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長野電鉄にブロンプトンをつれて(旧小田急10000系→長電1000系)

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長野電鉄は長野駅前地下から善光寺下をかすめ、千曲川を渡って須坂、信州中野を経て、湯田中温泉までを結ぶ地方のローカル私鉄です。
昔は上野から湯田中へ直通する急行「志賀」などがあって、夏はハイカー冬はスキーヤーで賑わったものです。
ところがマイカーや高速バスにお客を奪われ、河東線やら木島線といった支線が廃止になり、いまや自分が昔アルバイト先へ通うのに使った本線だけを残すのみに…。

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この路線だけはいつまでも残してほしいと思います。
だって、沿線の景色や街並みは、どこか懐かしい日本の原風景ですから。
さて、当時の長野新幹線でもって長野駅に到着しました。
昔は上野からL特急あさまに乗って長野駅に降り立つと、ずいぶんと遠くへ来たと感じたものですが、新幹線だと半分以下の距離感覚です。
ブロンプトンを抱えていそいそと長電のホームへ。
その当時、もちろんエスカレーターなんぞございません。
(いまは設置されたそうです)

地下ホームに降りると、かつての小田急ロマンスカーがコンニチワ。
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やや、こんなところにいたのか、君。
ずいぶんとご無沙汰だったけれど、元気でいたかい?
なに、「ゆけむり」に改名したの?
今でも「ロマンスカー」の方がしっくりするよ。
その昔、学校へ急ぐ朝に単語カードめくりながら、君の乗せている乗客を恨めしそうに眺めていたわけで。
なんたって、大人になったら君に乗って箱根へゆきロマンスをはぐくむんだって勝手に思っていたからねぇ。
え?結局どうなったかって?
君に乗って箱根でのんびりなんて、いまだ経験していないなぁ。
前回箱根へ行った際には、山の中でどんぐりのような涙をこぼしそうになって、ロマンスどころじゃなかったしね。
それにしても君の方は、相変わらず子どもからモテモテだねぇ。
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そんな独り言を心の中で呟きながら、車内がガラガラなのをいいことに、ブロンプトンの置き位置を確認してみました。
1.普通の座席の足元
リクライニングしても干渉しませんが、ピッチが狭いため、かなり足元が窮屈です。
二人並んで横に2台は無理でしょう。
2.網棚
やめておきましょう。
3.壁際
ここがいちばんしっくりきます。
ただシート幅がせまいので、2台並べてはきびしいと思います。
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長野電鉄は、何か大きなイベントでもない限り、混雑することはありません。
それに車内はバブルのころの雰囲気を色濃く残しています。
長野から須坂より先へ行くなら区間にかかわらず特急料金はわずか100円ですから迷わずこちらに乗りましょう。
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そうこうしているうちにお隣のホームにはこれまた東急田園都市線でご活躍だった方がいらっしゃいました。
こちらも「金曜日の妻たちへ」の時代にお世話になりました。
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さて列車は地上部分に出た後信越本線(現在のしなの鉄道北しなの線)を跨ぎ、千曲川を渡って須坂へ。
そののち、リンゴの白い花の向こうに見えますは、北信五岳でございます。
左から飯綱(1917m)、戸隠(1904m)、黒姫(2053m)、妙高(2454m)、裾だけちょこっと見えているのが斑尾(1381m)です。
5月の連休とはいえ、戸隠と妙高はかなり白いです。
妙高高原なんて、まだスキー場も一部営業していますしね。
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そして夜間瀬川を渡って左に見えるのが、高井富士の異名をもつ高社山(1351m)と飯盛山(1064m)です。
実はこの2座の山、とても眺望がいいらしいです。
この辺りをブロンプトンをつれて訪れるなら、杏子やリンゴの花の咲く4~5月と、リンゴの実が赤く色づきはじめる10月がお勧めです。
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列車がのぼってゆく坂のさきに、温泉街とその向こうに広がる志賀高原の山々が見えてきたなら、終点湯田中駅はもうすぐです。
この付近はYoutubeの動画(https://www.youtube.com/watch?v=g7pe6g2WHoY)でもご紹介しています。
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