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Channel: 旅はブロンプトンをつれて
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タイムプラス撮影(その2)

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タイムプラス撮影で甲斐駒ケ岳と桜並木を撮っている際に、スナップでスイセンも撮影しました。
暗いうちからだんだんとスイセンの花に光が当たってゆく様子を、写真に収めていたのですが、光が当たるにつれて匂いも強くなるような気がしました。
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スイセンの花ことばって、あまり良くないのです。
「うぬぼれ」「自己愛」「尊敬」「神秘」
中には「もう一度愛してほしい」「私のもとへ帰って」「報われぬ恋」
これは、スイセン属の学名Narcissus(ナルサシス)が、ギリシャ神話に登場するナルキッソスに由来しているからです。
そう、うぬぼれの代名詞ナルシズムの原話です。
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ナルシズムのお話がでたので、自己愛性の人格障害(パーソナリティ障害)のことを書きましょう。
これは米国の「精神障害と診断のマニュアル」に出てくるれっきとした病気です。
誇大な自己像を抱え、社会生活に支障をきたす精神疾患の一種です。
一例をあげると
・自分が重要であるという誇大な感覚
限りない成功、権力、才気、美しさ、あるいは理想的な愛の空想へのとらわれ
・自分が特別でユニークな存在であるという意識
・過剰な賛美を要求
・相手を不当に利用する
・共感の欠如
・他人への嫉妬或いは他人から嫉妬されているとの思い込み
・尊大で傲慢な行動や態度
このような症状が5つ当てはまると障害があるとされるそうです。
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一見すると前向きにも見えるのですが、実は自分に自信が無いことの裏返しで、問題は他人や周囲に対する配慮や共感が無いままに、いたずらに自分や自分の要求を認めるように迫ってくるから、社会生活に支障をきたすわけで、本人はそのことに気付いていないから(むしろ自分は思いやりがあると思い込んでいる)状況を改善するのが難しいようです。
一種の防衛機制という面から考えると、こういう人格にいたった人はよほど子ども時代に「お前はダメな奴だ」とか「また失敗しやがって」と言われ続けた人ではないかと思うのです。
最近、自分は責任を負いたくないものだからそうやって他人の責任を追及している人が増えている気がしますが、それが子どもなど立場の弱い人に向けられる傾向にあることと、この障害を持つ人が増えていることと相当に関係がある気がします。
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あ、それにスイセンは見かけによらず毒がありますから注意しましょう。
鱗茎(りんけい)と呼ばれる地下茎にはリコリンなどアルカロイド系の毒が入っています。
よくあるのはニラと間違えて食べ、嘔吐や下痢などの中毒症状を引き起こす場合です。
ニラやノビルとの違いは、スイセンにはあの特有で強烈な匂いがないことだそうです。
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それにしても、こうしたことはスイセンたちにとってはとんだとばっちりでしょう。
なお、スイセンはウェールズの国花ですし、イギリスやオランダでは昔から品種改良が盛んにおこなわれている花です。
こうしてみると、桜のピンクにスイセンの黄色がよく映えています。
こんなツートンカラーのブロンプトン、考えてもみませんでしたが、もしあったら春らしい色の自転車になるのかもしれません。
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