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Channel: 旅はブロンプトンをつれて
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志賀草津道路(国道292号線)にブロンプトンをつれて(その15)

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〇いつ行くか

国道292号線の志賀高原から草津にかけては、11月中旬からゴールデンウィーク手前の4月下旬までは、冬季通行止めにより、自転車では走れません。
当然、宿泊を伴ってゆくとなると、ゴールデンウィークか夏休み、あるいはシルバーウィークといわれる秋の連休がメインになると思います。
しかし、日本有数の観光道路のため、できれば大型連休やお盆のピークは避けて、1週間から2週間くらい前後にずらした方が、のんびりと走ることができます。
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(時期をずらせば地方の電車はガラガラです―長野電鉄長野駅にて)

・4月中旬~梅雨入り前
いちばんのおすすめはゴールデンウィーク前後です。
特にゴールデンウィーク直後の週末はすいていますよ。
同時期は硯川から殺生河原にかけて、冬と同じ格好をしないと高所のため凍えてしまうほどに寒いし、まだ雪の壁があちこちに残っていますが、夏よりも、秋よりも、天候が安定していて晴天率が高いのです。
夕方まで雲がかからない日が多いのも、この時期の特徴です。
それに、北信五岳をはじめ北アルプスや浅間山、上信国境の山々など、眺望のきく山は頂に雪を被って、これぞ日本の屋根という姿で連なっています。
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(5月末)

蚊や虻もまだいないし、
麓は田植えの時期です。
水田に映る雪をいただいた山々や、以前ご紹介した「田毎の月」を愛でることのできるのもこの時期です。
温泉に浸かるのにもちょうど気温の良い時期ですし、山の宿で旬の山菜に舌鼓をうつのも楽しいと思います。

・梅雨明け~夏休み中
高山植物が最盛期を迎えるのはこの時期です。
道端にブロンプトンをとめて、ハイキングをするなどして可憐な花を観察するのなら、最適だと思います。
それに、都会の暑さを忘れるような冷涼とした山の風が心地よくて、「麓へ降りたくない」気分になってしまうのもこの時期です。
ただ、天候はあまり安定しているとはいえません。
たとえ山麓が晴れていても、山の上は雨が降っていたり、文字通り五里霧中で見通しが全然きかないこともあります。
午後に積乱雲が発生して雷雨などに見舞われたら、それこそシャレになりません。
山の青空に、黒い影がわずかでもさしはじめたら、さっさと退散しましょう。
イメージ 3
(ほぼ同じ場所で8月中旬の朝9時)

雨の日は本を読むとか、芸術に触れてみるとか、古い街並みや、酒蔵・ワイナリーを徒歩で訪ねてみるなど、ブロンプトンに乗る以外のアクティビティを考えておきましょう。
夏休みも中盤以降ですと、湯田中より下の果樹園では、桃や葡萄の収穫期を迎えていますので、果物狩りも選択肢に入ると思います。
また、暑い時期のため長野県内でも里にある温泉は、寒い時期と比較してやや入りにくくなります。
とにかくこの時期、山で自転車に乗るのなら、早朝から走り出して、お昼過ぎには引き上げてきた方が無難です。
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(バスも時期をずらせばこの通りです 5月下旬 湯田中駅)

・秋
さいきん、地球温暖化の影響なのか、秋が後ろ倒しになって、期間も短くなってきている気がします。
残暑が厳しいころは、夏同様一日中晴れることはあまりなく、午後になると天候が崩れることが多いと思います。
それでも秋雨前線が南に下がり、時々冬の高気圧が張り出してくるようになると、天候も安定してきます。
山は早くも冬枯れの様相を呈してきますが、空は抜けるように青くなります。
ただ冬が近づくにつれて、山の上ではぐずついた天気になります。
そういいう意味で、天候が安定する期間はそんなに長くはありません。
イメージ 4


また、宿では秋の味覚を味わうことができます。
麓の果樹園でも、リンゴが少しずつ色づきはじめ、西洋ナシは収穫期を迎えます。
野天風呂に浸かって、ぼんやりと月をながめたり、秋の夜長に宿でゆっくりと音楽鑑賞したり、読書に耽るのが様になるのもこの時期です。
山の上は冬同様に寒くなりますので、手袋や冬用のジャケットをはじめ、靴などにも気を配りましょう。

ということで、何度か季節をたがえて行ってみた印象では、5月の中旬がいちばんよかったと思います。
宿もゴールデンウィークの後は比較的ゆったりとしていますしね。




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