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Channel: 旅はブロンプトンをつれて
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TY15大倉山駅からTY16菊名駅へ

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前回は大倉山駅周辺をお散歩しました。

前回の流れからすると、大倉山駅改札を出て、前の通りを左手にレモンロード商店街を抜けて300m先にある綱島街道大倉山交差点(35.520521, 139.632661)からはじめるのが妥当でしょう。

しかし、前々回の綱島駅からの流れですと、大倉山交差点より220m手前の熊野神社入口交差点(35.522416, 139.633315)からがつながると思います。

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(綱島街道 大倉山の上り坂)

なお、こうした周囲のお散歩を省いた形で横浜方面へと一目散に向かう場合、綱島街道の大曾根交差点(35.526312, 139.632847)から熊野神社交差点までの450m間は、綱島街道を走るのが一番楽だと思います。

他に脇道もあるにはありますが、かなり遠回りになりますし、大倉山の肩を超えるのは、綱島街道が、もっとも勾配が少なくて楽ですから。

なお、東横線沿いの路地はかつての旧線跡といわれています。

廃線跡マニアの方は、こちらを通ってみてください。

むかしの鉄道が、なるべく勾配に逆らわないように敷設されていたことがよくわかります。

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(不動明王)

ところで、20174月現在、東横線沿線の駅中でいちばん利用の扱いが難しいのが綱島駅と大倉山駅だと思うのです。

なぜなら、この2つの駅は特急に乗って渋谷方向からなるべく早く到着しようとするときも、逆に特急を利用して最速で渋谷方面へ出る場合も、乗り継ぎが難しいのです。

たとえば、渋谷から下り方向の特急電車に乗って大倉山へ向かうとしましょう。

通常なら、途中の自由が丘で連絡する各駅停車に乗り換えるか、武蔵小杉までいって、自由が丘で追い抜いた一本後の各駅停車に乗車すれば、大倉山へ到着できます。

イメージ 3
(左が東横線の当初のルート)

ただ、その方法が一番早いとは限らないのです。

なぜなら、特急で武蔵小杉駅まで行き下車した際、ホームのお向かいに目黒線の急行(または各駅)が停まっていることが多いのです。

そして、この目黒線の急行日吉行きに乗り換えると、特急とほぼ同時に武蔵小杉駅を出発し、お次の元住吉で先行しながら特急の通過待ちをしている各駅停車をともに追い抜き、特急は通過する日吉駅にて、元住吉で追い抜いた各駅停車(大概は菊名止まり)に乗り継ぐことができるのです。

そうすれば、自由が丘で追い抜いた各駅停車よりも1本早い電車で、綱島、大倉山に到着できます。

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(大倉山から渋谷方向をみる。左の掘割は開削されておらず、右の道に沿って線路がありました)

これが菊名より先の、妙蓮寺から横浜方向にある各駅のみが停車する駅であれば、乗っている下り電車が特急であろうが急行であろうが、菊名駅で各駅停車に必ず接続します。

渋谷から元住吉までの

たった1本早い電車で到着できたところで、せいぜい67分程度の差ですし、どれだけせっかちなのかという印象を受けるかもしれません。

駅から徒歩10分圏内に住んでいる方ならそうでしょう。

でも、綱島駅や大倉山駅からバスに乗り継いで家路へつく方は、この1本が大きかったりするのです。

それでバスに座れなかったり、次のバスになって20分以上家に到着するのが遅れたりしますから。

2017年に東横線の中で特急や急行などの優等列車が先行する各駅停車を追い抜くのは、上下線の元住吉に加えて上りの祐天寺駅も加わるようになりましたから、一番早く目的地に着きたい人にとっては、さらに複雑になりました。

今後、目黒線が伸延されて新綱島駅ができると、綱島の人たちはさらに悩ましいことになるような気がします。

もっとも、急がない人、何本優等列車に追い抜かれようが、のんびりと座って寝てゆきたい人にとっては、どうでもいいことかもしれませんが。

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(新道と旧道の分岐点)

 

綱島街道に話を戻します。

自分のように旧街道をブロンプトンで走っていると想像がつくようになるのですが、こうした丘陵を越えてゆく場合、もとの旧道が道路拡張、切通しの開削などによって新道に吸収されてしまうことはあちこちあると思います。

そうした観点で坂の頭頂部を越えて大倉山方面に綱島街道を下ってゆくと、熊野神社入口交差点より120mさき、いかにも旧道然とした路地が斜め左方向に伸びています(35.521355,139.633031)。

分岐してすぐ左側には、かなり古めの自転車屋さんもあります。

これが綱島街道の旧道です。

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(区役所前交差点)

のんびりと坂を下ってゆくと、分岐から120mほどで右手から大倉山駅前からの道をあわせます。

平坦になった道を200mもゆくと、区役所前交差点(35.518600, 139.634178)で横浜環状2号線を横断します。

交差点からは死角になって見えませんが、50mほど西に横浜市港北区役所(35.519041, 139.633036)があります。

東横線を渋谷から横浜方面へと南下してきて、東京都の目黒区役所(中目黒駅付近)、川崎市の中原区役所(武蔵小杉駅付近)とここで3番目の東横線沿線のお役所です。

よく住みたい街や沿線特集などを住宅情報誌や不動産賃貸・売買系のサイトでやっていますが、イメージばかり書いて、肝心のお役所やそのサテライトオフィスがどこにあるかということにあまり触れていません。

