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Channel: 旅はブロンプトンをつれて
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海街Diaryのロケ地にブロンプトンをつれて Where is the scene of the movie Umimachi Diary?(その2)

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極楽寺からは、奥の谷戸へ入ってゆきます。
ここは軽自動車でないと通れない道なので、鎌倉の谷戸観察にはもってこいの場所です。
また、鎌倉は山奥へ入れば入るほど子どものころの鎌倉に出会えるのです。
谷戸の奥にも畑が残っています。
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小さな隧道を抜けると、大仏切通しの向こう側に当たる笛田という場所に出ます。
坂を下りてゆくと横須賀水道道にぶつかるので、西へ向かいます。
四女すずのファンならば、梶原口交差点から梶原谷戸へ1㎞ほど入った南側にある、野村総合研究所跡地へ行ってみましょう。
中学生同士で「ああ、いつかカッコイイ男の子とこういうところ歩きたいな」と軽口をたたきながらのぼって行った紅葉の坂道はここです。
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(The site of Nomura Reserch Institute  35.328799, 139.533567 )
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梶原口から水道道へと戻り、藤沢駅方面へ走りましょう。
県道32号線は車も多いし歩道がきちんと整備されているとはいいがたいので、水道道を忠実に辿った方が安全に藤沢駅南口へ到着できます。
駅の南口の一角には、三女の千佳が働いていたスポーツ用品店として登場した関水スポーツ本店さんがあります。
 
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(Sekimizu Sports Shop,Fujisawa  35.336886, 139.488277 )

そこから江ノ電にやや沿う形で江戸時代に使用されていた江の島詣での道を利用して、江の島へと向かいます。
江の島についたら、まずは映画の中で現実を突きつけられる形になったさち子さんの営む海猫食堂のロケ地となった文佐食堂さんへ行きます。
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江の島弁天へとつづく参道入口から左手の脇道へ入り、生活感の漂う路地を抜けた先にその食堂はあります。
観光客というよりは、どちらかといえば釣り人が利用する食堂で、外の品書きには映画に出てきたアジフライ定食は見当たりませんでした。
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(Bunza-Syokudou ,Enoshima 35.299984, 139.481895 )

再び134号線まで戻り、海辺の歩道を腰越方面へ向かいます。
腰越漁港は江の島東浜の東端にある漁港です。
ここでは四女が友人の手伝いにシラスを水揚げするシーンや、鎌倉の花火大会を会場見物するために漁船に乗るシーンが撮影されています。
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漁港の裏手、小さく海に突き出た岬が小動(こゆるぎ)岬です。
戦前、太宰治が女性と服毒自殺をはかり、女性のみが死亡してしまった事件のあった場所です。
 
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(Koshigoe Fishing port 35.307309, 139.492840 )

134号線で小動岬の向こう側へ出ると、映画の中で四女たちが釜揚げされたシラスを干す手伝いをしていた金子シラス店さんがあります。
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(Kaneko Shirasu Shop 35.306227, 139.494544 )

そのすぐ先、鎌倉高校前駅方面へと続く江ノ電並走の海沿いの国道は、映画の中にも情景として取り上げられていました。
ここは江ノ電の前面展望の中で、もっとも美しい景色だと思います。
ただ、数年前より国道の改修工事が行われており、まだ完全には終了していないようです。
 
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(Sea side road of Koshigoe 35.306609, 139.495471 )

ここから映画の中で何度も登場する七里ガ浜~稲村ケ崎へ向かうわけですが、国道の歩道は狭く、かといって車道は車、二輪車ともに交通量が多いため、道路混雑時は腰越から七里ガ浜または稲村ケ崎まで、ブロンプトンをたたんで電車に載せることをお勧めします。
江ノ電に乗ったことのない方には、この海沿いの区間から鎌倉までが、江ノ電の車窓の中でもバラエティに富んだ区間なので、お勧めです。
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さて、七里ガ浜へ向かいましょう。
国道でゆくなら、七里ガ浜駐車場を過ぎて320m先の横断歩道を渡り、さらに海側の歩道を稲村ケ崎方面へ走ってゆけば、海岸へおりるための階段があります。
江ノ電利用なら稲村ケ崎駅でおりて、駅横の踏切を渡ってコンビニの角から国道134号線に出て横断歩道を渡った先にある階段がそれです。
 
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長女幸が恋人との離別を決め、過去を取り戻してゆく決心をするシーンは、この階段に腰かけながら話をする形式で撮影されています。
家庭を壊してしまい、娘を幸せにできず、「あわせる顔がない」と呟きながら亡くなった父と、その思いを「略奪した母親が悪い」と背負い込んでしまった異母妹の四女すずへの想い。
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(Shichirigahama   35.328799, 139.533567 )


長女は大人の都合で子ども時代を奪われてしまった妹に、自分が埋め合わせをすることで、父や母への思いを癒してゆこうと思うと打ち明けると、「それはあなたも同じ、ゆっくり取り戻していってください」と答える元恋人。
なんか、出てくる人がみな優しいのです。
現実はこんなんじゃないでしょう(もっと修羅場ですわ)と突っ込みたくなります。
 
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エンディングのタイトルバックでは、前出のシーンよりもやや江の島寄りで撮影されています。
50年経ったらみーんなおばあちゃんになっちゃうんだよ」と話しながら笑って現実を受け入れる四姉妹が印象的でした。
女は強いですね。
男の浪馬からすると『男性の方はとっくに命が尽きているかもしれないんだけれどもね』と感じてしまいます。
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(映画のアングルはかなり後ろに引いて望遠で撮っています。葉山の丘陵が房総半島みたいにそびえています)

わたしはフィリップ・マーロウの有名なセリフを勝手に変えたくなりました。
『女はタフでなければ生きてゆけない。
しかし優しければよりよく生きることができる』
(つづく)

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