旧東海道の旅、大井川を越えるまではいつも東海道本線下り一番列車を利用していました。
秋から冬にかけては横浜駅での空はご覧の通り真っ暗です。
本編の「旧東海道にブロンプトンをつれて」では触れなかった写真をご紹介するこのコーナー、若干本編とかぶるところはおゆるしください。
視力表の看板は、はるか昔にどこかで見た記憶があります。
この前で遮眼子(片目を隠す黒いスプーン状の器具)をあてて自撮りを行ったら面白いのに…などと考えていたら、いつの間にか撤去されてしまいました。
どんだけ分厚い本を読んでいらっしゃるのでしょうか。
ちゃんとお隣に腰かけて本を読めるようになっているところが面白いですね。
でも座り心地はどうなのでしょう。
もう営業は終了しているなと思い、写真に収めておいたのですが、旅館の方は間もなく建て替えに伴って姿を消しました。
そのガソリンスタンドも、いまや駐車場にかわり、手前の薬局も建て替わり、この写真の中で昔のままなのは奥の理髪店だけになりました。
創業は文化元年(1804年)です。
主力のお酒は白隠政宗で、純米酒のみの製造になっています。
そうそう、この付近は白隠禅師ゆかりの地でした。
お酒を飲んだら、自転車に乗っても歩いても危ないので、買って帰るだけにしましょう。
製紙工場の街だから、それなりに需要があるのかもしれません。
2017年5月現在、1泊素泊まり4,000円で、東海道をゆく旅人のお財布にも優しいのでした。
マネキンが怖いのは、子どもの頃に見た「首人形」というテレビ番組(悪魔くん)のせいです。
子どもの頃植え付けられた恐怖って、なかなか抜けないものですね。
屋号と聖書看板のコラボが面白いと思っていたら、こちらも現役を退いたようです。
駅前駐車場が木造屋根付きって、珍しいと思います。
布袋さまがニコニコしながら「まぁきばらんと、ゆっくり行きなはれ」と語りかけているようで、ユーモラスな気分になりました。
いま東京は線路がどんどん効果になってしまい、こうして踏切待ちしながら電車を眺める親子連れも、めっきり見なくなりました。
こうした何気ない情景が貴重だったのだと改めて感じます。
素泊まり1泊3450円~とこちらも歩く旅、自転車旅の条件にぴったりです。
玄関を見ると、江戸時代の旅籠みたいに上がり框があるのが良いですね。
ブロンプトンの旅なら、1日目を日本橋から箱根湯本か畑宿あたりまでに設定し、二日目に忠実に旧東海道をたどれば、お泊りはこの辺りになると思われます。
むかしは東海道から海が見えたのでしょう。
いまは旧東海道の旅をしていてちょっと海を見に往復しようにも、歩いていたらなかなか難しいと思います。
なお、駿河湾は世界でも有数の陸地に近い深海のある海なのだそうです。
ここの浜辺も遊泳禁止で、「引き込まれたらまずあがってこない」らしいです。
いくら暑いからといって、遊び半分で海に入るのはやめましょう。