こんにちは。
最近思うのですが、自転車に乗ることって日本人一般にとってはあまりにも「ありふれたこと」であって、旅のアクティビティとしての訴求力が弱いのかなと感じています。
いくら、ブロンプトンに乗るのは気持ちいいですよと説明しても、実際に乗ったことのない人にママチャリとの違いを口で説明するのは至難の業です。
かくいう私も何年も前の6月にブロンプトンを購入してから3か月以上の間、ほとんど乗りませんでした。
理由は「暑いから」。
それまでエアコンの効いた電車や車で移動してきたのに、なんでわざわざ「灼熱地獄」の中に身を置かねばならないの…と思ってしまったのです。
まだその時は、自転車も時と場所を選べば走りようがあると気付いていなかったのです。
でも、自転車に乗ってみませんか?と言われたら普通の人はそう反応すると思います。
ということで、ブロンプトンに乗るのは手段であり、目的は別のところに持って行った方が良いというのは、旧東海道の徒歩旅行をした方にはわかっていただけると思います。
あれは街道から少し離れた史跡に行くのにも、すごく便利な乗り物ですから。
ただ、歴史好きってあまり一般的じゃない気もします。
わたしも旅行会社で添乗業務しているとき、一生懸命バスガイドさんが土地の歴史や風物について説明しているのを、お客さんと一緒に船を漕ぎながら聞いていたことがあります。
根が真面目だから、わりと聞いていた方だとは思いますが、それでももっと真剣に聞いておけばよかったと後悔しています。
ではもっと万人受けするテーマって何でしょう。
旅番組を見ているとわかりますが、やはり「食」が強いのです。
食べることは生きることに直結していますから。
ブロンプトンに乗りながらつまみ食いしては走り、またつまみ食いしては・・・
ああ、子どものころ「買い食いはみっともないからやめなさい」としつけられてきたのですが、時代も変わったし、いっちょうやってみますか。
さて、お次に考えるのは買い食いの対象を何にするかです。
ちょっと並べてみました。
デパ地下の試食コーナー巡り・・・ケチ臭いし、買わないと失礼です。
お肉屋さんのコロッケor餃子・・・美味しそうなのだけれど、何軒もまわったらくどく感じて飽きそうです。
ケーキ・洋菓子・・・上に同じく
和菓子・・・おお、これはいいかも。
和菓子は最近の商品は甘くないですし、煎餅やあられを混ぜれば飽きません。
それに、作り方や消費のされ方、商品のいわれに歴史や文化、伝統があります。
わたしも詳しいわけではないですが、「和菓子―茶道―禅の思想」と文化的につながっていることくらいは知っています。
それなら、ただ和菓子屋さんを巡るだけじゃなくて、街道に沿って立ち寄ってみるのはどうでしょう。
だって、旧東海道にはたくさんの和菓子屋さんが土地にまつわるお菓子を売っているのを横目でみてきましたから。
実際の旅では、お店が開いていなかったり、先へ進むことを優先してすべてスルーしてしまったので、残念だったのです。
徒歩旅行の時は、ダイエットも目的のうちに入っていましたから、食べたら本末転倒だと思っていました。
よしゃぁ、それを織旅のツアー商品にしてみるために、商品企画実験じゃぁ!と言いながら、気分はすっかりうっかり八兵衛になっている私。
せっかくだから、動画を撮影してもらおうとカメラマンさんに同行していただきました。
一応決まり事として、駅ビルや百貨店に入っているような全国区の有名なお菓子屋さんは、本店でない限り基本的には外すことにしました。
それから、食べてばかりで走らないとカロリー消費できないので、適度に間隔があくように、また多少街道から離れていても、ブロンプトンの特性を活かして寄り道もするようにしました。
もし実際に行うのであれば、たとえば川崎宿なら川崎大師まで足を延ばして、名物を食べるというのもありですし、ブロンプトンなら京急大師線で往復してもよいわけです。
問題は、当日予約なしで行って一個だけばら売りしてもらって、店舗の前で気軽にポンと口に放り込めるかどうかです。
特に出だしの日本橋から銀座、新橋にかけては全国にその名をとどろかす有名和菓子店がひしめいています。
あそこにラフな格好で入っていて、「ひとつだけください」なんてちょっと恥ずかしいです。
