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Channel: 旅はブロンプトンをつれて
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東横線の地形について、データで遊んでみました

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東急東横線沿線をブロンプトンでお散歩する旅も、渋谷から綱島まで続けてまいりました。
もう半分は過ぎたかなと思ったところで、東急東横線の中間地点はどこなのだろうと疑問が湧きました。
調べるついでに、沿線の中でいちばん標高の高い駅、ぎゃくに低い駅、そして駅間距離と高低差についても気になりましたので、まとめてみました。
ブロンプトンで沿線を走る際には、もちろん全部線路沿いを走るわけではありませんが、迂回したとしても、これらの数値はみずからの足で実感することができます。
 
イメージ 1
(都立大学~自由が丘間)

〇東横線の中間点はどこでしょう。
 
地点を特定するためには、まず東急東横線とはどこからどこまでをいうのかから決めなければなりません。
東横線は長いこと渋谷駅と桜木町駅の間でした。
20041月末に桜木町駅と横浜駅の間が廃止され、横浜高速鉄道みなとみらい線の開業に伴い、ほぼすべての列車が乗り入れになりました。
ですから、今現在は渋谷駅から横浜駅の間が東急東横線ということになります。
これは、1927年(昭和2年)に東横線を名乗った当初の渋谷駅から神奈川駅の間とほとんど変わりません。
渋谷駅と横浜駅の間が東急東横線となると、路線延長は24.2㎞ということになります。
イメージ 2

 
しかし、ほぼすべての電車が乗り入れるみなとみらい線の運営会社、横浜高速鉄道の株式は、筆頭の横浜市が63.48%の株式を所有するものの、第2位の神奈川県(8.87%)に続いて東京急行電鉄が4.44%の株式を所有しています。
それに、観光目的で東横線を使って横浜を訪れる人は、かなりの割合でみなとみらい線も利用すると思われます。
運転士も車掌も、東急の乗務員がそのまま運行しています。
ということで、ほぼ一体化されて運営されているみなとみらい線を加えるのなら、渋谷駅から元町・中華街駅までの総延長は24.2㎞に4.1㎞を加えた28.3㎞となります。
 
ということで東横線の中間地点は、渋谷~横浜間なら双方から12.1㎞の地点、渋谷~元町・中華街間であれば、14.15㎞ということになります。
ブロンプトンで走るのに、渋谷からどこを目標にするのかにもよりますが、それぞれの中間地点はどこにあたるのか探ってみましょう。
 
イメージ 3

距離の計算はルートラボを使って算出してみます。
まず、渋谷駅から12.1㎞の地点ですが、ほぼ現在の元住吉駅の位置と重なります。
ここに車庫を設けたのは、まさにこの駅が中間地点にあたっていたからなのかもしれません。
つづいて、14.15㎞の距離ですが、日吉駅を過ぎ、坂を下って高架にかかるあたりの地点になります。
こうしたことが分かっていれば、今日のお散歩は半分の元住吉駅でやめておき、来月また続きを走ろうというプランの立て方ができます。
イメージ 4
(ほぼ中間にある元住吉駅)
 
〇標高の高い駅/低い駅はどこ?
これは以前ご紹介した東京テレインマップで調べることができます。
地図の駅舎位置にカーソルを合わせると、標高が出ますから。
または地図サイトのマピオンで該当の場所を右クリックすると標高が得られます。
 
まずは標高の高い駅です。
ブロンプトンで駅から走り出すときに、標高の高い地点にある駅からなら、最初はだいたい下り坂になります。
だから目的地へ走りこみやすい場所を探す際にも、標高の高い駅は参考になります。
以前にもご紹介しましたが、沿線に住む私が電車とブロンプトンを組み合わせて恵比寿へ行こうとするなら、渋谷駅で下車するよりも、代官山駅で降りた方がはるかに早く着けます。
(ついでに、地下鉄一区間分の運賃も浮きます)
東横線のなかで丘の上にある駅のイメージとして第一位は代官山か田園調布を想像していたのですが、意外や学芸大学でした。
五位までは全部都内の駅が並んで、神奈川県内の駅ではやっと日吉駅が7位にくるくらいです。
これを見ても武蔵野台地って上は平らでもけっこう標高が高いことが分かります。
イメージ 5
(東横線でもっとも標高の高い学芸大学駅)
 
つづいて標高の低い駅ですが、東横線のみの比較とはいえ、中目黒が2位に入っているのが意外です。
目黒川の谷って、かなり深いみたいです。
意外だったのは、横浜駅です。
標高7mって、あそこはそんなに高い場所にあるのでしょうか。
駅のホームから首都高速下にある運河の水面までの高さがどれくらいあるのか、JRを利用する際に思わずのぞき込んでしまいました。
津波の心配などではなく、駅のホームでこんなこと考えているの、自分だけでしょうね(笑)
 
〇駅間距離と、標高差
駅同士の距離が一番離れているのは、日吉駅と綱島駅の間です。
お次がその南隣の綱島駅と大倉山駅の間になっています。
これを見ても、都内は駅間が詰まっているのに対し、横浜市北部は駅と駅の間が離れているのが分かります。
 
イメージ 7
(西郷山公園にて 標高差のある所は景色も良いのです)

そして、駅間の標高差がもっとも大きいのが中目黒駅と祐天寺駅、次いで同じ中目黒駅と北隣の代官山駅の間です。
上り電車が祐天寺駅を出ると、右へカーブしながら急坂を下ってゆく感じになりますが、あの下にはけっこうな激坂があるのです。
そして電車が中目黒駅を出てトンネルへ向かう右側、日比谷線脱線事故慰霊碑の向こうに車窓からも坂が見れますが、そこはけっこう急な坂で、のぼるのが面倒くさい私はあえて迂回してよりなだらかな駒沢通りを使っているほどです。
つづいて標高差が大きいのは田園調布駅と多摩川駅の間です。
これは段丘を上り下りする場所です。
中目黒とは逆に、日吉は両側が低地になっているのが分かります。
 
さいごに、駅間の距離で標高差を割り、距離1000mあたりの勾配(パーミル)を算出してみました。
比較したところ、もっとも平均勾配があるは、やはり中目黒をはさんだ両隣の駅の間です。
中目黒の駅って、どれだけ深い谷底にあるのでしょう。
なお、あくまでも駅舎のある地上を基本に計算しているので、線路の平均勾配ではなく、地面の平均勾配になります。
 
イメージ 6

自分が頻繁に利用する鉄道路線を、このように地形的に研究してみることは、ブロンプトンと鉄道を併用して頻繁に利用する際に大いに役立ちます。
どこの駅で下車して(乗車して)ブロンプトンで走り出すか(電車に乗るか)、考えるヒントになりますから。

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