湘南の観光名所、江の島ですが、「江ノ島」と「江の島」、どちらが正しい表記でしょうか。
「江ノ電」や「片瀬江ノ島駅」からすると、「江ノ島」にも思えますが、住居表記は「江の島」が正式名称です。
ただ、「江ノ島」と表記した方が、何だかレトロで前の東京オリンピックの頃を彷彿とさせるのは自分だけの感覚でしょうか。
そして江の島といえば、橋を渡って皆さんがゆくのは江の島神社―江の島サムエルコッキング苑(旧植物園=江の島展望灯台)-江島神社奥津宮-稚児ヶ淵・岩屋というルートではないでしょうか。
帰りは「べんてん」という名の渡船にのれば、橋の袂まで戻ってこられます。
ただ、このルートはブロンプトンではほとんど走れません。
階段によるアップダウンが多いですから。
そこで橋を渡ったらそのまま直進し、ヨットハーバーを左手に見ながら突き当りまで行きます。
駐車場に入ったら左折して海に突き出た堤防まで行ってみましょう。
ここが江の島湘南大桟橋(湘南大堤防)です。
大さん橋は横浜の専売特許だと思っていたら、江の島にもあったのですね。
しかし、こんなところに寄港する船などあるのかなと思います。
調べてみたら、クルーズ船の「にっぽん丸」(22,472トン)がたまーに寄港するそうです。
とはいえ、接岸できず沖合に碇泊という形をとるようです。
ん?碇泊と錨泊の違いとは何でしょう?
どうもアンカーを使用するか否かの違いみたいですね。
港内では錨をおろすことを禁じている場所が結構あるそうです。
この湘南大桟橋(江の島堤防)、釣り人の間ではかなり有名なスポットなのだそうです。
それも、子ども連れのかたに人気のファミリーフィッシングスポットなのだとか。
この場所を教えてくれた元地元の方が、子どもの頃に自転車でよく釣りに来たそうです。
何が釣れるのかといえば、イワシ、シロギス、イシモチ、タコなどだそうです。
私は釣りはやらないのですが、織旅事業について釣りをやる人と話していたら、この自転車を利用して海辺のあちこちのポイントをまわったら面白いだろうということでした。
なるほど、私は釣り天狗な人って日がな一日同じ場所に座ってのんびりしているイメージだったのですが、獲物によってはどんどん場所を変えている人もいます。
ブロンプトンなら車やバイクと違っていちいち駐輪場所を探す必要もないし、長い堤防のあちこちに行って、あたりを確かめるなどということもできるのかもしれません。
ただそうするには、よほど短くなる竿と、フロントバッグの中に釣り道具やクーラーボックスまでをコンパクトにまとめた専用バッグが必要になりそうです。
でも、たたんだブロンプトンの脇で釣り糸を垂れている姿って、クールな感じがします。
この大桟橋からみると、対岸がちょうど七里ガ浜から稲村ケ崎にあたります。
いつもあちら側を自転車で走っていて海を見ていたわけです。
こうして海の側から陸を眺めると、「カヤック、カヌー、ヨットの類に乗って海に出たら、こんな風に見えるのかな」と思います。
いつもブロンプトンのルートを考えるときに想像している尾根筋や谷筋も、海から見るとまた違った視点から眺められる気がします。
お隣のヨットハーバーは次のオリンピックの会場にもなるそうですから、この場所もまた賑わいを取り戻すのかもしれません。