私は釣り(=フィッシング)はやりません。
とりたてて魚をかわいいと思ったこともありませんし、小学生の時はご多分に漏れず、骨をよけてきれいに食べるのが大の苦手でした。
苦労の割には好物でもありませんでしたし。
肉に対して魚もやはり美味しいと思えたのは30代を過ぎてからです。
鑑賞にも食べるのにも興味なしとくれば、釣る理由がないというわけでして、結局魚には執着できなかったのです(笑)
しかし、私の周囲には釣り好きの人が多く、それぞれの方がフィッシングの醍醐味を熱く語ってくださるのです。
ひと月半に一度くらいの床屋さんなど、行けば必ず釣りに行った場所を伺います。
私は山ならバイクや自転車でよく走っていますし、海辺も旅ではよく行くので、渓流釣りだろうが磯釣りだろうが、土地勘があるぶん話を合わせやすいからかもしれません。
たしかに、山奥の林道をバイクで走っているとき、道端に車を停めているのは山菜取りか渓流釣りの人と相場は決まっていました。
ひと口にフィッシングといっても、ルアー、イワナ釣り、磯釣り、舟釣り、鮒釣り等々、みなさんそれぞれに趣味のフィールドが違います。
でも、共通するのは「実は釣りという趣味は気が長い人には向かない」という意見です。
わたしは気が短い方だと自分では思っています。
だからあんな風に「のんびりと釣り糸を垂れて浮きを見つめる」なんて耐えられないと思っていました。
引いたらブザーが鳴るような仕掛けをつけて、読書していられるというなら話は別です。
(そういうアラームがあるそうですね)
でも、本当に釣りの好きな人は、糸を垂れてあたりがなければ、道具を調節するだとか、餌をかえるとか、場所を移動するとか、あれこれ策を講じて忙しいのだそうです。
何もしないでただ座っているのは、釣りは二の次でぼんやりと水面を見つめているだけで満足な人たちなのだとか。
それなら、釣り道具をコンパクトにして、折りたたみ自転車であちこちへ移動してみたらどうだろうと思うのです。
ポイントは以下のような点だと思います。
〇自転車に乗って移動すること、たたんで電車に乗り曳くとこを考えて
・釣竿は伸縮するタイプで、糸や仕掛けを着脱しやすいもの
・クーラーボックスは小型または折りたためるもので、フロントバッグに収まるか、フロントキャリアに着脱可能なもの(大漁は最初から期待しないことになります)
・その他の荷物は背負える程度にコンパクトに
以上のように道具を工夫すれば、折りたたんだブロンプトンは椅子のかわりくらいにはなりますよ。
以前、印旛沼の自転車道を走っていたとき、釣りをする人たちが土手に車を乗り入れて停めていました。
本当は自動車やオートバイは進入禁止なのですが、なるべく釣れるポイントまで車を寄せたかったのでしょうね。
その点ブロンプトンなら河川の土手だろうが海辺の突堤だろうが、自転車が走れる道さえあればどこへでも入ってゆけますし、停めて畳んで置いておけば車両ではなく「もの」になってしまいますから、ルール違反にもなりません。
でも、わたしならポイントを頻繁に変えるなんて面倒なことはせず、読書に熱中してしまいそうです。
あれ、気が短かったはずでは…。
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