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Channel: 旅はブロンプトンをつれて
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ブロンプトンで、偽装駐輪してみる

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自転車泥棒という行為は、れっきとした窃盗罪に該当するのですが、つい出来心で他人の自転車を拝借して乗り捨てるという人が、かなりいるようです。
これに対して、最初から転売目的で高級自転車に目をつけて盗む人もいるみたいですが、こちらは正真正銘のプロです。
ブロンプトンの場合、シリアルナンバーが打刻してあるので、国内で売却するとすぐに足がつきますし、ヤスリで削り取ったりすると、盗品だということがバレバレなのですが。
但し、経験があるから分かりますが、自転車盗難って乗り逃げされるから、気が付いたときには犯人は手の届かない距離へ立ち去っているわけです。
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こういう人たちというのは、一部のクレプトマニア(=窃盗症)という病気の人を除き、感覚が麻痺しているというのか、あまり深く物事を考えないというか、盗られるようにしている持ち主が悪いと、自分の内心で責任転嫁するのが上手だそうで。
まともな人間なら、「人のものを盗むくらいなら乞食になったほうがマシ」と直感するし、盗品を転売して金銭を得たところで、そんな形で得た財産をロクな用途に用いれるわけがないし、だとしたらそれで幸せになるわけがない、ましてや他人を幸せにすることなどできっこない、と考えるはずです。
ところが、「貧すれば鈍する」という諺にもあるとおり、精神が貧困な人間は当たり前のことが当たり前に考えられなくなっています。
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あ、そんな餓鬼に染まった連中のことははどうでもいいのです。
その人たちの個人的な問題ですから。
今日はそんな人のものを盗ろうとしても、何ら自己に痛痒を感じることのない人でなしへの対抗策のお話です。
ブロンプトンを駐輪するのに、鍵は軽くて簡単なものというお話を以前書きましたが、今回は、ちょっとの間トイレに行って出てくるとか、目に見える範囲(ファミリーレストランやファストフード店の窓際席)に停めておいて、食事をするなどと言う場合に、時々やる駐輪方法をご紹介します。
それは、偽装して駐輪するという方法です。
何をどう偽装するのかといえば、ズバリ、壊れているように偽装するわけです。
これは、折り畳み自転車ならではの駐輪手段でもあると思います。
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1.知らない人がいじったら壊れるように仕組んでおく
つまりは、ブービートラップを仕掛けるわけです。
ブロンプトンをたたまず、或いは後輪だけ折りたたんだ状態で、メインフレームのクランプ、さらにはハンドルバーのクランプをそっと外しておきます。
(見た目はあくまでも外れていない状態で)
駅の駐輪場など、ラックがあるような場合でも、他の自転車と並びで駐輪する場合でも、ワイヤーロック錠をかけたうえで、さらに両クランプを緩めておくことは可能です。
この状態で、ブロンプトンをよく知らない人が乗り逃げしようとしても、2か所で自転車がぐにゃぐにゃと折れ曲がってしまい、持ち主でさえ素早く元の状態に戻すのは不可能になります。
それでも強引に持ち去ろうとすれば、自転車を引きずるかたちになり、どうみても盗んでいる格好になります。
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2.見た目からして壊れたようにしておく
人間というのは、見慣れないもの、いびつな形のもの、異常な見かけのものには不安を覚え、手を出さないものです。
スタンドでブロンプトンを自立させ、ハンドルバー下のクランプをはずしてハンドルだけ折り曲げ、さらにはシートポストをさいごまで下げてみてください。
「これ、どうやって乗るんだ?」という変な自転車の出来上がりです。
こういうのは、いくつか組み合わせができますから、寄木細工のからくり箱のように、仕掛けた本人でないと、さっと元には戻せないわけです。
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3.タイヤのエアーを抜いておき、付属しているポンプだけ持ち歩く。
パンクしやすくなるので、あまりやらない方が良いとは思いますが、こういう方法もあるにはあります。
わざわざタイヤから空気の抜けた自転車を乗り逃げしようなんていう泥棒は、そうそういませんから。
ただ、以前検証したように、ブロンプトンの付属の純正ポンプは、タイヤに空気を入れるのがたいへんですから、別途入れやすい携帯ポンプを持ち歩いている方がよいと思われます。
また、乗り逃げ防止ということなら、内装ギアがついていて簡単には外せない後輪のスポークか、リアフレームに南京錠ひとつかけておくだけで、後輪がロックして走らなくなってしまいます。
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以上、どの方法もブロンプトンを使いこなしていない泥棒に対して有効な自衛策でした。
はい?
盗む側がブロンプトンに知悉した人間だったら意味がないだろうと?
その通り、たたみ方、開き方をよく知っている人なら、こうしたトラップは見破られてしまいます。
でも、ブロンプトンをお持ちの皆さんならわかると思いますが、たたみ方や開き方を覚えるのは、買ってからしばらくかかりますし、この折りたたみ自転車を手足のように愛用している人間に、他人の自転車をかっぱらってまで乗ろうという発想など、まず湧かないと思うのです。
職人は商売道具を決して凶器にはしないといいます。
ブロンプトンを魂の道具として使っている人間なら、道具を汚すような行為はしないでしょう。
反対に、冒頭に例示したような、モノをあくまでモノとしてしかとらえられず、人のものを盗ってもなんとも思わない、魂の問題については一顧だにしないような種類の人間には、ブロンプトンを道具として使いこなすのは不可能だと思います。
そのような状態にある人間が、何をどう手に入れたところで、宝の持ち腐れになること必定なのですから。


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