東横線の多摩川駅商店街を散策しているときに、このお店に目が留まりました。
なぬ、歌舞伎・狂言煎餅とな。
一瞬かぶさん、じゃなかった歌舞伎揚げ煎餅かと勘違いしてしまいました。
お店の中へ入って聞いてみると、お煎餅を包む和紙に歌舞伎や狂言の演目や唄、あらすじが絵とともに印刷されているのだそうです。
お煎餅自体は、甘くて柔らかいクッキーのような味です。
そうそう、歌舞伎といえば旧東海道でもたくさん出てきました。
鈴が森(品川-川崎) 御存鈴ヶ森
戸塚山中(戸塚-藤沢) 仮名手本忠臣蔵
平塚宿 加賀見山旧錦絵
小田原宿 外郎売
須雲川(小田原-箱根) 箱根霊験躄仇討
宇津ノ谷峠(丸子-藤枝) 蔦紅葉宇津谷峠
遠州鈴が森(袋井-見附) 白浪五人男
吉田宿(豊橋) 関の小万
今でいったらポケモンのお菓子とか、アイドルグッズのお菓子とか、そんな感じですかね。
しかし、創業は昭和四年の老舗です。
特許もとっているし、歌舞伎座内の劇場1階、お土産処木挽町のなかにお店が出ているそうです。
それだけでなく、宮内庁御用達、国立、帝劇、宝塚、芸術座など、歌舞伎を行う劇場なら御用だそうです。
この近所の歌舞伎の演目といえば、かの平賀源内作「神霊矢口渡」ですかね。
うー私はブロンプトンで旧東海道和菓子旅をやりたくなってきた!
それから、このお店歌舞伎座内では人形焼きを売っていらっしゃるのですが、こちらでは鮎焼きなるものも販売しております。
これまたかつての多摩川名物「江戸前のアユ」を塩焼きにでもしたのかと思ったら…。
鯛焼きの鯛が鮎に入れ替わっていたのでした。
しかし、これぞれっきとした現代の多摩川名物でテレビなどでも紹介されているのだそうです。
『おっほっほ、宅の主人が近所を散歩していたら、鮎焼きを買ってきたのでございますのよ。
いくらなんでもそれを手土産にはどうかと思いましたが』
(それ、遠回しに田園調布に住んでいるって言っているわけで)
食べながら、どういうわけか女性用フォックスタイプの眼鏡をかけた、昭和のマダムを想像してしまうのでした。
(笹の形をしたバランで巻いてあるし)大黒堂 食べログ
http://tabelog.com/tokyo/A1317/A131704/13127783/