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Channel: 旅はブロンプトンをつれて
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外装2段ギアの故障

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先日、パンク修理に備えて、ツールキットを持ち、換えのチューブも持って、念のため長いメガネレンチも持って、小湊鉄道沿線をポタリングしていました。
ふふふ、自転車屋さんの無い山の中に入ってもこれで万全と安心していました。
でも、旅ってそういう時に限って不測の事態が起きるようにできているのです。
(何も備えていない時は、何も起きないことが多いのに・・・というのは、自分が普段から備えていないことの裏返しです)
 
イメージ 1
(冬枯れの養老川沿いをゆく)

今回はタイムトライアルではなく、予めルートラボで作図したコースの確認なので、のんびり走っていました。
お昼を上総亀山で食べて、だんだんと急になる坂道をえっちらおっちらとのぼり、小湊鉄道の終点上総中野を目指します。
ドラマ「せかちゅう」のロケ地として有名になった月崎駅を過ぎたころ、時刻は15時をまわり、もうちょっとがんばろうと思っていたときに、それは起きました。

 
イメージ 2

「あれ、2速のギアが効かない…」と呟いて停止した同行の友。
3速の方であれば、例の鎖状の部分が緩んで外れたのだろうと想像するのですが、外装2速の方が死んだって、どういうこと?
「何やったん?」
「なんもしてへん」
そんなやり取りの後によく見ると、チェーン・テンショナーの上でシフトを行うためにチェーンを寄せて動かす変速機部分が、定位置から脱落して宙ぶらりんになっています。
(正式には“BROMPTON DR Chain Pusher Assembly”という部品です)
 
イメージ 3

さらに詳細に観察すると、原因は真下からはまっている一本の小さなネジが脱落したことによってでした。
そのネジは、普段ならブロンプトンをひっくり返して逆さまにしないと見えない位置にあります。
ええっ?
こんなところのネジが抜け落ちるものなん?
 
イメージ 4

もちろん、はじめての経験でネジの予備など持っておりません。
一応六角レンチは持ってきているので、ネジさえあれば締められるかと100mくらい目を皿のようにして戻って探したのですが、もちろん見つかりません。
(もし探すとしたら、警察の鑑識係のように、台車持ってきて腹ばいになって、横一列に道路をすすんでゆかないとダメかも)
ということで、月崎駅まで押し歩きで戻って、そこから列車に乗って帰ることに。
いやはや、沿線散歩で良かった。
周辺はバスも走っていないから、鉄道がなかったらタクシーかヒッチですわ。
 
イメージ 5

後日、LORO世田谷さんで修理してもらいました。
外装セットを全部交換すると金額もかかってもったいないので、ネジだけを(その場で長さを調節して作成し)はめてもらいました。
おおきに。
お店の方いわく、「ここが落ちるなんて、滅多にきかないですね」
でも、このネジ1本締めるのにも、その位置から後輪を外さないとならないということが分かりました。
うーん、不運というよりはラッキーだったというか、今度から走行距離がのびている愛車をひっくりかえして、たまに確認しようと思います。
(ツールキットだけでなく、脱落しやすいネジセットを販売してくれるとありがたいです)
 
イメージ 6
(ひっくり返してしたから見たところ。三角形の真ん中のネジが緩んで抜け落ちました)

つい先日、「ブロンプトンの6速に乗っていて、これまでギアが壊れたことなど一度もない」なんてブログに書いていのが、神さまの耳に入ったのかもしれません。
しっかりお初な経験を与えていただきました。
でも、旅先で車やバイクが故障した時よりも、なぜか楽しいのです。
どういうわけか、「ここで壊れたのも何かの縁」と思ってしまうのです。
次の列車まで50分近くあって、無人駅で過ごしたのですが豊かな時間が流れていましたよ。
それに帰りの小湊鉄道の中では、何十年も前に絶滅してしまったような高校生の集団が車内ではしゃぐ様子に、タイムスリップした気分になれましたし、月崎駅からその先へは、機会を改めて行ってみようという気持ちになりましたしね。
 
トラブルも、亦楽しみ哉 ブロンプトン
イメージ 7
(小湊鉄道里見駅にて―この時は乗車していません)



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