プラス店の前で頬張っていたなら、周囲をゆくハイソな方々からみっともないと思われても致し方ありません。
でも、何事もやってみなければわからないですから、とにかく実行してみました。
1軒目は日本橋北詰の三越向かいにある、「日本橋屋長兵衛本店」(35.686063, 139.774749)さん。
http://www.nihonbashiya.jp/
和菓子店のひしめくこの界隈でスタートにここを選んだのは、日本橋から見える位置にあるし、屋号が日本橋屋さんだからです。
「コンニチハ」と入っていって、おそるおそる「あのぉ~ここのお菓子で一番有名な商品を一個いただけますか?」と伺ってみると、「どの商品もばら売りOKです」と快くかえしていただきました。
ここで有名なのは「天下鯛へい」というこしあんのおまんじゅう。
一個160円也。
おお、なんとかわいい鯛なのかしらん。
これなら外国人や女子にも受けそう。
食べてみると「甘くない」のでもっといけそうでしたが、今日は餡地獄になるかもしれないので次へ行きます。
超有名店ですが、日本橋の一本上流にかかる西河岸橋のちかくにある本店(35.683515, 139.772861)は土曜日なのにお休みです。
中央通り店(35.682913, 139.773708)は開いているということなので、日本橋南詰へブロンプトンでまわります。
うさぎやさんは、両店ともビルの1階で通りに面しているのですが、間口が狭くのれんや看板も地味目なため、ウロウロ探し回ってしまいました。
実際にゆくと3~4名がひっきりなしに並んでいます。
ここは看板商品のどら焼きが有名なのは、私でも知っています。
列に並んで順番がきて「ひとつ(210円)ください」というと、ここでも快く売っていただけました。
買ったどら焼きはかなり大きくて、カメラマンさんと2人で半分に割っても、けっこう食べでがありました。
出来立てなのか、あったかいしこうして店の前で食べていると、客寄せにもなるみたいです。
ふと見ると、看板のうさぎさんは怒っていましたけれども。
さてお次は永代通りを渡り、丸善の近くにある「日本橋長門」(35.680994, 139.772128)さん。
http://nagato.ne.jp/
自分の感覚ではここは八重洲なのですが、住所は日本橋です。
場所が分からなくて店のすぐ前から電話してしまいました。
こうして改めて行ってみると、和菓子屋さんって目立ちません。
それに駐車・駐輪スペースが殆どありません。
ブロンプトンならたたんで足元においておけば、通行の邪魔にもならないことに気づきました。
購入・試食したのは葵最中(220円)。
胡麻風味でおいしかった。
4軒目は「空也」(35.670820, 139.762732)さん。
おおーついに出たか並木通り沿いにある銀座の名店。
しかしまた最中です。
と思ったら、店の前に「本日のもなかはすべて売り切れ」と張り紙がしてありました。
えっ?まだ12時半にもなっていません。
中に入って伺うと、週末は特に前日までに予約しておく人が殆どだそうで、ちなみにばら売りもしてくださるとのことです。
うーん、ここは平日の早い時間帯にくるべきお店のようです。
ラゾーナ川崎に「空いろ」(最中は売っていません)という系列店があるから、そちらへ行ってみるのもよいかもしれません。
5軒目は、新橋近くまでくだった銀座8丁目にあるかりんとうの「たちばな」(35.668574, 139.761031)さん。
商品は形状により、「ころ」(太目)「さえだ」(細長い)の2種類のみで、何々味とかはありません。
すごい!かりんとうだけで勝負しています。
まるでブロンプトン・ジャンクションのような潔さ。
最低価格が袋入りの900円なので購入しました。
このお店は購入時「ありがとう存じます」って返されました。
包み紙も上品だし、老舗の存じますって良いです。
しかし、さすがにこれは店先で開けるわけにもゆきません。
その日の菓子舗巡りを品川まで続けて、その後織旅の事務所に戻って食べたのですが、これがかなり「やめられないとまらない」系のかりんとうなのでした。
甘くないのです。
江戸のかりんとうはこんな感じだったのかなぁと感じました。
同時に、キャラメルコーンはこの味を参考にしたのかと思いました。
