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Channel: 旅はブロンプトンをつれて
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彷徨浪馬的社会実験 チョイモビでブロンプトンをつれて(その2)

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さて、いよいよチョイモビを実際に利用してみることにいたしました。
まずは、スマホのアプリケーションをダウンロードします。
その後、アプリから利用可能な車を探して予約を入れます。
チョイモビのステーションですが、たまに観光施設脇に見かけることはあっても、駅前のロータリ―などにはなくて、わりと駅から離れた(といっても大半は数百メートル程度)場所に存在します。
予約は利用の30分前から可能です。
つまり、予約するときにどこからどこまで乗るのか決めて申し込むのです。
イメージ 1
(講習の時にもらったパンフレット。同じものが車内にシールで貼ってあります)
 
この段になって気がつきましたが、ブロンプトンをつれている場合、かなり早い段階で予約を入れることが可能になります。
家を出る前というのは無理としても、横浜へ向かう電車の中で予約して、それからステーションに最も近い駅を選んで下車し、走って行っても余裕で間に合うのです。
30分前というと、かなり前から予約可能のように思われますが、はじめて利用するステーションの場合、駅から付近まで歩いていって、どこにチョイモビが駐車されているのか探さねばなりません。
イメージ 2
(場所によっては目立たない場所にあります)
 
ステーションによっては駅の改札から20分程度かかる場所もあるので、途中徒歩で迷って別の場所へ行ったりしたら、指定時間に車へ辿り着けないかもしれません。
(そのために、アプリにはステーションまでのナビ機能もついていましたが)
さらに、場所によってはビルの陰だとか、駐車場の再奥にあったりして表通りからは見えないので、ステーション付近まで行ってもウロウロと探し回らねばならないケースも考えられます。
それを歩きでやるにはかなり辛いものがあります。
その点、ブロンプトンをつれていれば、東横線の菊名手前で予約を入れて、東白楽で下車して、臨港パーク近くのチョイモビ・ステーションまで自転車で走って行っても、余裕で間に合ってしまいます。
イメージ 3
(あんな奥にあって、付近を捜し回ってやっと見つかりました)
 
さて、自分の予約したチョイモビにたどり着いたら、いよいよブロンプトンの積載です。
まず、ガルウィングになっているドアをあげます。
サイドドアにはガラスなんか入っていませんから、当然のように鍵は窓から手を入れて開けます。
なんだか車泥棒になった気分です・・・。
普通の車と同じように、運転席を前方にスライドさせて、後席の足元スペースを確保し、そこにブロンプトンを置いてみると、なんとぴったりはいるではありませんか。
ほんとジャストサイズなので、これより少しでも畳んだときの横幅が長い折りたたみ自転車は、ドアが閉まらずに積載不能だと思います。
たとえば、自分が持っているBD-1改めBirdyなら、最初から諦めます。
また、車自体がミニマムサイズですから、あまり身体が大きい人がだと、運転席を前にずらせないかもしれません。
なお、後席に自転車プラス人が乗れるかといえば、無理です。
よほど小さな人なら何とかなるかもしれませんが、そもそも乗車人員分の台数の自転車を積めないのであれば、モビリティを利用する意味が無くなってしまいます。
イメージ 4
(予約して時間内に車まで辿り着いても、カードを忘れたことに気付いたこともありました)
 
いよいよ乗車です。
点検をして、講習の際に発行されたカードをタッチして、フロントウィンドウ脇のホルダーにナビとして利用するためにスマートフォンをセットして、チョイモビの電源をONにします。
ギアを入れてからサイドブレーキを足で解除し、アクセルを踏むとウィーンと走りだすのですが、講習で聴いていたとはいえやはり次の点が普通の車と大きく違いました。
 
・ハンドル重っ!
車自体がちいさいので、回転半径も小さいし、苦労はそれほどでもありませんが、ずーっとパワステのハンドルに馴れていた身としては、やはり重たく感じます。
イメージ 5
 
・ブレーキの利きが鈍い
電気自動車の宿命ゆえでしょう。
かなり乱暴にドンと踏まないと急にきいてはくれません。
ということは、意識的に雪道のような緩慢な走行を心掛けることになり、安全運転になります。
 
