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Channel: 旅はブロンプトンをつれて
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東急東横線(含むみなとみらい線)沿線にブロンプトンをつれて(その1)

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東急東横線+みなとみらい線路線データ
起点終点:渋谷駅-元町・中華街駅
駅数26
路線総延長28.3
平均駅間距離1.132
下り列車始発駅:渋谷
上り列車始発駅:元町中華街・菊名・(日吉-目黒線)・(中目黒-日比谷線)・(渋谷-副都心線)
イメージ 1
(渋谷の日曜朝5時半。こんな時間帯にスクランブル交差点を眺めるのも面白いですよ)
 
東急東横線という路線は、自転車で沿線をお散歩するという意味において、ほかの路線に比べてある意味恵まれていると思います。
なぜなら渋谷と横浜という、どちらにしても目的地にし易い終点起点をもっています。
また、沿線に知名度の高くて個性的な街が多いですよね。
代官山や自由が丘、田園調布なんて、全国区でしょう。
お隣の駅同士でも、趣の違う駅が並んでいたりします。
そして駅間が短くて、駅から駅への移動が楽です。
一番長い駅間距離の日吉-綱島間だって2.2㎞しかありません。
こういう路線は、他に京王井の頭線くらいしか見当たりません。
その井の頭線と違って、一部並行している目黒線もあわせると、やたらと乗り入れ路線が多いのも特徴的です。
東武東上線や西武池袋線などと乗り入れてくれたおかげで、関東の北西部に住む人も横浜をブロンプトンで走ったら、あとは始発駅から寝て帰るだけなんてことができるようになってしまいました。
イメージ 2
(途中の商店街もゆっくり眺めながら通過します)
 
いっぽう不利な点もあります。
トンネルこそ2つだけですが、渡る川が多いのです。
渋谷川、目黒川、呑川、九品仏川、多摩川、矢上川、鶴見川、滝の川、帷子川、大岡川と、ざっとあげても10あります。
ということは、海辺のみなとみらい線部分を除いて、そのたびに丘を越えてゆくということなのです。
実際に東横線に乗って車窓から観察すると分かりますが、丘陵を掘割で越える個所が結構あります。
イメージ 3
(こんな風にずっと線路際を走るわけにもゆきませんが、ときどき並走してみます)
 
これを京王線と比べてみましょう。
新宿からほぼ同じ距離に相当する百草園までの28㎞の間の地形と比較してみます。
新宿から八幡山の間、ほぼ玉川上水の走る武蔵野台地の尾根上に線路が敷設されているため、谷間を越えることはほぼありません。
その先、烏山川、仙川、野川と3つの河川を越えますが、分倍河原の先で段丘を下りてしまうと、あとは多摩川を渡るだけです。
イメージ 4
(全国的に名の通る駅もあります)
 
では、沿線を走るにあたって渋谷から元町中華街へ向かったらよいのか、逆に元町中華街から渋谷へ向かったらよいのか比べてみます。
地形的なことをいうと、アップダウンが続く沿線なのでどちらの方角から走った方が下り坂は多いか検討しても、あまり変わりありません。
たしかに元町・中華街駅は海が近いから出口付近の標高は11mしかありません。
しかし、渋谷駅だって標高は15mしかないのです。
これがJR中央線の高尾から東京まで沿線を走るというなら、高尾駅の標高が175mに対し、東京駅は僅か3mですから、高尾から走った方が下りですと言えるのですが。
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(こんな景勝地もあります)

 

風向きからいうと、夏は南風の日が多く、冬は北風の日が多いため、夏なら横浜→渋谷、冬なら逆に渋谷→横浜方向で走った方が追い風になります。
けれどもそこは小径車で走ることを勘案して、吹きさらしの大通りは避けて、あえて遮蔽物の多い路地ばかりを選んでいるので、よほど風の強い日でもない限りあまり関係ありません。
ということで、心理的には「街から海を目指す」方が目標になりそうなので、渋谷からスタートします。
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(学生になった気分で途中の駅を利用してみるのも楽しいです)
 
もし終点まで辿り着けなくても、途中駅から電車に乗って帰り、次の機会に前回乗車した途中駅から走りはじめるというところは、旧東海道の旅と同じです。
そのほうが、あちこちへ寄り道できますし、何か見つけたときも、そこでじっくりと見物できます。
また、これからご紹介する場所以外にも、自転車で走ったら名所やお店をご自身で探索してみてください。
これは私もよくやるのですが、そこで働いている人や、住んできる人に、どこをみるべきか、食事ならどこの店へ行ったらいいか、尋ねてみるということもやってみましょう。
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(ゴールが海って、なぜかロマンを感じます)

 

聴く姿勢って、普段から練習していないとできないものなのですよ。
こういう散歩のときに、昔テレビ番組の中で故・地井武男さんがやっていらっしゃったみたいに、「教えてもらう」という姿勢を訓練しておけば、いざ遠方へ旅行に行ったときも、自然にそういうことができるようになります。
逆にいうと、普段からそういうことに慣れていない人が、いざ旅先に行ってコミュニケーションを取れるかといったら、なかなか難しいのです。
地元のことは、地元の方が一番よくご存じですし、謙虚な姿勢で尋ねれば、答えを嫌がる人というのはまずいらっしゃいません。
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(たとえばカップルで、ブロンプトンを使用して昼間に東横線を南下し、夕方に横浜に着いたら忘れられないデートになりますよ(笑))
 
では、次回から駅を宿場に見立てた沿線の旅をご紹介してゆきたいと思います。

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