友人に手伝ってもらい、日光(第一)いろは坂をダウンヒルする映像を撮影してきました。
早朝の車のいない時間帯に、バスで華厳の滝までゆき、いざ下らんいろは坂。
(いろは坂に突入する地点。左端に「治山事務所」の文字が見えます)
今回、バスや車で何度も通ってきたのに、気付かなかったことを知りました。
それは道路際のスパッと足元が切れ落ちた崖。
上りの第二いろは坂に比べて、下りの第一はあまり景色がよくなかった印象だったのですが、自転車でゆっくり下るとどうしてどうして・・・。
スキーをやるので大概の斜面は馴れているのですが、際まで寄ろうとするとムズムズして足が竦んでしまい、どうしても写真を撮ることができない場所が、二か所ほどありました。
同行の友人は「覗くのもヤダ」といって、決して近寄ろうとはしませんでした。
(手前の枝を手で分ける気にはとてもなれませんでした)
帰って調べたら、この大きな沢は男体山の東南に広がる「大薙」という大崩落斜面で、1950年からもう半世紀以上砂防工事が続いているのだとか。
そういえば、いろは坂の入口に工事車両の入る道がありました。
紅葉の美しいいろは坂も、自転車で走らないと気が付かないことがたくさんあるのだと知りました。
(あのコンクリートの向こう、本気で足元がオーバーハングしています)
しかし、あんなにボロボロ崩れているのを見ると、地震の時にどうなってしまうのでしょう。
この斜面崩落も江戸前期の地震と豪雨のダブルパンチが引き金になってはじまったそうです。
自然の前に人間の無力さを感じながらも、山津波のことを想像して不安になってしまうのでした。
(馬返しバス停にて中禅寺湖方面のバスを待っているところ。いやぁ、男体山って山肌もその名前の通りだと知りました)