旧街道歩きで猫に出会うことは珍しくはありません。
昔町=猫、新興住宅街=犬という図式でもあるのかと思う程です。
ただ、ほとんどが野良猫または地域猫なので、カメラを構えた時には姿が消えています。
このように、何かを気にしてこちらを全く意識していない写真が撮れるのは、レアケースです。
しかし、猫の物見高さはブロンプトンでのお散歩に通じるものがあるとおもいます。
繁栄の陰で、お役所の都合に色々な利権がからんで、従来型のドライブインが消滅しているという話を本で読みました。
旧東海道に道の駅の入口があるというのは、大変珍しいのです。
ここはたまたまバイパスと国道1号線の交点に旧東海道が重なっていたのでした。
最初見た時は、なんて到達困難な神社なのだと思いながら、どうせ向こう岸に別の道があるのだろうと思っていました。
しかし、家に帰って地図をみると、この橋を渡る以外に道はないのでした。
干してある布団もさることながら、階下でじっと通りを見つめる、剃髪のマネキンに何か声を掛けたくなってしまうのでした。
アブない、映画「マネキン」のアンドリュー・マッカーシーを思い出しました。
わざわざ渋面つくって挨拶されても困りますが、こういう標語を見るたびに、心に平安があればわざわざ「笑顔」を冒頭に持ってこなくてもと思ってしまいます。
いつもニコニコしていなきゃいけないというのも結構辛いし、自分の感情とは別に笑顔が能面のようにはりついてしまうなんてことになると、厄介ですから。
こうして通学用のヘルメットを被った自転車に抜かれるたびに、いいなぁ、自分にも自転車があったらなぁ、とどんどん彼方へと遠ざかる彼らの背中をみて思ったものです。
それが折りたたみ自転車の活用につながるとは、その時は思ってもみなかったのでした。
酒造会社の銘柄は、できるだけチェックしておきましょう
(現在はこの場所にこの建物はありません)
バス停前の、かつての食堂跡。
次に行ったときは、取り壊されて無くなっていました。
こちらはまだ現役のようです。
トラックも停められるかと思う程の広い路側帯があって、ここがかつてはドライブインだったことを示している気がします。
手前の地場系ファストフード店は、お弁当なども売っているようですが、車のない身としては、座って食べるところが欲しいのでした。
旧街道も、国道歩きはモータリゼーションの光と影の観察になると思います。
サッシ化されていない開口部もさることながら、2階のあの位置に扉があるという事は、この店の二階はお座敷だったのでしょう。
喜平は、さっきみました。
むかし静岡県内にあった酒造会社の銘柄ということです。
英語の“Reform”は、改革とか改正の意で、家を改装するのRe-Homeは、和製英語です。その意味で片仮名にするのなら、このように「リ・ホーム」が正答で、「リフォーム」は間違いなのです。
ちなみに英語で「改装する」は“Redecoration”です。
旧東海道で200年続く和菓子屋さん。
名前がストレートです。
英語つながりで、「餅」は”RiceCake”、煎餅は“RiceCracker”英訳されるのですが、ちょっと食感とは響きが違う気がします。
やはり餅は“Moti”じゃないとモチモチの食感は出ないし、“Sembei”を割るときの「パリッ」という音と、クラッカーの“Crack”という音は、微妙に違う感じがします。
「クラッカーをパリッと割った」という表現はあまり聞いたことがありませんから。
よく見ると、手前の鬼瓦の部分に「新町」の字が読めます。
現在は新町区公会堂として、お化粧直しされて正面も一新され、この鬼瓦もなくなってしまいました。
注目したのは「計量器販売登録店」の天秤マーク。
調べてみると、特定計量器のうち、非自動はかり分銅及びおもりの販売の事業を行うには、都道府県知事への届出が必要とのことです。
秤の販売が届出制だったとは知りませんでした。
適正な計量を確保するための計量法という法律があって、同法第9条第1項では、非法定計量単位を付した計量器は、(たとえ法定計量単位が併記されていても)原則として販売及び販売目的の陳列が禁止されているとのことです。
代表的なのは摂氏華氏両併記温度計や、インチ目盛りのある物差し。
ネットでは簡単に買えますが、そんな法律があったとは。
掛川にある食堂、桃源郷さんにて。
とんかつと野菜味噌炒めの2つを注文したわけではありません。
とんかつ定食一人前でこのボリューム。
金谷宿から牧ヶ原台地を越えて疲れ果てた身には、ありがたい食事です。
掛川駅の改札口にて。
さしもの乗り鉄も、東海道は掛川まできて帰宅となると、「ほーれ、新幹線を利用すれば楽だぞぉ、早く帰って寝床につけるぞぉ」という誘惑が、この発車案内をみて浮かぶのでした。
でも、鈍行で帰った方が睡眠も読書もたくさん出来るのです。
なお、熱海までの普通電車に乗る場合、ひとつ西の愛野駅まで走ってそこから乗った方が、掛川駅で降りるお客さんの後釜として座席を確保できる確率が高くなりますよ。