・アクセルの利きも鈍い
正直坂道発進の時に後ろの車にぴたりと間隔を詰められるのが嫌でした。
停車中はかなり強くブレーキを踏んでいないと停車してくれないし、ブレーキからアクセルへ足を踏みかえる僅かなタイミングでも、けっこうな重さのチョイモビが、ズルッと後退します。
イメージ 6
(足元スペースに積載して、ちゃんとドアが閉まりました)
 
・エアコンはない
サイドウィンドウにガラスがないのですから当たり前ですが、夏は道路の熱と電池の熱で汗だくになるし、冬は(乗っていませんが)吹きっ曝しでしょう。
バイクに乗った経験の無い人には、それぞれのハイシーズンは辛いかもしれません。
でも、それを気にしなければ、季節を感じたり、歩いている人の会話が聞こえたりします。
この辺は、通常の電気自動車以上でしょう。
 
・高速道路は走れない
ちょっとだけ未来に高速道路になる予定の場所を走ってみましたが、スピードを出す種類の車ではないと思いました。
また、こんな小さな車が大きな車と高速で衝突したら、たぶん命がいくつあっても足りないと思いました。
そのそもの設計が街中のコミューター用だと思います。
イメージ 7
(ホルダーでがっちり締めておかないと、窓が無いのでスマートフォンが車外へ転がることもあり得ます)
 
・電池の心配はない
どれくらいの頻度で電池を充電、交換しているのか分かりませんが、利用し感じでは、日帰りでの横浜市内の往復であれば、端と端でも全く問題が無いように思いました。
ただ、横浜の中心部にしかステーションが無いので、これで自宅まで乗って帰れるのは、横浜市内に住む自宅に駐車場があって、かつそこが空いている人に限られると思いますが。
 
走りだしてすぐに、ホールドが甘かったのかスマートフォンがホルダーから外れて車外に落ちたのにはびっくりしました。
ゆっくり走っていたので問題ありませんが、普通に走行中だったら、スマホが車に轢かれてオシャカになるところでした。
よく考えたら、横浜中心部の道路なんてナビが無くても走れるので、スマートフォンはしまいました。
運転感覚は一言で表せば「操作や乗り心地の固めな、電気ゴーカート」といったところです。
なお、普段、あまり小さい車にはここ数年乗っていなかったせいか、大きなトラックやバスと並ぶと、やはりちょっと不安でした。
それから、窓が無いので中が丸見えですし、場所によっては観光客が注目していますので、後席にブロンプトンを積んでいるのはバレバレでした。
イメージ 8
(ここは一般道路。でももしスピード出したら、タイヤも小さいしホイールベースも短いし、怖いと思います。)
 
さて、実際にチョイモビにブロンプトンを積んで二点間を移動してみますと、そこには自転車では移動しづらく、モビリティに頼った方が有利という理由が必要になるのだということに気がつきました。
だってブロンプトンで走れるのなら、お金もかからないし健康にもいいし、わざわざチョイモビにのせてゆく意味がありません。
そこで、その理由について自分なりに考えてみました。
(理由が後付って変ですが、実験ですから)
1.チョイモビで行った方が、ブロンプトンより圧倒的に早い
2.低地から高地へ移動する場合(自転車でのぼるのがしんどい)
3.橋やトンネルなど、自転車では通行できない区間が途中にある(しかし、この車は高速道路、自動車専用道路は通行禁止です)
と、こんな感じでしょうか。
イメージ 9
 
うーん、実験している範囲に限っていえば、2番の低いところから高いところへ移動するとか、JR線などの大きな陸橋の向こう側へ移動する(その場合、大抵道も混雑しています)ことくらいしか、考えつきませんでした。
そこで、低地であるみなとみらい地区で借りて、返す場所を台地の上にしようと思い、ステーションを探したのですが、標高が高い地点にあるステーションは全32カ所中、山手234番館、山手イタリア山庭園、根岸馬の博物館の3つのみです。
最初に利用した時は、このうち馬の博物館しか返却場所に空きが無くて、仕方なくそこまで走ってゆきました。
イメージ 10
(かなり遠くまで来てしまいました)
 
ということで、次回ブロンプトン+チョイモビの活用にどんなアイデアがあるか、個人的に考えたことを書いて、この実験を終わりたいと思います。

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