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Channel: 旅はブロンプトンをつれて
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レトロ喫茶 コーヒーマツモトにブロンプトンをつれて

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中学から片道一時間以上かけて電車通学していた私は、校則によって「喫茶店」なるものには出入りを禁止されておりました。
その頃中高生のイメージからすると、喫茶店は大人の行く場所、不良のたまり場で、そんなところで悪しき遊びをおぼえてもらっては困るというのが、学校側の意図だったのでしょう。
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のちに大学生になって喫茶店に入ってみて、あのコーヒーと煙草の入り混じった独特の落ち着いた雰囲気に、ちょっと大人になった気分を味わったものでした。
しかし、その頃は政治談議なんてする学生はおらず、もっぱら車、女性、部活、アルバイトの話ばかりだったと思います。
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そんな中で、理解できないのに西田幾多郎先生の『善の研究』とか読むふりをしていたのでした。
話すことがなぜあれほど面白かったのか、いま携帯が手放せない若者をみると、コミュニケーションをすること自体が合目的的だったと振り返っています。
(と、ちょっと哲学っぽい言葉を使ってみました。)
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さて、横浜にはいくつかレトロな喫茶店があり、そのうちの一つ、コーヒーマツモトにブロンプトンで行ってまいりました。
https://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140306/14022620/
場所は横浜三大商店街の一つ、横浜橋商店街の脇をちょっと入ったところにあります。
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狭い路地をはさんでお隣は「横浜のお酉さま」こと、金刀比羅・大鷲神社です。
今の横浜スタジアムのある場所にかつてあった、港崎遊郭の岩亀楼の主人が勧進したそうです。
(岩亀楼といえば、外国人を専門にお客とする羅紗面と呼ばれる遊女がいたことで有名です。)
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店内は煙草の脂で黄色くなった壁に、昭和な感じのブラケットライトが良い感じを出しています。
天井といい、壁といい、山小屋っぽくもあり、昔のゲレ食(ゲレンデ食堂)を思い出しました。
メニューのなかで「モチ いそべ あべかわ」と色画用紙に
手書きで書いてあるところがまた良いです。
DTP?パソコンのフォントなどこの世界では無用なのです。
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カッティンググラスに注がれた水といい、円盤のような灰皿といい、(おそらくは人工革の)年季物のソファといい、もうドラマや映画のセットみたいです。
前の路地は車が通らないので、ブロンプトンをたたんで、ロバのようにつないでおくことが可能です。
朝7時から開いていて、モーニングもやっているので、今度はその時間をねらって行ってみようかと思いました。

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