Quantcast
Channel: 旅はブロンプトンをつれて
Viewing all articles
Browse latest Browse all 932

ブロンプトンと一緒に持ち歩く鍵

$
0
0
イメージ 1

あまりいい話ではありませんが、みなさんは、自転車を盗まれた経験がおありでしょうか。

自慢にもなりませんが、わたしは自転車2回、バイク2回。

うち戻ってきたのはフレームだけになったバイク1台だけです。

もちろん、きちんと鍵をかけて駐輪場にとめていました。

自転車のうち1回は、帰ってきたら前輪だけになっていました。

イメージ 2

 

とくに自転車窃盗は珍しくありません。

そこで20万円近くするブロンプトンを購入したとき、「盗まれる危険性」が頭に浮かぶ人は多いと思います。

なにぶんにも、たたんだら小さくなってしまうブロンプトンです。

ちょっと目を離したすきに抱えてスタスタ持っていかれたり、車で乗り付けて「あらよっと」ばかりに荷台に放り込まれてハイさようならとなったりするのではないか…。

これだけ高級自転車が盗まれて転売される世の中に、お値段が高くて中古車市場にも滅多に出回らないブロンプトンが標的にならないわけがない。

イメージ 3

 

私もそうでした。

今までの経験に照らして、「駐輪場に戻ってきたらブロンプトンが消えている」という映像を想像し、不安になっていたのです。

人によっては、不安のあまりバイクにつけるような重くて頑丈なU字ロックを併せて用意してしまう人がいるかもしれません。

でもせっかく自転車の重量が12kgのブロンプトンなのに、なぜ1kg以上する鍵を持ち歩かねばならないのでしょう。

せっかくの身軽さというアドバンテージを自ら捨てているようで、馬鹿みたいです。

イメージ 4

 

しかし、結論から言うとこうした不安は杞憂でした。

まず、ブロンプトンに乗っていて駐輪場に長時間停めるという状況が殆どありません。

朝駅に停めて夕方に回収しようにも、仕事場まで走るか電車に載せていって机の下に置いていますから。

旅行先でも、ホテルなら部屋の中、旅館なら玄関内、食事場所でも大概は椅子の脇と、駐輪場にとめて歩くことがないのです。

イメージ 5

 

昨今は放置自転車に対する目が厳しくなっていますから、駐輪場を探してそこに自転車をとめて、がっちりロックして、それから目的の店へ徒歩で移動…なんてことをするのなら、ブロンプトンで店の前にスーッと乗りつけて、店主さんが目を丸くしているうちにたたんでしまうと、大概の店では「預かりましょうか。」と好意をもって言ってくださいます。

入口を入った脇にブロンプトンがたたんで置いてあるなんて、なんとなくクールな感じになりますしね。

イメージ 6

 

これらを実感したとき、ブロンプトンは自転車窃盗を減らすばかりでなく、駐輪問題も解決する潜在能力があることに気がつきました。

なぜなら、駐輪を受け入れる側も僅かなスペースに棚を用意するだけで10台以上の自転車を駐輪させることができるのですから。

https://blogs.yahoo.co.jp/brobura/38863202.html

ただし、いつも視界に入る場所にブロンプトンを置いておけるかといえば、そういうわけにもゆきません。

たとえば、

・降雨が予想されるので駅に駐輪してその先は連れてゆかないような場合

・ショッピングセンターや大型百貨店など混雑する場所に入るケースで、駐輪場が整備されている場合

・遊園地や映画館、図書館や劇場など、施設に入って一定時間過ごす場合

等、少ないですがどうしても自転車を駐輪せねばならない場合があります。

イメージ 7

 

ということで、最初に買った鍵は堅牢性よりも携帯性を重視することにしました。

一般の自転車屋さんにもよく置いてある、サギサカというメーカーのキータイプのワイヤー錠で、アイデアループ・ワイヤーロック(1,500円程度・現在はカタログにありません)です。

この商品、一方がループ(輪状)になっていて、もう一方も鍵で輪をつくれるようになっています。

よって、ワイヤー全体を輪にしてロックを掛けるのではなく、端と端をロックすることで、自転車の駐輪にかなりの自由を持たせることができるようになりました。

ただ、この商品を使用してみて、キーを紛失するとお手上げになることから、ダイヤルロック式の方が良かったのではないかと思うようになりました。

とにかく身軽にあちこちへと行動できる分、鍵の保管には神経質にならざるをえなかったのです。

イメージ 8

 

その後、駐輪の仕方にも工夫の余地があることに思い至り、ワイヤー錠の方はさらに簡素な製品で構わないという事になり、同じ会社のミニダイヤル錠に変更しました。

https://www.sagisaka.co.jp/products/detail/4627

これなら手のひらに収まってしまいます。

振り返ってみれば、鍵を重く丈夫なものにしたいという自分の考えは、それだけ「盗まれたらどうしよう」という恐れが大きいのだと思います。

それは、せっかく世界を広げてくれる道具を使いながら、心を堅固な鎧で包み込んでいるようなもので、鍵の重さや丈夫さが、自分の不安に比例するなんて、ブロンプトンと一緒にそうしたものを携行するのは格好悪いと思うようになりました。

今度、ブロンプトンでの駐輪の工夫について書いてみたいと思います。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 932

Trending Articles