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Channel: 旅はブロンプトンをつれて
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裏原宿をブロンプトンで通り抜けて

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これは、BEAMSの40周年記念プロジェクトの広告です。
原宿よりやや北の明治通りの一本裏の路地に今年の半ばくらいまでありましたかね。
通りがかりに眺めるのが好きでした。
この裏路地は時々テレビに出ている有名なお人が、白い巨塔の財前先生と浪花大附属病院第一外科集団よろしくとりまきを連れて道一杯に広がって正面から歩いてくるのに出くわすこともあって、ブロンプトンに乗っているおじさんとしては大名行列をやり過ごす平民のように、自転車を降りて目線を下にしてご無礼のないように押し歩きですれ違うのでした。
これより北参道にかけては、ファッション関係の小さな会社がたくさんあって、そういう場所柄なのでしょう。
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竹の子族ファッションとか、第一次DCブランドブーム(MEN’S BIGI・・・なんて懐かしい響きなんでしょう)とか、自分もその時代の若者です。
しかし、竹の子さんたちがあの表情でもって代々木公園に踊っていたころ、わたしゃ信州の山奥でパンクしたバイクのタイヤと鬼のような表情で戯れたり、四国の山中で崖からバイクごとダイブして、下でひとり頭を抱えていましたもので、彼等や原宿とはまったく接点がありません。
それでも当時、清里や軽井沢のような場所に出てくると、やたら角ばった髪型に肩をパッドで強調した兄さん(若いころの吉川晃司さんを想像してくださいませ)と、キャピキャピした(笑)ファッションに身を包んだ姉さんのカップルが道一杯に闊歩しているるなかに、泥だらけの穴あきジーパンをはいたまま独りバイクに跨ってい入ってゆく私は、まるでタイムトラベラーのように完全に浮いてしまい、閉口して下を向いてしまうのでした。
これと同じ思いは、原宿以外にも時折ブロンプトンで混雑した場所に入ってゆくと感じます。
あれから30年以上経った今も、同じようなことをしている自分を省みて、「お互いさまですね」と苦笑してみるのでした。
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