「塩山からのぼってきたの?」
「いえいえ、バスに乗ってきました」
「あ、なに、それを折りたたんで?」
「ハイ」
「いいねぇ、その自転車」
などと柳沢峠の駐車場で富士山の写真を撮っていたおじさま方から羨ましがられました。
そこからブロンプトンを押して歩くこと20分。
私が独り占めしたのは標高1,540mの景色です。
「富士山にススキが良く似合う」という言葉は、太宰の「月見草」が「お月見」から「ススキ」を連想させるのでそうなったのでしょうね。
ここは誰もいないので、腹ばいになって空を撮影したり、心ゆくまで富士山を愛でながら読書できるポイントです。
こんなに美しい景色なら、コンロをもってくればよかったと思いました。