私はテレビ番組の影響からなのか、何か気に喰わないことがあるとすぐに「訴えてやる!」と口に出す人を、気の毒な人たちだなぁと思います。
リーガルハイというドラマに「死刑にしましょう」ではじまる有名な台詞がありました。
「判決を下すのは、断じて国民アンケートなんかじゃない。我が国の碩学であられるたった五人のあなた方です。どうか、司法の頂点に立つものの矜持を持ってご決断下さい。」
「碩学」とか「矜持」とか、現代では死語に近いかもしれませんが、「良識」とか「誇り」という言葉よりも、より抑制された言葉に聞こえます。
別に碩学の徒ではなくとも、感情的になる以前に自分に何ができて、何はできないことなのか、冷静に線引きをすることは、仕事においても家庭においても人として大切なことではないかと思うのです。
それから、ひとの欠点や短所を裁く前に、まず自分の欠点を認めるところからはじめることも、前へと進むための大前提でしょう。
このあたり、ひとを攻撃することが自分を防御することだと信じている人には、分からないニュアンスだと思います。
あの主人公の事務所兼自宅の外構は、自由が丘駅と田園調布駅の間にある、フレンチ・レストラン(ラ・ビュット・ボワゼ)の玄関をロケに使用しています。
この前近くを通過したので、ちょっと写真を撮っておきました。
いつかはこんな場所で優雅にランチを食べたいものです。
あの番組、時代劇や古いドラマへのオマージュやメタフィクションがあって、観て楽しそうですね。