雨の日に鎌倉の小町通りを歩いていたら、ザーザーと結構な降りにもかかわらず、人力車の方が外国人観光客の客引きをしていました。
その先に公営のレンタサイクルがあったのですが、シャッターを閉めて休んでいました。
その対照的なようすをみて、お天気に左右される商売の難しさを感じました。
人力車は屋根もついていますからお客さんは濡れないのでしょうが、車夫の方々は大変です。
けれども、雨だからと言って休んでいられないのでしょう。
先日、長野県の軽井沢に住む外国人と少しお話をする機会がありました。
その人は、軽井沢の観光を盛り上げようと、いろいろと知恵を絞っていらっしゃるご様子でした。
彼がいうには、インバウンド(Inbound=訪日外国人旅行客)が滞在するのに適した場所には四つの条件があるそうです。
今回は、そのうちで天気が良いという条件について考えてみたいと思います。
一年を通して天気の良い日が多い場所ということでしょう。
確かに雨が多い地方は観光目的の滞在には向いていません。
年間を通して温かいということであれば、沖縄や南九州になりますが、たとえ寒くても日照時間が年間トータルで長い場所とはどこでしょう。
私は灌漑用の池が多い香川県だと思ったのですが、違いました。
1位:山梨県(2,183.0時間)
2位:高知県(2,154.2時間)
3位:宮崎県(2,116.1時間)
4位:群馬県(2,110.9時間)
5位:静岡県(2,099.0時間)
静岡、山梨を除く関東近県は以下の通りです。
13位:埼玉県(2,042.1時間)
21位:神奈川県(1,964.4時間 )
22位:千葉県(1,959.9時間)
23位:長野県(1,939.6時間)
25位:茨城県(1,921.7時間)
東京はスモッグも影響しているのか27位(1,881.3時間)で一都六県の中で最下位です。
(秋の雲場池)
日照時間の長さではなく、晴天日数ではどうでしょう。
1位:香川県(249.5日)
2位:愛媛県(245.9日)
2位:徳島県(〃)
4位:高知県(245.1日)
5位:大分県(244.3日)
道理で甲子園では四国勢が強かったわけです。
屋内練習施設が整備されるようになってから、事情は変わったようですが。
関東とその近県は以下の順位です。
14位:群馬県(232日)
15位:山梨県(231日)
23位:茨城県(225.2日)
26位:東京都(220.3日)
27位:長野県(220.1日)
日単位で考えると、群馬、山梨がやはり晴れの日の多いことが分かります。
ただ、雨日数の少なさは、
1位:長野県(30.6日)
2位:北海道(33.1日)
3位:香川県(33.8日)
4位:福島県(35.0日)
5位:山形県(35.3日)
の順位になります。
しかし、上記順位は雪日数を考慮していないため、雨日数+雪日数の少ない順で並べますと、下記の通りです。
1位:山梨県(47.6日)
2位:香川県(48.1日)
3位:埼玉県(48.4日)
4位:沖縄県(50.1日)
5位:岡山県(51.6日)
県単位で見ると、やはり香川県は雨が少なく、晴れている日が多いことになるのでしょう。
それから、首都圏近郊となると山梨県と埼玉県です。
実際に山梨県は甲府盆地の夏の暑さや、山を下る際の道の選択を間違えなければ(笑)自転車に乗っていて大変気持ちの良い場所です。
埼玉県に雨が少ないというのは意外です。
どうも人口が集中している南部より、群馬県よりの北部の方が雨が少ないようです。
しかし、あの辺で自転車に乗るとなるとどこへ行ったらいいのやら・・・。
ただ、こうした県別のデータをみますと、その県のどこかで雨や雪が降れば雨日数、雪日数に数えられてしまうため、地域性を細かに反映しているとはいいがたいと思います。
たとえば長野県に関して言えば、善光寺平から北の北信地方、東部佐久平の東信地方、松本盆地から安曇野にかけての中信地方、伊那谷から静岡・愛知県境にかけての南信地方では晴天日数、降水量、降雪量は全然違います。
その証拠に、市町村別の年間日照時間の長さをみますと、高知県南部、徳島県南部、山梨県甲府盆地、静岡県遠江地方に続いて、宮崎県、熊本県内の市に混じって長野県の東御市、上田市が入ってきます。
こう考えると、以前ご紹介したワイナリーをブロンプトンで巡る旅というのは、気候面から考えても適しているのだと思います。
なにしろ、ワイン用の葡萄を栽培、収穫するための気象条件は、開花から収穫までおよそ100日間の日照時間が1250~1500時間。
そして、年間の降水量は500~800ミリ程度とかなり少なく、年平均気温は10~16度と比較的冷涼な気候ということですから、日照時間が長くて少雨、冷涼と、自転車に乗るのには最適な気象条件と合致しています。
(山梨県甲州市勝沼の葡萄畑)
長野、山梨県の果樹園をブロンプトンで巡る旅は何度か実験しているので、改めてご紹介してゆきたいと思います。
次は条件の2番目、大都市が近いことについて書きたいと思います。