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(横浜市港北区役所)
 

東横線沿線でいえば、日吉~妙蓮寺間の住人がここ港北区役所にお世話になるわけです。

JR横浜線なら菊名駅から新横浜駅、小机駅までが同区内に入ります。

しかし、区役所は大倉山駅から歩くと速足でも78分はかかります。

原付やブロンプトンでも持っていれば気軽に行けるのですが、雨の日などはいちいち住民票を取りに行くのは面倒くさいのです。

こうした理由からか、横浜市では区役所の一部窓口を行政サービスコーナーとして駅の中に置いています。

港北区内であれば、日吉駅と新横浜駅構内にあります。

もし沿線への引っ越しを考えている方が、ブログ読者にいらっしゃったら、こうした行政の情報や公立学校の立地について調べるのに、ブロンプトンは強力な道具になることを付け加えておきます。

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(週末でもお隣のホールのロビーは開いています)

住人でなければ関係ないかといえば、そうとも言えません。

こうした都会から近郊の沿線をブロンプトンでお散歩する場合、予め区役所などの位置を把握しておけば、トイレ休憩もできますし、夏などの暑い時期はクーラーの効いたロビーで腰かけ、ベンダーの飲み物で水分補給しながらの休息もできます。

また、区役所の近くにはそこに通う職員や住民を対象にした飲食店が多いのです。

ここ港北区役所に関して言えば、大倉山駅からの間に集中しています。

さらに、図書館かその分館がある場合も多いのです。

ここ、横浜市の港北図書館も大倉山駅と菊名駅の中間にあります。

こうした図書館の分館には、郷土の歴史や地理、産業についての資料があります。

中には、付近の様子を示した古い写真などが展示されていることもありますので、自転車で走ってきた身としては大変興味深く見ることができるわけです。

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(糀屋さん。ブロンプトンは渋谷方向を向いています)
 

さて、環状2号線を横断する区役所前信号に話を戻します。

横浜市の環状2号は神奈川県道17号線であり、主要地方道です。

左(東方向)へゆくと、先日ご紹介した三ツ池公園をかすめて、3.6㎞ほどいった鶴見川の末吉橋手前が終点です。

反対に右(西方向)へゆくと、1.9㎞で新横浜駅前を通り、7.7㎞先で相鉄線の上(西谷~上星川間)をまたぎ、13㎞で横須賀線の東戸塚駅入口、16.8㎞さきで市営地下鉄の上永谷駅そば、20.5㎞さきでは京急の屛風浦駅下、21㎞先の磯子車庫前交差点を左折すれば、600mでJR磯子駅であり、JR京浜東北線北行き方面のうち、かなりの列車が磯子始発になっています。

(ということは文字通り横浜の外周を巡ったのち、東京・埼玉方面へ寝て帰れるということです)

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(港北図書館)
 

ただ、この環状道路を自転車で走ることはお勧めしません。

産業道路としての側面が強く、交通量も多くて大型車の通行も多いいうえに、直線で構成された道路は車が軒並み時速70㎞以上で飛ばしています。

週末の朝などは交通量が少ないものの、今度は信じられないようなスピードで走る車も多いのです。

400m先には東急東横線、2.4㎞先にはJR横浜線をまたぐ陸橋があり、自転車通行は可能ですが、橋上はとくに、その他の区間も歩道はなく自転車が走って安全な路側帯もありません。

また、バイクや車で通ることも多いので知っていますが、高速道路のような高規格道路なぶん、携帯やスマホ、タブレットを操作しながら運転している車が異様に多いのです。

本当は駐車しようもないこういう道路の路側に自転車専用レーンをできれば車道と切り分けて設けてほしいのですが、道路は車の税金でできている以上、コストを負担しない自転車に余裕を割くことはできないのでしょう。

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(蔵のある旧家の並ぶ道をゆきます)
 

なお、区役所前交差点を左に100m坂をのぼり、ひとつ東の信号(35.518941, 139.635144)で右に折れて路地の坂をさらに上ってゆくと、尾根の道へ出ることが可能です。

車一台がやっと通れるような細道を1㎞ほどゆくと、別名「菊名ハイウェイ」と呼ばれた菊名から先は丘上のスカイラインを通る新綱島街道に出られます。

このルートの説明については、またあとで改めて詳細を書きたいと思います。

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(菊名神社)

綱島街道の旧道をそのまま南へ進むと、食品会社を左に見て460mさきの高圧線の下をくぐった先に糀屋さん(35.514684, 139.633809)があります。

創業は明治元年ということで(店舗として販売もしています)こうした味噌や酒造りの商家が残っているのも、旧道ならではだと思います。

さらに150mさきの路地を右折すれば、すぐに先ほどお話に出てきた港北図書館(35.513907, 139.632645)がすぐ右側にあります。

 
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区役所前交差点から780mさきの左側にあるのが菊名神社(35.511990, 139.632604)で、正面に見えている信号を越えたらすぐに菊名駅東口です。

次回はこの菊名神社から、菊名駅周辺をご案内します。


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