この日は品川まで行きましたので、続きは回を改めてご報告します。
最近思うのですが、自転車に乗ることって日本人一般にとってはあまりにも「ありふれたこと」であって、旅のアクティビティとしての訴求力が弱いのかなと感じています。
いくら、ブロンプトンに乗るのは気持ちいいですよと説明しても、実際に乗ったことのない人にママチャリとの違いを口で説明するのは至難の業です。
かくいう私も何年も前の6月にブロンプトンを購入してから3か月以上の間、ほとんど乗りませんでした。
理由は「暑いから」。
それまでエアコンの効いた電車や車で移動してきたのに、なんでわざわざ「灼熱地獄」の中に身を置かねばならないの…と思ってしまったのです。
まだその時は、自転車も時と場所を選べば走りようがあると気付いていなかったのです。
でも、自転車に乗ってみませんか?と言われたら普通の人はそう反応すると思います。
ということで、ブロンプトンに乗るのは手段であり、目的は別のところに持って行った方が良いというのは、旧東海道の徒歩旅行をした方にはわかっていただけると思います。
あれは街道から少し離れた史跡に行くのにも、すごく便利な乗り物ですから。
ただ、歴史好きってあまり一般的じゃない気もします。
わたしも旅行会社で添乗業務しているとき、一生懸命バスガイドさんが土地の歴史や風物について説明しているのを、お客さんと一緒に船を漕ぎながら聞いていたことがあります。
根が真面目だから、わりと聞いていた方だとは思いますが、それでももっと真剣に聞いておけばよかったと後悔しています。
ではもっと万人受けするテーマって何でしょう。
旅番組を見ているとわかりますが、やはり「食」が強いのです。
食べることは生きることに直結していますから。
ブロンプトンに乗りながらつまみ食いしては走り、またつまみ食いしては・・・
ああ、子どものころ「買い食いはみっともないからやめなさい」としつけられてきたのですが、時代も変わったし、いっちょうやってみますか。
さて、お次に考えるのは買い食いの対象を何にするかです。
ちょっと並べてみました。
デパ地下の試食コーナー巡り・・・ケチ臭いし、買わないと失礼です。
お肉屋さんのコロッケor餃子・・・美味しそうなのだけれど、何軒もまわったらくどく感じて飽きそうです。
ケーキ・洋菓子・・・上に同じく
和菓子・・・おお、これはいいかも。
和菓子は最近の商品は甘くないですし、煎餅やあられを混ぜれば飽きません。
それに、作り方や消費のされ方、商品のいわれに歴史や文化、伝統があります。
わたしも詳しいわけではないですが、「和菓子―茶道―禅の思想」と文化的につながっていることくらいは知っています。
それなら、ただ和菓子屋さんを巡るだけじゃなくて、街道に沿って立ち寄ってみるのはどうでしょう。
だって、旧東海道にはたくさんの和菓子屋さんが土地にまつわるお菓子を売っているのを横目でみてきましたから。
実際の旅では、お店が開いていなかったり、先へ進むことを優先してすべてスルーしてしまったので、残念だったのです。
徒歩旅行の時は、ダイエットも目的のうちに入っていましたから、食べたら本末転倒だと思っていました。
よしゃぁ、それを織旅のツアー商品にしてみるために、商品企画実験じゃぁ!と言いながら、気分はすっかりうっかり八兵衛になっている私。
せっかくだから、動画を撮影してもらおうとカメラマンさんに同行していただきました。
一応決まり事として、駅ビルや百貨店に入っているような全国区の有名なお菓子屋さんは、本店でない限り基本的には外すことにしました。
それから、食べてばかりで走らないとカロリー消費できないので、適度に間隔があくように、また多少街道から離れていても、ブロンプトンの特性を活かして寄り道もするようにしました。
もし実際に行うのであれば、たとえば川崎宿なら川崎大師まで足を延ばして、名物を食べるというのもありですし、ブロンプトンなら京急大師線で往復してもよいわけです。
問題は、当日予約なしで行って一個だけばら売りしてもらって、店舗の前で気軽にポンと口に放り込めるかどうかです。
特に出だしの日本橋から銀座、新橋にかけては全国にその名をとどろかす有名和菓子店がひしめいています。
あそこにラフな格好で入っていて、「ひとつだけください」なんてちょっと恥ずかしいです。
