今日はブロンプトンをつれた場合の路線の乗り換えについて書きます。
(夕焼けも見えるのですが、時折雨が落ちてきます)
ある平日の夕方、多摩市内で用事を済ませて多摩センターから南武線に乗り換えて自宅近くへ帰ろうとしていました。
あいにく雨のぱらつく天気でしたので、走って帰るわけにはゆきません。
また既に18時を回っており、帰宅ラッシュにさしかかっていました。
(ここまでくると、下り線もすいています)
通常であれば、京王相模原線の上りで京王稲田堤駅までゆき、そこで下車して改札口を出て400m弱の距離を移動して、南武線の稲田堤駅から川崎方面への電車に乗り換えます。
京王相模原線は帰宅ラッシュと逆方向ですから問題ありません。
問題は南武線です。
(稲城駅にて)
東京都区部とその近郊の鉄道網は、放射状に広がる路線と、その路線を縦糸のように連絡する環状路線に大別され、JR南武線は後者にあたります。
前者の放射路線の通勤、帰宅ラッシュというのはわりと単純ですが、それを連絡するような環状線にあたる横浜線、南武線、武蔵野線などの路線は、混雑の仕方が複雑です。
(稲城長沼駅への道)
南武線は立川と川崎を結ぶ路線ですが、どちらからどちらへが上りかわかりますか。
いっけん東京都に属する立川方面が上りに思えそうですが、実は川崎方面へ向かう電車が上りです。
これは、東京駅に近い方の駅が上りになるからです。
そして、混雑は上りも下りも同程度です。
放射路線との乗換駅に着くたびに、乗車している人がどっと入れ替わるので、たとえば立川から川崎まで通しで乗る人は、立っていると人の入れ替わりのたびに翻弄されるため、できれば座ってゆきたいのです。
![イメージ 5]()
ここで路線図を見ていただきたいのですが、南武線の乗換駅、稲田堤、溝ノ口、武蔵小杉はなぜか同じ駅(ひとつの丸印)として扱われておりません。
これは東横線の武蔵小杉駅のところでも説明しましたが、南武線の前身が南武鉄道という私鉄で、敷設は多摩川の砂利運搬を目的としていたことによるものです。
つまり当初は通勤のための連絡路線などという目的は全く考慮されていなかったため、結節点の駅も乗り換えの便利さなど全く考慮されていなかったのです。
今でこそ、改札口同士は近づけていますが、必ず改札を一旦出なければ、都内へ向かう私鉄路線に乗り換えられません。
(稲城長沼駅)
なかでも、南武線の稲田堤駅と京王相模原線の京王稲田堤駅は、昔のまま南武線の駅を移動させていないので、380mも離れています。
これは普通に歩いても5分以上かかります。
もちろん、改札口間の距離であって、階段をのぼってホームに出るための時間は含まれていません。
そしてブロンプトンを使った方が早く移動できるにしても、縮められる時間はせいぜい1分か2分程度です。
(稲城-稲城長沼間での乗り換えと、稲田堤での乗り換え)
今回ブロンプトンで時短乗り換えをしてJR稲田堤駅へ行ったとしても、6両編成の南武線はかなり混雑していることが予想されます。
なんとか南武線で着席する方法はないでしょうか。
そこで地図を見ますと、京王線の稲城駅と京王稲田堤駅の2駅間は、南武線の稲城長沼駅と稲田堤駅間とやや並行して走っていることがわかります。
そして京王線の稲城駅とJRの稲田堤駅の間は、最短距離の道のりで1,100mしか離れていません。
これは信号待ちの時間を入れてもブロンプトンなら10分以内で移動できます。
そして南武線の利用者なら知っていることですが、通勤時間帯は稲城長沼駅始発の川崎方面行き電車が30分に1本程度設定されているのです。
(始発電車はご覧の通りです)
では普通に稲田堤で乗り換えた場合を考えてみます。
京王多摩センター 18:31発 急行本八幡行き
京王稲田堤 18:39着 200円
<ブロンプトンで380m移動>
JR稲田堤 18:46発 川崎行き (ただし立川始発のため混雑)
武蔵新城駅着 19:03着 220円
合計420円
(ブロンプトンも邪魔にならない場所へ)
次に稲城駅から稲城長沼駅まで走った場合を考えてみましょう。
京王多摩センター 18:28発 各駅停車新宿行き
稲城 18:39着 180円
<ブロンプトンで1,100m移動>
JR稲城長沼 19:04発 始発川崎行き
武蔵新城駅着 19:24着 220円
合計400円
(先発電車が到着すると、乗り換える人たちが。やはり座ってゆきたい人はいます)
これなら武蔵新城駅到着は20分程度しか変わりません。
しかも運賃が20円ほどですが安くなりました。
ポイントは稲城長沼駅のホームに一本前の上り電車が到着する18:59までに到着し、ホームに停車している始発電車に乗り込んで座ってしまうことです。
立川からの先発電車が到着すると、少なからずの乗客がホームのお向かいに停車している稲城長沼始発の後発電車に乗り換えて座ってゆこうとするからです。
換言すれば、それくらい南武線が混雑しているということなのです。
(結局雨が上がったので、自宅にいちばん近い南武線の駅から走ることにしました)
今回、乗りなれていない駅での乗り継ぎだったため、時間に余裕を見ております。
しかし、多摩センター駅で稲城駅の階段近くの乗車位置に乗れるのなら、そして稲城長沼駅までの道を上手に走れるのなら、18:48発の川崎行き始発電車に間に合わせることも可能です。
