都会の早朝にブロンプトンをつれて

暑いですね。

こう暑いと日中の路上温度は殺人的なまでに上昇します。

Bromptonで走るにしても、走行中はまだ風があるから良いのですが、赤信号で止まると下からムァ～ッとした蒸し暑いものがあがってきて、息が詰まりそうになります。

こんなとき自転車を楽しむには、暑く無い場所へ移動して走るということで、いままで海へ山へとブロンプトンをつれてゆくアイデアをご紹介してきました。

（神保町交差点　岩波ホール）

もうひとつ、暑くない時間帯に走るという手があります。

つまり、早朝や夕方から夜にかけて走るということです。

今日はこのうち、早朝に走ることについて考えてみましょう。

去年、早朝のお台場散歩をご紹介しましたが、あのパターンです。

（http://blogs.yahoo.co.jp/brobura/38676061.html）

一口に早朝と申しましても、人によってその意味する時間帯はまちまちです。

ある人は7時が早朝でしょうし、人によっては5時でも早朝とは呼ばない人もいます。

先日、外国からのお客さんが「築地市場のトレーディングを観たい」と言ってきまして、「ああ、例のマグロの競りね」と理解して、ホームページで調べました。

すると受付は午前5時からとなっています。

それならば1時間前の午前4時に門の前に送ってゆけばいいだろうと、朝3時起きして送迎してきました。

（駿河台下交差点　本屋さんとスポーツ用品店の集まるこの界隈は、学生時代に良く行きました）

ところが、午前9時くらいになってしょんぼりしながら帰ってきたため「どうだった？」と訊ねると、「とっくに満員だった」との答えでした。

なんと、5時の受け付けに対し、3時30分には定員に達していたそうです。

（しかも台風の影響で風雨が強い平日の朝のことです）

彼らは仕方なく、場外で食事して、雨の中、皇居周辺をウロウロしてから帰ってきたそうです。

外国人に人気と聞いていましたが、そこまでとは思いませんでした。

もしどうしても観たいなら、3時には到着しないといけないため、家を出るのは2時すぎかって、それはもう朝とはいいません。

そこまでやるなら、汐留とか新橋あたりに泊まった方が楽です。

おそるべし、築地市場。

（神保町交差点から皇居方面　右の書泉グランデへは、文庫や新書を探しにゆきました。すずらん通りも最近ご無沙汰です）

それはさておき、夏の早朝にブロンプトンで走るのなら、ぜひ都内を走ってみてください。

ふだん、人であふれている街が無人の状態で、まるでSF小説の中に迷い込んだ気分になります。

歩で道も車道でも、普段なら絶対撮れないアングルで写真が撮影できます。

とくに、これからお盆の帰省ラッシュ～Uターンラッシュの間の、都内の早朝はお勧めです。

この季節なら、4時を過ぎるとだいぶ明るくなります。

日の出前で、オフィスもお店も閉まっているため、都会特有のエアコンの室外機による排熱が少ない分、気温もずっと涼しくて過ごしやすいです。

次に、どのように都内にゆくかについて考えてみましょう。

（三省堂本店。最近は紀伊国屋さんばかりですが、ここは地図コーナーが充実しているので好きでした）

１．電車が動いている時間に走る場合

これはもう、最寄りの駅から始発電車に乗ってゆくのが合理的です。

駅から家が離れていて、ふだんバス利用の人も、ブロンプトンがあれば問題ないですよね。

工夫するとすれば、近くに車両基地のある駅があるのならば、そこまでブロンプトンで走って行ってそこから乗れば、より早く到着できます。

また東京圏であれば、私鉄よりJR、それも京浜東北線や総武線、山手線など、昔は国電と呼ばれていた路線の方が始発は早いので、それら駅まで走ってゆくという方法もあります。

ただ、その山手線の内側も5時を過ぎると街の一部は目覚めるので、廃棄物収集車や、コンビニ等への配送業者のトラックが多くなります。

また、週末の朝であれば、朝帰りの人たちとすれ違うことになります。

（駿河台下交差点から、御茶ノ水駅方面を望む。　左の石井スポーツは、競技スキーをする人たち御用達でした。最近「カロリー」行っていないな）

２．始発電車が動く前に走る場合

（１）ブロンプトンで走ってゆく

これは、山手線の駅まで自転車で走って1時間程度位の方であれば、4時前に家を出ることによって可能になります。

ブロンプトンで1時間とはどれ位の距離かといえば、自分の感覚だと直線でおよそ10㎞以内です。

豊洲あたりに住んでいれば、ジョギング感覚で新宿まで行けますよ。

帰りは下り電車に乗れば通勤ラッシュとは逆方向なので、ご心配いりません。

（こちらはスポーツ用品のお店が並びます。スキーブームの時は凄かった。でもちゃんと腕前で行く店が違いましたよ）

（２）車を使う

とはいえ、その時間帯だとタクシーは深夜料金で割高なので、自家用車を使ってコインパーキングに停めて、そこからお散歩ということになります。

朝は道路が空いていて、驚くほど速く都心に到着できますし、帰りも通勤ラッシュとは逆方向なので、家まで帰るぶんには困りません。

（良い板を手に入れるには、夏の時点で決めておかないとアウトでしたっけ）

（３）泊まる

近くに住んでいる方にはあまりお勧めしませんが、地方や都心まで距離のある場所に住んでいらっしゃる方は、検討してみると良いと思います。

都内には宿泊施設がたくさんあります。

ネットカフェはさすがにお勧めしませんが、カプセルホテルや安ホテル等、そんな機会でもなければ宿泊できない場所に泊まるのも面白いと思います。

わざわざホテルの部屋をとっても、早朝に部屋を空けて勿体ないと思われるかもしれません。

（小川町交差点から大手町方面。有名な顔のワイシャツが右手に見えます）

もし観光で東京に来られたのなら、早めにチェックインして夕食は16時くらいにとってしまい、9時には就寝して3時に起きて、朝食も含めて8時くらいまで走り、もう一度部屋に戻ってシャワーを浴び、1～2時間寝てからチェックアウトすればどうでしょう。

最近は11時とか12時チェックアウトのホテルも多いので、可能だと思います。

（http://blogs.yahoo.co.jp/brobura/39174590.html）

帰宅日ならば、差額を支払ってチェックアウトを14時くらいまで伸ばしてもらい、午前11時くらいまで朝食・昼食を含めて（3時起きしたら、食事も早くなります）とって走り、お昼寝をしてから帰宅の途につくという手もあります。

なか日だったら午後はホテルのプールにでも浸かって休み、夕食を早めにとって食後に買い物に出た方が涼しいですよ。

（誰もいない街に、風鈴の音だけが賑やかで、えらくシュールでした）