プラス店の前で頬張っていたなら、周囲をゆくハイソな方々からみっともないと思われても致し方ありません。
でも、何事もやってみなければわからないですから、とにかく実行してみました。
1軒目は日本橋北詰の三越向かいにある、「日本橋屋長兵衛本店」(35.686063, 139.774749)さん。
http://www.nihonbashiya.jp/
和菓子店のひしめくこの界隈でスタートにここを選んだのは、日本橋から見える位置にあるし、屋号が日本橋屋さんだからです。
「コンニチハ」と入っていって、おそるおそる「あのぉ~ここのお菓子で一番有名な商品を一個いただけますか?」と伺ってみると、「どの商品もばら売りOKです」と快くかえしていただきました。
ここで有名なのは「天下鯛へい」というこしあんのおまんじゅう。
一個160円也。
おお、なんとかわいい鯛なのかしらん。
これなら外国人や女子にも受けそう。
食べてみると「甘くない」のでもっといけそうでしたが、今日は餡地獄になるかもしれないので次へ行きます。
2軒目はどら焼きの「うさぎや」さん。
中央通り店(35.682913, 139.773708)は開いているということなので、日本橋南詰へブロンプトンでまわります。
うさぎやさんは、両店ともビルの1階で通りに面しているのですが、間口が狭くのれんや看板も地味目なため、ウロウロ探し回ってしまいました。
実際にゆくと3~4名がひっきりなしに並んでいます。
ここは看板商品のどら焼きが有名なのは、私でも知っています。
列に並んで順番がきて「ひとつ(210円)ください」というと、ここでも快く売っていただけました。
買ったどら焼きはかなり大きくて、カメラマンさんと2人で半分に割っても、けっこう食べでがありました。
出来立てなのか、あったかいしこうして店の前で食べていると、客寄せにもなるみたいです。
ふと見ると、看板のうさぎさんは怒っていましたけれども。
さてお次は永代通りを渡り、丸善の近くにある「日本橋長門」(35.680994, 139.772128)さん。
http://nagato.ne.jp/
自分の感覚ではここは八重洲なのですが、住所は日本橋です。
場所が分からなくて店のすぐ前から電話してしまいました。
こうして改めて行ってみると、和菓子屋さんって目立ちません。
それに駐車・駐輪スペースが殆どありません。
ブロンプトンならたたんで足元においておけば、通行の邪魔にもならないことに気づきました。
購入・試食したのは葵最中(220円)。
胡麻風味でおいしかった。
4軒目は「空也」(35.670820, 139.762732)さん。
おおーついに出たか並木通り沿いにある銀座の名店。
しかしまた最中です。
と思ったら、店の前に「本日のもなかはすべて売り切れ」と張り紙がしてありました。
えっ?まだ12時半にもなっていません。
中に入って伺うと、週末は特に前日までに予約しておく人が殆どだそうで、ちなみにばら売りもしてくださるとのことです。
うーん、ここは平日の早い時間帯にくるべきお店のようです。
ラゾーナ川崎に「空いろ」(最中は売っていません)という系列店があるから、そちらへ行ってみるのもよいかもしれません。
5軒目は、新橋近くまでくだった銀座8丁目にあるかりんとうの「たちばな」(35.668574, 139.761031)さん。
商品は形状により、「ころ」(太目)「さえだ」(細長い)の2種類のみで、何々味とかはありません。
すごい!かりんとうだけで勝負しています。
まるでブロンプトン・ジャンクションのような潔さ。
最低価格が袋入りの900円なので購入しました。
このお店は購入時「ありがとう存じます」って返されました。
包み紙も上品だし、老舗の存じますって良いです。
しかし、さすがにこれは店先で開けるわけにもゆきません。
その日の菓子舗巡りを品川まで続けて、その後織旅の事務所に戻って食べたのですが、これがかなり「やめられないとまらない」系のかりんとうなのでした。
甘くないのです。
江戸のかりんとうはこんな感じだったのかなぁと感じました。
同時に、キャラメルコーンはこの味を参考にしたのかと思いました。
この日は品川まで行きましたので、続きは回を改めてご報告します。