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Channel: 旅はブロンプトンをつれて
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ブロンプトンで走行中に会話がしたい(その1)

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このブログでは、ブロンプトンと何かを掛けるとどんな化学反応がおきるのかを試しておりますが、今回はコミュニケーション・ツール編です。

前に「音楽が聴きたい」というのを試して見事に失敗しているのに、懲りない性分です。

少し専門的にもなり、けっこう奥が深いため、長い話になるかもしれませんが、どうかお付き合いください。

イメージ 1
(当初は自転車も違ったので走るペースも違いました)
 

自転車で走行中に会話ができたらなぁと思うことはありませんか。

のんびりと走るブロンプトンだからこそ、私にはそういう希望が出てきます。

たとえば、旧東海道の旅において、DANさんと2台で走るにしても、掛川宿の七曲りのように、細かい路地で次はどこの角を曲がるとか、車道を走った方が良いのか歩道を走った方が良いのかなど、既に歩いたことのある私がナビの画面を見ながら指示する場合も多くありました。

私がずっと先頭を走り、後続がそれを黙って追えば済むことなのかもしれませんが、それでは面白くありません。

 

道の選択を指示する場合以外にも、会話をしたいことはたくさんあります。

「ちょっと停まってください」とか、「そろそろお昼にしませんか」からはじまって、「ここをnメートル直進すると何々があるのですよ」とか「そこでは○月にこんなお祭りが行なわれて」などの簡単なガイドまで色々です。

またゆっくり走っていると、「あれは何?」「さっきの見ました?」という類の情景に出くわすことも多いのです。

それは道中記や点描をご覧になれば納得していただけると思います。

しかし、その都度停車して会話したり、横2列で並走したりしたらあぶないですよね。

若い子たちが、話がしたいために横隊で自転車に乗るのは、車を運転している側から見ると大変危険です。

また歩道でやれば、確実に歩行者からひんしゅくを買います。

イメージ 2
(宿泊を伴う旅行にC Bagも付けて行ったのですが、あまりの鈍重さにその次からは宅急便で送るようになりました)
 

そこで、旧東海道の旅のごく初期から、自転車に乗りながら会話することについて、実験を重ねてきました。

最初は既に持っているものを利用しようと目論みました。

まず考えたのは携帯電話です。

IP電話を繋ぎっぱなしにして、電話にイヤホンとマイクをつなぎ、それで会話することを考えたてみたのですが、無理でした。

ひとつには通話料が馬鹿にならないことです。

IP電話といえども、基本料金は安く抑えられていても通話料は無料ではありません。

それを朝から夕方までつなぎっぱなしでいたら、仮に390円だったとしても30分で900円、300分で9000円です。

これでは経済的に無理です。

イメージ 3
(その頃使用していた電話。まだスマホが出る前の話です)
 

もうひとつは、技術的な問題です。

もし、通話料のかからない、インターネットに接続できる端末があったとしても、移動中ずっと、インターネットにつなぎ続けるという技術的な問題があります。

また、その端末の電池ももちません。

仮に携帯電話を昼間の間ずっと通話状態にしておいたら、どうなるかは火を見るより明らかです。

待ち受けと通話は違うわけで、会話の都度に架電するわけにはいかない以上、電話と名の付くものは諦めることにしました。

イメージ 4
(電話機というものは、つなぎっぱなしを想定していないのでした)
 

次に考えたのは無線です。

しかし、トランシーバーなんて小学生の時に玩具製品を使って以来触れたことがありません。

それに無線って、縁の無い自分からアマチュア無線をやっている人をみると、やたら敷居が高く感じられます。

映画「私をスキーに連れてって」でしたか。

無線を使っているのを羨ましく思って、ハムの免許を取った人も多かったとか。

さきに昼食場所で席を確保し、注文までしていましたね。

自分もスキーをやっていたので、あの頃はトランシーバーがあったらなと思っているうちに、携帯電話が普及して必要なくなりました。

イメージ 5
(スキー場って背景が白だから皆同じに見えちゃうし、リフトから仲間に向かって「オーィ」なんて声掛けるのは、恥ずかしいのです)
 

そこまで考えてから気がつきました。

マラソンやスキーって、原則的に走行中や滑走中におしゃべりはできないのです。

たぶんタイムトライアルをやっているスポーツ自転車も同じでしょう。

息が切れちゃって会話どころじゃないです。

ただ、散歩するなら息は切れないですよね。

歩くのなら、トランシーバーは必要ありませんが、散歩するように自転車やスキーを使うのなら、これは走行中でも滑走中でもトランシーバーによって会話が成立するようになります。

いままでそんなことをしている人を見たことないのですが、とにかくやってみようということで、「特定小電力無線局」という、いわゆるアマチュア無線免許のいらないトランシーバーを購入することに決めました。

結構な出費で失敗したら痛いと思いましたが、これも将来Bromptonを使ったツアーを実現するためと、思い切りました。(つづく)

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