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とても早いお昼を食べた後、公園にブロンプトンで戻ってみたら、入口からしてすごいことになっていました。
入園券購入、トイレ、食事、遊園地の乗り物と、どこも人で溢れています。
自分が家族で来ていた頃はここまでの混雑ではありませんでした。
もともと広いうえに海辺という条件からポテンシャルを秘めた公園だとは思っていましたが、これほどまでにとは。
当然、レンタサイクルも順番待ちの列ができています。
自転車は小人用自転車のみが僅かに残っているだけですが、大人同伴でなければ走行できず、サイクリングコースは徒歩では入れませんので、事実上朝に借りた人が返却するのを待つしかありません。
貸し自転車の時間制限ですが、いちおう3時間ということになっているものの、30分単位で超過料金を支払えば延長可能なため、いつ戻ってくるか分からないのです。
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園内の移動手段はほかにシーサイドトレインという専用道路を走る列車状の車(一日500円)がありますが、この日は積み残しがでるほど混雑しているし、自転車よりも速度が遅いため、トレインを待つくらいなら歩いてしまった方が早いのです。
このため、自家用車に自転車を積載してくる人もけっこういます。
ただし、サイクリングコースは全長11kmとかなり長いので、自転車で渋滞しているということはありません。
なお、前述したとおり補助輪付きの自転車も走れる自転車専用道なので、ロードバイクの練習走行のようなスピードを出しての走行は危ないと思われます。
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念のためみはらしの丘へ行ってみましたが、朝8時の人出が序の口だったと思えるほどの混雑になっていました。
丘に登る人たちが列をなしていて、遠くから見るとまるで蟻の行列みたいです。
丘の下の広場では筑波名物「がまの油売り」の口上実演会をやっていました。
「さぁさぁお立ち会い…」ではじまるお馴染みの口上です。
印象的なのは次の部分です。
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『サテ お立会い、 このがまからこの油を取るには、山中(さんちゅう)深く分け入って捕らえ来ましたるこのがまをば、四面(しめん)鏡張りの箱の中にがまを放り込む。サァー がんま先生、己(おのれ)のみにくい姿が四方の鏡に映るからたまらない。
ハハァー 俺は何とみにくい奴なんだろうと、己のみにくい姿を見て、びっくり仰天、巨体より油汗をばタラーリ・タラリと流す。これを下の金網・鉄板に漉き取りまして、柳の小枝をもって 三七は二十一日の間、トローリトローリと煮たきしめ、赤い辰砂(しんしゃ)にヤシ油、テレメンテーナ、マンテイカ、かかる油をば ぐっと混ぜ合わせてこしらえたのが、お立会い、これ陣中膏はがまの油だ。』
三面鏡を覗いて必死にお化粧する女性を思い浮かべてしまうのは、どうにも自分だけでしょうか。
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みはらしの丘の混雑ぶりをみて、これ以上海浜公園に留まっても仕方がないと思い、南口から再び阿字ヶ浦駅へ向かいます。
少し向かい風が出てきたのでゆっくり走ったのですが、最寄りの南口から阿字ヶ浦駅まで18分かかりました。
JR勝田駅と阿字ヶ浦駅の間は湊線で27分かかりますから、やはり6時半にゲート前に行くには、勝田駅5時30分発に乗らないと間に合いません。
(次発は勝田6:05発→阿字ヶ浦6:32着)
ということは、勝田駅前のビジネスホテルに前泊したとしても、湊線を利用せずにブロンプトンで走ってしまった方が早いということになります。
なお前泊することだけを考えておくなら、阿字ヶ浦駅に近い民宿に泊まるのが有利です。
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今回はこれから湊線沿線をブロンプトンでぶらぶらしながら、勝田駅まで戻って特急に乗ってしまおうという計画です。
まずは阿字ヶ浦駅から坂を下って海水浴場へ。
けっこう広目の白砂の浜が広がっていますが、海浜公園の混雑ぶりが嘘のように、駐車場には車が1台しかなく、浜には私を入れて4人しかおりません。
