小径車はタイヤ径が小さい分同じ距離を走るにも回転数が多いからタイヤ周りの駆動系部品について劣化が早いという話があります。
一見もっともらしい内容ですけれど、よく考えると妙な話です。
たとえば、軽自動車や小型自動車のタイヤ径は14インチとか16インチだから、ドライブシャフトやデファレンシャルの寿命が短いなんて話をきいたことがありますか。
少なくとも10年とか10万キロレベルでは聞いたことがありません。
(夏の朝 大磯駅に降り立つ)
回転数が多い分タイヤの摩耗は激しく、大径のトラックなどに比べてタイヤ自体の交換頻度は増すのでしょうけれど、それも車重に比したうえでの程度の問題です。
そもそも、タイヤ径の小さな軽自動車や小型車のことを指して「小径車」なんて呼びませんよね。
(海沿いの太平洋自転車道=すぐ切れます を西へ)
そして自転車についてですが、こちらは動力が所詮は人力です。
よく車検場にあるような検査機に載せてタイヤを回し、地球何十周分も走らせれば差は出るのかもしれませんが、私は何年も同じブロンプトンにほぼ毎日乗っていて、駆動系を交換しなければならないほどの劣化を感じたことはこれまで一度もありません。
(小田原城址にてちょっと休憩)
ただし、オートバイに乗っていたときは、スプロケットの歯が波状になってしまい、よく交換していました。
バイク屋さん曰く、「急発進をやりすぎ」だそうです。
タイヤは摩耗がけっこう早いとは思いますが、ロードバイクの細いタイヤにそれほどの耐久性があるとも思えず、似たり寄ったりではないかと思います。
つまり、今の技術においてタイヤが小さいことによって生じる部品の劣化速度など、(もの凄く劣悪な部品を用いていれば別でしょうが)考慮の必要はないと考えます。
(これ以上西へ進んでも平らな道がないので、早川駅まで走って帰ります)
ブロンプトンみたいに高い自転車はともかく、安い小径車はどうなのかという疑問もあります。
けれども、安い小径車はそれこそ「漕いでも漕いでも前へ進みません」ので、大きな径の自転車が走る距離を同じ時間で走ることはできないし、相対的に時間当たりの走行距離も短くなるため特段に劣化が早くなることも無いのではないでしょうか。
(この辺まで来ると、東海道線は先頭車両付近ならまず座れます)
まぁ自分のようなブロンプトンの使い方だと、普通の自転車が帰り道を行きと同じ距離を走るべくヒーコラいっているときに、電車に載せてグウグウ寝ていたりするものだから、比較して走行距離は伸びようがありません。
ブロンプトンに関して言えば、タイヤはともかく、駆動系については屋内で保管してメンテナンスをしていれば、心配はいらないと思います。
(あとはクーラーの効いた車内でグーグー寝ながら帰宅します)