(その場合は既に先発電車が到着しているでしょうから、座席の端に座れる保証はありませんが)
しかし、こんな風に徒歩では不可能な「エクストリーム乗り換え」を計画して実行してみるのも、ブロンプトンをつれて移動する際の愉しみだと思います。
ある平日の夕方、多摩市内で用事を済ませて多摩センターから南武線に乗り換えて自宅近くへ帰ろうとしていました。
あいにく雨のぱらつく天気でしたので、走って帰るわけにはゆきません。
また既に18時を回っており、帰宅ラッシュにさしかかっていました。
通常であれば、京王相模原線の上りで京王稲田堤駅までゆき、そこで下車して改札口を出て400m弱の距離を移動して、南武線の稲田堤駅から川崎方面への電車に乗り換えます。
京王相模原線は帰宅ラッシュと逆方向ですから問題ありません。
問題は南武線です。
東京都区部とその近郊の鉄道網は、放射状に広がる路線と、その路線を縦糸のように連絡する環状路線に大別され、JR南武線は後者にあたります。
前者の放射路線の通勤、帰宅ラッシュというのはわりと単純ですが、それを連絡するような環状線にあたる横浜線、南武線、武蔵野線などの路線は、混雑の仕方が複雑です。
南武線は立川と川崎を結ぶ路線ですが、どちらからどちらへが上りかわかりますか。
いっけん東京都に属する立川方面が上りに思えそうですが、実は川崎方面へ向かう電車が上りです。
これは、東京駅に近い方の駅が上りになるからです。
そして、混雑は上りも下りも同程度です。
放射路線との乗換駅に着くたびに、乗車している人がどっと入れ替わるので、たとえば立川から川崎まで通しで乗る人は、立っていると人の入れ替わりのたびに翻弄されるため、できれば座ってゆきたいのです。
ここで路線図を見ていただきたいのですが、南武線の乗換駅、稲田堤、溝ノ口、武蔵小杉はなぜか同じ駅(ひとつの丸印)として扱われておりません。
これは東横線の武蔵小杉駅のところでも説明しましたが、南武線の前身が南武鉄道という私鉄で、敷設は多摩川の砂利運搬を目的としていたことによるものです。
つまり当初は通勤のための連絡路線などという目的は全く考慮されていなかったため、結節点の駅も乗り換えの便利さなど全く考慮されていなかったのです。
今でこそ、改札口同士は近づけていますが、必ず改札を一旦出なければ、都内へ向かう私鉄路線に乗り換えられません。
なかでも、南武線の稲田堤駅と京王相模原線の京王稲田堤駅は、昔のまま南武線の駅を移動させていないので、380mも離れています。
これは普通に歩いても5分以上かかります。
もちろん、改札口間の距離であって、階段をのぼってホームに出るための時間は含まれていません。
そしてブロンプトンを使った方が早く移動できるにしても、縮められる時間はせいぜい1分か2分程度です。
今回ブロンプトンで時短乗り換えをしてJR稲田堤駅へ行ったとしても、6両編成の南武線はかなり混雑していることが予想されます。
なんとか南武線で着席する方法はないでしょうか。
そこで地図を見ますと、京王線の稲城駅と京王稲田堤駅の2駅間は、南武線の稲城長沼駅と稲田堤駅間とやや並行して走っていることがわかります。
そして京王線の稲城駅とJRの稲田堤駅の間は、最短距離の道のりで1,100mしか離れていません。
これは信号待ちの時間を入れてもブロンプトンなら10分以内で移動できます。
そして南武線の利用者なら知っていることですが、通勤時間帯は稲城長沼駅始発の川崎方面行き電車が30分に1本程度設定されているのです。
では普通に稲田堤で乗り換えた場合を考えてみます。
京王多摩センター 18:31発 急行本八幡行き
京王稲田堤 18:39着 200円
<ブロンプトンで380m移動>
JR稲田堤 18:46発 川崎行き (ただし立川始発のため混雑)
武蔵新城駅着 19:03着 220円
合計420円
次に稲城駅から稲城長沼駅まで走った場合を考えてみましょう。
京王多摩センター 18:28発 各駅停車新宿行き
稲城 18:39着 180円
<ブロンプトンで1,100m移動>
JR稲城長沼 19:04発 始発川崎行き
武蔵新城駅着 19:24着 220円
合計400円
これなら武蔵新城駅到着は20分程度しか変わりません。
しかも運賃が20円ほどですが安くなりました。
ポイントは稲城長沼駅のホームに一本前の上り電車が到着する18:59までに到着し、ホームに停車している始発電車に乗り込んで座ってしまうことです。
立川からの先発電車が到着すると、少なからずの乗客がホームのお向かいに停車している稲城長沼始発の後発電車に乗り換えて座ってゆこうとするからです。
換言すれば、それくらい南武線が混雑しているということなのです。
今回、乗りなれていない駅での乗り継ぎだったため、時間に余裕を見ております。
しかし、多摩センター駅で稲城駅の階段近くの乗車位置に乗れるのなら、そして稲城長沼駅までの道を上手に走れるのなら、18:48発の川崎行き始発電車に間に合わせることも可能です。
(その場合は既に先発電車が到着しているでしょうから、座席の端に座れる保証はありませんが)
しかし、こんな風に徒歩では不可能な「エクストリーム乗り換え」を計画して実行してみるのも、ブロンプトンをつれて移動する際の愉しみだと思います。