)ビルの壁になっていて、北に向かう場合に北風が吹いていると、絶え間なく向かい風を受け続けることになります。
細くて遊歩道になっている川沿いも同様です。
大きな川の土手は遮るものが一切ないので、追い風でもない限り走らないようにしています。
その点、細い路地は幅狭な分両側の家々が風よけになってくれます。
 
 4.高層ビルの林立する付近は避ける
風の強い日はとくに、ビル風が物凄いからです。
家から新宿となると、途中武蔵小杉、渋谷、新宿と高層マンションが建っている場所(渋谷はそうでもないかな)を通ります。
運よくビルが風よけになってくれる場合もありますが、高層ビル同士の隙間に入った途端、向かい風の強さに前へ進めなくなることがあります。
また、大概は上から壁伝いに下へと吹きこむダウンバーストまがいの風に押しつぶされそうになります。
 
 5.一直線に走らない
細い路地であっても、真一文字に風上へ向かっている場合は、(地形なども考慮しながら)わざとジグザグに進むようにしています。
これは3と同様に、同じ方向から風を受け続けない工夫です。
ただ、路地をジグザグに走るとなると、一時停止や徐行も増えますが、そこは小径車である6速ブロンプトンの利点(漕ぎ出しが軽くて徐行停止が気にならない)を最大に活かします。
ゆっくり走っても、幹線道路で歯を食いしばってひとつでも先の信号を駆け抜けてやろうと頑張るのと時間的には大差がありませんし、前者の方がはるかに安全かつ精神的に気楽です。
イメージ 3

 
 6.時々休憩を入れる
突進しないためにも、ときには休息をすることです。
幹線道路同士がぶつかる巨大交差点(そこしか横断できないから通過しますが、抜けた後はまた路地に入ります)で2段階右折するときは、歩道わきに自転車を停めてストレッチします。
また道端に咲いている花を美しいと思ったら、腰に下げているコンデジでスナップ撮影もします。
ちょっとだけ公園のベンチで一息つくこともあります。
 
 7.辛いと思ったところから鉄道利用に切り替える
これはブロンプトンの真骨頂です。
スポーツでも学問でも、辛いと思うときよりも楽しいと思うときのほうが多くないと、続かないのです。
水戸黄門のオープニングではありませんが、旅は(それが通勤であっても)楽もあれば苦もあります。
それを快と考えるか、不快と感じるかは本人次第なところがありますが、あまりにも風が強くてすすめないと思ったら、さっさと駅前にブロンプトンをつけてたたんでカバーを掛けて電車に乗るのもひとつの方法です。
その場合、この先は下り坂だからもうひと駅行こうとか、定期券以外の場合は目の前の駅が運賃の切れ目だから、もうひと駅先から乗って節約しようなどと工夫すると、なんだか得をした気分になれます。
イメージ 4

 
総じて、ゆったりと走ることが向かい風を楽しむ秘訣です。
旅やレジャーの場合はいつかも書いたように、目的地を変更したり、出発点と終着点を逆転させたりして追い風になるよう工夫するという手もありますが、通勤ではそうはまいりません。
でも、上記のような7つの工夫をしてゆったりと走っていると、汗ばんだ身体に信号待ちなどで襟元を抜ける風が心地よかったりするのです。
なによりも、風の強い日は空がきれいですから、向かい風と仲良くできさえすれば、「今日も朝からお美しい」という気分で一日を運動とともに始めることができます。

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