Quantcast
Channel: 旅はブロンプトンをつれて
Viewing all articles
Browse latest Browse all 932

旅に持ち出すカメラ(2015/06/17)

$
0
0
イメージ 1
(Bromptonを購入したばかりのころ。キャリアブロックもなければ、スタンドもついていません)

皆さんは、旅に持ってゆくカメラはどんなものを選んでいらっしゃいますか?
旅そのものを目的とする場合と、写真を撮ることを目的にするのとで変わってくるとは思うのですが、旅をしているうちに景色の素晴らしさに触れ、「この景色を切り取って写真に残したい」と思うようになった方も大勢いらっしゃると思います。
子どもが生まれて「子ども嫌いな自分」だと思っていたのに、あまりの表情の可愛らしさについ大枚はたいて一眼レフを衝動買いしてしまう親御さんの心理と良く似ています。
でももう一方で、そうした思い出は心に刻むもので、安易に写真に残すのもどうかと考える自分もいました。
イメージ 2
(ブロンプトンに乗る前に使っていたカメラ ;IXY Digital700 /2005年8月発売)

ブロンプトンで旅に出るようになってから、これまでとは明らかに違う旅の情景に出会うようになりました。
そして、旅は「時間」がカギだと感じるようになりました。
つまり、この場所のこの一瞬という景色です。
考えてみると、子どものころ夕焼けを眺めていて、陽が沈む前から沈んだ後にかけて、空や雲が刻々とその色や表情を変えてゆくさまを、なんてきれいなのだろうと感じていたものです。
大人になって、空を見上げる機会も少なくなり、旅に出ても仕事のスケジュールで動いているため、「本当はもっと朝早くに来ると清々しいはず」とか「この場所は夕陽が美しいのに」などと考えることは、却って仕事上の雑念になってしまいました。
そして、今は旅には「自由」も大切な要素なのだと痛感しています。
いかなる種類の旅にせよ、全く自由の無い旅って、面白味がないとおもいます。
イメージ 3
(これは一眼レフで撮影しました。走行中は、背中が痛かったぁ)

 

カメラは、できればきれいな写真を撮りたいと考え、一眼レフを背負ってBromptonに乗って出かけたことも何度かあります。
でも、やはり携帯性に難があり、不注意から一度落してしまってからは使用していません。
僅かに歩いてはとまり、少し走ってはとまりで写真を撮る場合、そのたびごとに取り出して電源を入れて調整をして、それから構えてとやっていると、だんだん面倒くさくなって写真そのものを撮らなくなってしまいます。
携帯のカメラもまた然りで、いちいち取り出してカメラを起動してなんてやっていると、旧東海道の旅などどんどんと時間をロスしてしまいます。
イメージ 4
(同じく、ブロンプトンに乗る前に使用していたカメラ IXY Digital910IS  /2007年8月発売)
 
そこで、最初から「記録用」と割り切って、コンパクトなデジタルカメラを使用することにしました。
その頃はブログをやる積りもなく、ただ「後々忘れないように」という目的だけのために、道の両側にある碑や寺社などの外観と由緒書を撮影していたのですが、そのうちに何もなくても道の雰囲気を残しておこうと、100mくらい歩くごとに一枚の割合で、前方の写真を撮るようになりました。
腰のベルトにソフトケースをつけて、何か記録したいと思ったらさっと取り出して電源を入れ、すぐに構えてシャッターを切るという一連の動作がスムーズに行えるのは、コンデジをおいて他にはありませんでした。
本当は建築現場写真とか、コピー機が無い時の記録用とか、別の目的であるのでしょうけれども、これでいちばん美味しい景色を探っておいて、今度は写真を撮ることだけを目的にしてその場所にピンポイントでゆくなどという旅もありかとおもいます。
イメージ 5
(「スキーバイトしていたときに良く乗ったな、あの電車」と思って、ホームの端までいってさっと撮りました)
 
さいきん「コンデジさん」たちは性能がどんどん進化して、わりときれいな写真が撮れるようになりました。
旅の記録用としてカメラを選ぶ際に注意する点は以下のようなものだと感じています。
・携帯性(大きさ・重量)
特に自転車に乗るということで、肩紐賭けてブラブラさせながら長距離を走るというのはきびしいです。
転倒した時のダメージも考えればなおさらです。
大きさや形は取り出しやすさなどとも関係してくると思います。
レンズが引っ込んでなるべく立方体に収まるモデルを選んでいます。
・起動の速さ
ちょくちょく撮影するには取り出してすぐに撮れることも大事ですし、しまう際にすぐに収められるところも重要です。
・電池のもち
これも重要な要素です。
使い倒しても交換、充電なしで8時間以上もつものを選びましょう。
さいきんカメラの充電池のもちは劇的に良くなっている気がします。
欲をいえば、充電器も簡素で、充電も速い方が泊まりの旅の際は楽です。
・広角レンズ
画角が広い方が全体像や周囲の状況がつかみやすく、あとから確認するときも役立ちます。
最近のカメラは画質が良いから、そのとき見落としていたものを帰ってから発見して、また確かめに行ってみようと思うこともあります。
・明るいレンズ
暗くなってもぶれずに記録できるというのはありがたいことです。
次回旅を始めるのに、バス停の時刻表を撮影しておくとかよくやりました。
また、Bromptonで走ったり、歩いたりしていると、どうしても薄暗い時間帯も旅をしたくなります。
夏などお昼から午後3時くらいにかけては休んでいたいし、秋から春にかけては夜明けと夕暮がいちばん景色の美しい時間帯です。
自分はなるべくコンパクトカメラの中でもF値が小さいモデルを選んでいます。
イメージ 6
(これはブロンプトンに乗るようになってから購入したカメラ。同じメーカでも製品のシリーズが違うからなのでしょうが、格段に性能があがりました Canon Power Shot S95  /2010年8月発売)
 
引きのばして家に飾るのはどうかと思いますが、ブログに載せ、または記録としてとっておくならこれで充分です。
ここのところ、携帯やスマホのカメラに圧されてコンパクト・デジタルカメラは衰退の一途を辿っているなんて話も聞きますが、通信機器は通信機器として利用し、記録用の道具は道具として分けて持った方が良いと思います。
ナビのところでも書きましたが、こと旅の空においては「何でもできる」=「結局何もできない」と紙一重です。
荷物を減らすために、スマートになるつもりで、携帯電話にあれもこれもやらせて、電池が切れたら一巻の終わりじゃないですか。
そのうちに手が回るようになったら、コンパクトで携帯性に優れかつ表現力も豊かなカメラを探してみたいと思います。
コンデジのサイズでレンズの交換ができたらなぁ(笑)
もしそんな基準で他を圧倒しているカメラがあったら、なんだか携行性能と走行性能をぎりぎりの線で両立させているブロンプトンみたいですよね。
イメージ 7
(ブロンプトンに乗りはじめのころは、その機動力が試したくて、一日に富士山と八ヶ岳のはしごをしたこともありました。)

 

追記;
この文章をワープロで打っていただけで、ブラウザの広告がデジカメに変わっていました。
おそるべし、コマーシャリズム。
しかし、さすがに「あなたにおすすめの折りたたみ自転車」とかやられると、苦笑してしまいます。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 932

Trending Articles