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Channel: 旅はブロンプトンをつれて
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ブロンプトンは中国語でなんて書くの(中文怎么写?)

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はじめて中国や台湾へゆくと、私たち日本人は漢字の多さにびっくりするものです。
最近は英字表記も混じってきているようですが、その昔は見渡す限り漢字ばかりの世界でした。
お店の看板や新聞の文字から、「何のことを書いているのだろう」と想像するのが同じ漢字文化圏からやってきた日本人の楽しみでもありました。
機内で中国民航の時刻表や地図など見ていても「莫斯科」(モスクワ)や「敦」(ロンドン)などは有名だし、短いから何とか推測がつきますが、「圣弗朗西斯科」(サンフランシスコ)なんて、暴走族の落書きにしか見えませんでした。
 
イメージ 1
(中華街のスナップ 写真は本文とは関係ありません)

中国本土の方は、簡体字とよばれる略式の感じを使っていますから、「いったいこの字のもとは何だろう」と推理するのも面白いのです。
たとえば会話によく出てくる「すみません」と軽く言う時に使う問」(qing wen=カタカナだと「チンウェン」)という言葉の「」。
パッと見ただけだと清冽とか清々するの「清」にしか見えませんが元の字は「請」です。
意味もその方が通るでしょう。
日本でいうところの言べんが簡体字では二水みたいになってしまっているのです。
ただ、この簡体字は筆談で使用するうちに書き馴れてしまうと、日本に帰国してから授業のノートなど取る時に便利な反面、「お前学生運動にでもかかわっているのか?」と、当時は白い目で見られてしまうのでありました。
御茶ノ水の坂の途中で見かけていた彼らの「アジ看」が、まさに簡体字で書かれていましたからね。
(例;「成田斗争」)
イメージ 2

 
あ、それで今日のお題はですね、「ブロンプトンは中国語で何と書くのか?」でございます。
簡単だぁ、“brompton bicycle uk”で検索してブロンプトン本社のホームページを出してきて、languagechineseに変えればいいんでしょ。
ところが…あれ、出てこない。
もしかしてインターネットの表示設定を変えないと簡体字が出てこないかも。
というか、ブロンプトンは英文のままです。
ならば、wikiで調べて言語を変えればいい、とやってみると、中国語がありませぬ。
ええいままよと「brompton 中文」で検索して、やっと出てきました。
(中国語のことを、「中文」(zhōng wén)とか「(hàn yŭ)っていうのです。
」は日本の漢字に直すと「漢語」です。
ね、書くのが楽そうでしょう(笑)。
ちなみに日本語は「( yŭ)で、日本の文字は「日文」(rì wén)です)
ブロンプトン通りのブロンプトンを「布朗普顿」って表記するみたいです。
ならば、Brompton bicycleは「布朗普自行(bù lǎng pŭdùn  zì xíng chē)なはずです。
検索してみると、ドンピシャでした。
(何も英国製の自転車を中国語読みする必要は全くありませんが)
イメージ 3

BBCニュースの中国語ページに、「騎行革命:最美英倫脚踏車」という特集記事があり、ブロンプトンは漢字でそのように表記されています。
http://www.bbc.com/ukchina/trad/vert_cul/2016/04/160414_vert_cul_cycle_revolution
なんと、アンドリュー・リッチーさんは「安徳魯・裏奇」になっています。
暴走族というよりは、オカルトっぽい苗字になってしまっております。
仕方ないか、POPSの大御所のライオネル・リッチーさんだって「莱昂纳尔·李奇」ですからね。
こんど、メインフレームのシールを中国語で自作してみましょうか。
それで中国の街を走ったらよい宣伝になると思います。(つづく)

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