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Channel: 旅はブロンプトンをつれて
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横浜シーバスにブロンプトンをつれて(その1)

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いままで鉄道、路線バス、索道など様々な乗り物にブロンプトンを連れて(載せて)きました。
身近な乗り物でまだレポートしていないのが、飛行機と船です。
飛行機には何度が連れて搭乗したことがあるのですが、機内に持ち込むわけではないし、それをご紹介するのは旧東海道の旅が飛行機で行けるような距離まで伸びてからと思っております。
船の方は、長距離フェリーから渡船まで様々なものがありますが、まずは地元横浜のシーバスからご紹介したいと思います。
 
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歴史と沿革
シーバスはポートサービスという会社が運営する横浜港内の水上バスのお名前です。
実際はマリンルージュやマリンシャトルといったレストランクルーズ、イベントクルーズの方がメインの会社で、水上バスはそのなかでもっとも一般観光客向けの運航になっています。
シーバスというお名前は、スズキという魚の英名と、海のバスをかけたのでしょう。
同じ名前の渡船がカナダのバンクーバーにあります。
運航開始は1986年(昭和61年)1月からということです。
みなとみらいの着工からおよそ1年後、横浜博開催、ベイブリッジ開通の2年以上前ということですから、当時の横浜はまだ今のような観光客を寄せる要素は少なかったと思います。
山下公園はともかく、いまの東口の発着所など航空写真で見ると横浜そごうの平面駐車場になっています。
そごうがオープンしたのは19859月ですから、横浜駅東口はまだがらんとしていたと思います。
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(マリンシャトルとマリンルージュ)

横浜駅東口のりば
横浜駅東口は横浜そごうからかもめ橋という動く歩道のついた橋を渡った横浜ベイクォーターという商業ビルの前にあります。
JRの改札から地下街とそごうの中を抜けてゆくと、15分以上は確実にかかります。
実は横浜駅のきた東口から地上へ出て、国道1号線をエレベーター・エスカレーターのついている屋根付き歩道橋で渡ってベイクォーターの2階に直接歩いたほうが断然早かったりするのですが、こちらを歩くのはオフィスに勤めている人たちで、観光客はみな横浜ポルタ、そごう経由で来るのです。
それが戦略なのかもしれまん。
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(夜のベイクォーター)

ただ、ブロンプトンをつれて行くのならわざわざ横浜駅でおりてコロコロ転がしてくるよりも、東神奈川駅や仲木戸駅から走ってきた方が面白いでしょう。
旧東海道の神奈川宿を抜け、滝ノ川沿いにくだって第一京浜を越えたら横浜中央卸売市場の場外市場をかすめて、ポートサイド地区の高層マンション街からポートサイド公園に出て、ベイクォーターの駐輪場に滑り込めば、横浜の歴史を10分で駆け抜けたような気分になれます。
駐輪場とシーバスの乗り場が隣接している点も便利です。
なお、ベイクォーターの駐輪場は自転車について3時間まで無料です。以降も4時間ごとに100円と格安なので、横浜駅の周囲で買い物、食事をするときにはここを利用するとよいでしょう。
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山下公園のりば
もう一方の端、山下公園のりばは氷川丸の東、つまり公園内の山下ふ頭に近い側にのりばがあります。
ホテルニューグランドとか、マリンタワーのある方といったらよいでしょうか。
みなとみらい線の元町中華街駅からなら歩いて67分程度の場所です。
ブロンプトンなら3分くらいなのですが、昨年から山下公園内は、自転車について全面乗車禁止で押し歩きのみになってしまいました。
以前は海側のみ乗り入れ禁止だったのに。
海岸通りの歩道はでこぼこしていて小径車には走りにくいし、車道は途中で二車線が一車線になって右直車と左折車のせめぎあいがあるぶん自転車は隅を抜けにくいし、これからの季節は銀杏の絨毯爆撃になります。
せめて公園内の道路側に一筋の自転車通行帯でも残しておいてくれたらよかったのに、横浜市は自転車のことをあまり考えていないように思えます。
なお、JR根岸線の石川町駅までは中華街を抜けていく関係上、徒歩で15分以上はかかります。
そんな場合はやはりブロンプトンで中華街の際を抜けていった方が断然早く駅へ移動できます。
また、東横線・副都心線方面へ確実に座ってゆくのなら、起点である元町中華街駅からの乗車がお勧めです。
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その他の乗り場
さて、このシーバスですが横浜駅東口と山下公園を直接結ぶ便のほかに、みなとみらいと赤レンガ倉庫に立ち寄ってゆく便(寄港便)があります。
みなとみらいは、ぷかりさん橋という名の、インターコンチネンタルホテルの海側にある桟橋に発着します。
ここは自転車乗り入れ禁止の場所ですから、パシフィコ横浜のエントランスまで自転車を押し歩きしなければなりません。
もうひとつ、赤レンガも突端にも乗り場があります。
パーク内はやはり乗り入れ禁止で、日影のないなかを延々と道まで押し歩きしなければなりません。
やはりブロンプトンにシーバスを連れてゆくなら、横浜駅東口~山下公園間を利用するのがベストだと思います。
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(ぷかり桟橋)
 
途中で鉄道や道路の橋梁下をくぐる関係上、シーバスの船体は低くできています。
外見はみな同じに見えるのですが、幅は同じでも実は新しい船になるにしたがい長さが少しずつ延長されていて、乗船定員も120名から160名まで増加されています。
客室部の窓は外の景色がよく見えるよう天井まで開口していますが、なにぶん船ですから窓に潮がついて曇ってしまうのはいたしかたありません。
なお、船内客室は空調が効いていますので、夏でも冬でも快適です。
そして後部にはデッキがついています。
窓がないだけ、写真を撮るのならこちらがお勧めです。
ただ、デッキですから夏は暑いし冬は寒いし、最後部から排煙が匂うのは覚悟しましょう。
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料金・時刻表
料金と所要時間については下記の表にまとめたとおりです。
移動の手段としてだけ考えると、JR線やみなとみらい線の方が安いのですが、船から横浜港を眺めるというのもなかなかのものです。
できるだけ船に長く乗っていたいという人は、料金が変わりませんから寄港便がお勧めです。
何度か乗って思うのですが、あまりにもガラガラの便が目立つと、原油高騰のおり大丈夫かなと思ってしまいます。
そこで施策を考えてみました。
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たとえば、オフシーズンや平日に限って乗り放題とか、それが無理なら往復割引乗船券を発行したらいかがでしょう。
また、中央卸売市場内の食堂の昼食割引券をつけるとか、貸自転車を山下公園で借りることを条件に、東口側の駐車場(とくに土日は空いている市場の駐車スペース)割引を検討するなど、元町や山下公園側になくて、東口にあるもの、その逆を考えてみると、中華街での昼食難民や、山下公園で駐車場を探してウロウロしている車が浮かび上がってくると思うのです。
ブロンプトンに乗る身としては、大黒ふ頭や本牧ふ頭まで足を伸ばす便など検討して、釣り具などを有料で貸し出してくれると面白いのではないかと思うのですが。
また、以前あった八景島へ行く便を復活させて横須賀まで行ってもらえると、2つの港を船と自転車で巡ることができます。
時刻については時刻表を確認してほしいのですが、午前10時から午後6時まで、お昼をのぞいて直行便、寄港便ともだいたい毎時2便、30分おきに出ています。
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次回は実際に乗船するにあたっての工夫について書いてみましょう。

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