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Channel: 旅はブロンプトンをつれて
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TY09多摩川駅

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多摩川駅という名前だけ聞くと、駅から川が見えそうですが、あいにく見えません。
また、住所は大田区田園調布1丁目になります。
目蒲線から目黒線が分離した残りの区間(多摩川~蒲田間)、多摩川線の始発駅でもあります。
しかし、一定の年齢以上の方なら、ここがかつて多摩川園という駅名で、いまの田園調布せせらぎ公園がある場所は、小さな遊園地があったことを覚えていらっしゃると思います。
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その時代の東横線沿線の子どもにとって、遊園地といえばここか東急東横店の屋上が身近な対象でした。
だから、のちに小田急線沿線の向ケ丘遊園やよみうりランドといった大規模な遊園地にいったときには、驚いたものです。
中学生になって、クラスの女の子と向ケ丘遊園へ遊びにいったときは、なにか大人の入口に立ったような気がしたものでした。
もちろん、東京ディズニーランドなんて無い時代で、ロサンゼルスのそれへ行ってきた人から土産話を聞くのが関の山でした。
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(多目的室ホール)

いま多摩川園が区立の公園になって、ここにむかし小さなジェットコースターがあったとか、玉電の200形が休憩所になって保存されていたとか、思い出してみるのも楽しいものです。
東口を出て正面にある公園の入口から入ってみましょう。
目の前に集会のできる施設(多目的室)があって、そこはロビーとトイレ、そしてホールがあります。
夏場は冷房がかかっていませんが、わりと涼しい場所で、ホールにはベンダーマシーンもありますので、東横線に沿って走ってきて休憩するのには良い場所かもしれません。
テラスがあって、そこから見る正面の山の斜面には遊園地時代はリフトが架かっていました。
索道に乗って上へ行っても何があるわけではなく、リフト自体がアトラクションだったのです。
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(左;せせらぎ公園の駐輪スペース 右;リフトのかかっていた斜面)

そうそう、スキーをやっていると忘れがちですが、みなさんハイキングなどで夏期リフトはのぼりだけ利用して下りは歩きでという方が多いですよね。
高尾山などはそういうリフトの利用のされ方をしているのではないかと思います。
もちろん、スキーリフトだって滅多なことでは下り線に乗車することはありません。
(乗車しようにも大概はのせてもらえません)
しかし、スリルがあって眺望が良いのは断然下り方向のリフトですよ。
ほら、ロープウェイなど下り線にのっているとき、支柱を越えるつどにひゅーっと搬器が落ちる感覚で、下半身がすーっと冷たくなるではないですか。
足がぶらぶらしている下りリフトなんて、スリル満点ですよ。
それに眺望だって上向いているよりも断然効きますし。
なお、夏期リフトのお勧めは、今裏でやっている志賀高原の横手山リフトです。
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(夏と冬ではだいぶ様相が違います)

ああ、話が脱線してしまいました。
せせらぎ公園に話を戻しましょう。
もちろん、公園入口付近に自転車を駐輪する場所はふんだんにありますし、たたんで入っても問題ありません。
なお、この多目的室の位置ですが、多摩川駅の改札を出て徒歩1分の場所にありますので、東急電鉄の発売する「横濱中華街旅グルメきっぷ」や、「東急1DAYオープンチケット」を購入した際、途中下車して立ち寄るのにも便利だと思います。
 
大田区立田園調布せせらぎ公園
駐輪場:◎
たたんで中へ入る:○
トイレ:◎
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(木立の中からのぞく多摩川と富士山)

東口とは反対側の、西口へ出てみましょう。
正面左手の路地を入り、すぐに突き当たったら左手へ坂をのぼってゆくと、多摩川台公園があります。
こうして駅の両側すぐの場所に、わりと大きな公園がふたつ向き合って存在しているのが、多摩川駅の特徴です。
ただ、こちらの公園、駐輪場がありません。
また園内は自転車が走れませんし(禁止されているわけではないようですが)、台上の尾根とはいえ階段も多いので、自転車はせせらぎ公園に置いて歩いて見学することをお勧めします。
また、トイレも駅に付属しているそれか、せせらぎ公園の多目的室の方がきれいです。
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(公園の中は階段が多いのです)

公園自体は古墳群がそのまま公園になっています。
駅に近い場所から1から8まで番号が振られた円墳が並んでいます。
亀甲山(かめのこやま)古墳とよばれるうちでもっとも古いのは2号墳で、6世紀前半のものとされています。
亀甲山古墳の西に、向き合うようにあるのが、宝莱山(ほうらいさん)古墳で、前方後円墳の形をしています。
こちらはさらに古くて4世紀ごろのものだそうです。
ここから西の野川にかけては、合わせて54基もの古墳が確認されているそうです。
いまの高級住宅街は、古墳時代も住居としては最適だったようですね。
また、公園内には古い浄水場跡を利用した小規模の水生植物園などもあります。
またいちばん西奥にあじさい広場があり、あじさいの名所であることも付け加えておきます。

多摩川台公園
駐輪場:×
たたんで中へ入る:△ あまり意味がないと思います。
トイレ:△ せせらぎ公園の方がきれいです。
 
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(あじさいの季節の多摩川台公園)

さて、台というからには展望を期待したいところですが、公園内に眺望のよい場所はあまりありません。
小学生の頃にここへ来たときは、こんなに樹が茂っておらず、およそ30メートル崖下の多摩川や、その向こうの川崎市側、さらには奥多摩から丹沢、富士山などの山々が良く見えた記憶があるのですが、いまは冬でも木立のなかからわずかに見えるかなという程度です。
ベンチ付きの展望広場もあるにはあるのですが、もっと眺望のよい場所を次回ご紹介しますので、そちらに譲りたいと思います。
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