考えてみると、公園から自転車なら片道15分もあれば到着するこのビーチも、歩いたら倍ちかくかかるでしょうし、車を公園の駐車場から出してしまったら、二度と戻れないわけですからみな公園内に留まらざるを得ません。
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なお、この海水浴場自体は大正に開かれたもので、もとは前浜と呼ばれていたのを、語呂が良いからという理由で「阿字ヶ浦」と命名したそうです。
阿字っていうからてっきり弘法大師が関係しているのかと思ったのですが、違いました。
昭和になって常陸那珂港が整備されると、砂が流出して浜がどんどん痩せていったそうです。
そこで茨城県は養浜工事をして沖合に堤防を設けたところ、砂の流出は鈍化したそうです。
なお、この際に造った堤防が東日本大震災の際には浜を津波から守りました。
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阿字ヶ浦から南へは坂を登って酒列磯前(さかつらいそざき)神社を回り込んでから、坂を下って磯崎海岸へと出ます。
酒列磯崎神社は創建が古く格式もあるのですが、この日は特急の時間があるのでパスします。
磯崎海岸は名前の通り磯ですが、転がっている石も白くて磯全体が明るく、海はとてもきれいです。
温泉はないけれど、海を見ながらボーッとしたいのなら、伊豆や房総よりもこちらの方が空いていてよいかもしれません。
ここも相変わらず人影はまばらでした。
磯より一段上がったところにベンチが並んでいて、読書などしたら気持ちよさそうです。
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そして背後の丘の上には磯崎灯台があります。
背が低くて丸みを帯びて可愛らしい灯台ですが、下から見上げるとその背後の住宅地が目に入らないせいか、とても見栄えが良く酒列磯前神社ともども映画のロケに使われそうな雰囲気です。
バス停があったので時刻表を見てみたら、一日一便平日のみでした。
灯台より内陸に750m入ったところに、湊線の磯崎駅があるのでそちらを利用すればよいのでしょうけれど。
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さらに南にブロンプトンを走らせてゆくと、だんだんと人家が増えてきました。
やがて左手海沿いに平磯海水浴場がみえてきます。
堤防に囲まれたこじんまりしたおそらく人口浜なのでしょうけれど、海水浴場の沖合にオレンジ色をした巨大なくじらの滑り台が浮いています。
あれは「大ちゃん」という名前がついているらしいです。
誰もいないビーチに、笑っているくじらが浮いているさまは、どことなくシュールではあります。
夏になると、子どもがよじ登っては滑ってと、あれで遊ぶのでしょう。
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鹿島灘というと、南部の銚子に近い方の海水浴場は黒砂の、それもわりと粒子が粗い浜が多かったように記憶しています。
二、三度海水浴に行ったことがあるのですが、相模湾や伊豆の方と違ってこちらの海は八月でも海水温が低く、唇が紫色になってしまって長くは入っていられません。
そこで浜にあがるのですが、今度は黒い砂が太陽に焼き付けられていて、足の裏がまるで石焼き芋のように焼かれてしまって日向に長時間立っていられないのです。
波も荒く、海に入ったら冷たく、浜にあがったら熱くて、パラソルやリクライニングのチェアでも持参しない限り、居場所がないのでした。
そこへゆくと、今見てきた阿字ヶ浦や平磯の海水浴場は、堤防に守られて砂を持ってきているとはいえ、のんびりできそうです。
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さらに南にむかってゆくと水産加工工場や冷蔵倉庫などが目立ってきます。
那珂湊漁港に入ってきているようです。
そのまま直進すると、飲食店や海産物店の立ち並ぶ那珂湊おさかな市場の前へ出たのですが、押し歩きもできないほどの人の波です。
早目のお昼で食べたスコーンが物足りなかったため、軽く何か口に入れてゆこうかと思ったのですが、とてもそんな雰囲気ではありませんでした。
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