白楽駅は山の斜面を削り取った場所に駅があり、東口はホームから階段をあがったレベルにあるのに対し、西口はそのまま同じレベルで改札があります。
妙蓮寺同様に駅の横浜側すぐのところに踏切があるので、電車の接近はすぐわかります。
また、ホーム自体がカーブしている場所に設けられているので、特急や急行は車両をきしませながら通過してゆきます。
この昔からあまり変わらない風景が、東横線の駅は、昔はこんな光景だったという思い出を残してくれていると思います。
さて、駅の名前ですが古代中国の詩人、白居易(字が楽天)は関係ありません。
馬喰が転じて白楽になったという説が有力です。
この駅は男子中高校と女子中高校がひとつずつ、加えて神奈川大学(略して神大=じんだい)の下車駅でもあるので、学生の乗降が多い駅です。
平日昼間から夕方にかけての渋谷方面上り普通電車は、車両によってはお隣の東白楽駅までは余裕で座れるのですが、この駅で埋まるというイメージです。
白楽駅といえば、とにかく六角橋商店街です。
駅から横浜上麻生線(県道12号線)までの間の旧綱島街道下り坂がそれです。
旧綱島街道に並行して西側に伸びているアーケード、ふれあい通りは戦前からあった商店に戦後の闇市が加わって出来上がったといいます。
その雰囲気はまさしく昭和の商店街。
籐の買い物かごから新聞に包まれた野菜や魚をのぞかせながら、こんな通りを主婦が子どもを連れて往き来していました。
ところで六角橋という地名も珍しいですよね。
由来は日本武尊東征のおり、彼がここで六角の箸を使って食事をしたからとか、ここにあった橋が六角形の木材で組まれていたとか諸説あるようです。
横浜市電が走っていたころは、この商店街が県道に出たあたりが終点で、その名残なのか道が広くなって両側にアーケードのついた商店街が広がっています。
六角橋商店街は、仲見世通りだけでなくこの県道の向こう側にまで個性的なお店が広がっています。
以前ご紹介した銭湯の先にある「猫のひげが欲しい道」(https://blogs.yahoo.co.jp/brobura/38845544.html)も、キッチン友(https://blogs.yahoo.co.jp/brobura/40023710.html)も、この六角橋商店街付近にあります。
そのほかにも、個性的な店が並んでいますが、それは写真でご紹介して、あとは現地へ行ってからのお楽しみにしてください。
なお、自転車ですがふれあい通りは当然のように自転車走行禁止です。
旧綱島街道の坂は緩くて車は県道から妙蓮寺方向へ一方通行(二輪車はこの限りではありません)ですが、神大の学生が上り下りしていて、早朝でもなければたえず混雑している印象です。
お店も中が狭いですから、ここは自転車を停めて徒歩で巡った方が楽しいと思います。
駐輪場は公営の有料のものが旧綱島街道東側裏手にあります。
また坂の下の県道沿い西側にスーパーマーケットがあり、そこで買い物をすることを条件に駐輪ができます。
とにかく狭くて人が多い場所ですから、一人や二人でなければ駐輪したうえで徒歩で巡ることをお勧めします。
次回は東白楽駅へと向かいます。