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TY19東白楽駅

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東白楽駅は、神奈川県道12号線、通称横浜上麻生線という幹線道路にある橋上駅です。

下を走る県道はJR東神奈川駅前を起点に北西へ向かい、川崎市麻生区、小田急線の柿生、鶴川駅間で世田谷町田線(世田道とか鶴川街道と呼ばれています)に突き当たる形で終わる、横浜市における放射道路のひとつです。

同じ経路を電車で移動しようとすると、横浜線で町田へ出て小田急線に乗り換えるか、東横線で武蔵小杉へ出て南武線に乗り換えて、さらに登戸から小田急線で西へ向かうというえらく遠回りを強いられてしまうため、川崎市北部や町田市東部の人たちが車で横浜へ出る際に利用する道路になっています。

一部旧道を走ればアップダウンも少ないので、自転車での利用も楽そうですが、交通量が多く歩道もあまり整備されていないのでお勧めしません。

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(駅の下の道路が横浜上麻生線です)
 

東白楽駅は、東横線が全通した昭和2年から存在する古い駅です。

当時は横浜から数えて3つ目の駅でした。

県道のお向かいにある白い大きな建物は神奈川県立工業高校です。

創立は明治44年ですからかなり古くからある学校です。

旧東海道の旅の浜松付近において出てきた、テレビの父高柳健次郎博士が教鞭をとっていました(https://blogs.yahoo.co.jp/brobura/39054896.html)。

実は同じ建物の中、東横線側からみて奥の方には神奈川県立神奈川総合高校が入っています。

東横線の下をくぐって校門の前にたつと、ちゃんと両校のプレートが左右にはまっています。

神奈川総合高校の方は、1995年に開校した新設校ながら、国際教育に力を入れている学校で、英語のほかに第二外国語としてドイツ語、フランス語、スペイン語、ハングル語、中国語が三年間学べるようになっています。

国際交流も熱心で、パートナー校がアメリカ、イギリス、フランス、スペイン、韓国にあり、短期留学生の交流を定期的に行っているようです。

いまの高校生は恵まれていると思います。

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(神奈川工業高校と神奈川総合高校の入るビル
 

東白楽駅から県道を東神奈川駅方面へ180m向かったところの左側にあるのが孝道山です。

子どものころ、夜に東横線の車窓から見るとライトアップされていて煌びやかだったので、連れて行ってくれと親に頼んだのですが、なぜか拒絶されていました。

ここは孝道教団の総本部で、仏教系の新興宗教に属するのだそうです。

由緒書きには、次のように書かれています。

ある日比叡山の大僧正(叡南祖賢=えなみそけん 1903-1971)の夢枕に大黒天が立ち、「わたしは横浜の孝道山に行って仏舎利塔建立のお手伝いがしたい」と言ったそうです。

そこで昭和31年に大黒天像を比叡山から移してこの地にお祀りしたのだそうな。

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(孝道山本仏殿)
 

比叡山からということは天台宗の系統でしょうか。

とすると、法華一乗です。

一乗とは、衆生を乗せて運ぶ乗り物=唯一の教えということで、素人は法華経の教えを大切にしているくらいに考えればよいと思います。

ということでお山に登ってみます。

下から目立つということは、上から見たら眺望がきくということで、大黒堂のあるテラスから西を見ると、丘の向こうに富士山を見ることができます。

もちろん、横浜駅付近のビル群やランドマークタワーも見えますが、海は建てこんだビルに阻まれて見えません。

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(孝道山から富士山を望む)
 

孝道山を出てさらにJR東神奈川駅方面へ県道を南下し、西神奈川交差点で国道1号線とぶつかったら、左折して東京方面へと向かいましょう。

1.2㎞ほど国道をゆくと、左側の丘の斜面にあるお寺が、日蓮宗本照山蓮法寺です。

ここは浦島太郎とその両親のお墓と伝えられる供養塔があります。

江戸時代後期に伝わるお話では、太郎はもともと神奈川県三浦半島の出身で、のちに丹後(京都府北部)へ移住し、そこでお馴染みの亀を助けるお話に続きます。

竜宮から帰った太郎は、丹後には知人が全くおらず、父母の故郷である関東に戻ると、九代先の子孫に会って、父母のお墓がこの場所にあると聞き、この地を訪ねます。

そしてこの場所で自分が竜宮城にいた歳月を悟った太郎は、父母の菩提を弔って観音堂を建立ののち、玉手箱を開けて紫雲とともに消えるというお話になっているそうです。

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(蓮法寺は国道1号線に面しています)
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(山門扉には亀さんが)
 

すごいですね。

まるでタイムトラベラーのお話です。

紫雲の中で太郎はデロリアンに乗っていたりして。

あるいはパラレルワールドを往き来できる特殊な能力を持っているとか。

亀が美女に変身するところや、竜宮城での描写から性的な意味を付加する人もいますが、ここは太郎の孝養や知恩、報恩のお話として、仏教的に考えてよいのではないでしょうか。

前に浦島寺(慶運寺)を訪ねたときのお話とは、結末が少し違いますが

ところで、浦島太郎なんて外国人にどう説明するのかいなと思ってWikipediaを覗いたら、詳細が英語やフランス語で説明されているのでした。

便利な世の中になったものです。

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(浦島太郎とその両親の供養塔)
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